# 動脈血液ガス分析で、pH 7.32、PaCO2 60 mmHg、HCO3- 26 mEq/L の結果が得られた。この患者の酸塩基平衡状態として正しいのはどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366516  
> language: ja  
> subject: 呼吸機能障害のある患者の看護

## 問題

動脈血液ガス分析で、pH 7.32、PaCO2 60 mmHg、HCO3- 26 mEq/L の結果が得られた。この患者の酸塩基平衡状態として正しいのはどれか。

## 選択肢

1. 呼吸性アシドーシス **✔ 正解**
2. 混合性アシドーシス
3. 代謝性アルカローシス
4. 代謝性アシドーシス
5. 呼吸性アルカローシス

**正解: 1**

## 解説

pH 7.32 (正常 7.35-7.45) はアシドーシスを示す。PaCO2 60 mmHg (正常 35-45 mmHg) は高炭酸ガス血症であり、呼吸性因子の異常が原因である。HCO3- 26 mEq/L (正常 22-26 mEq/L) は正常範囲であり、代償性変化はまだ生じていないか、軽度である。よって、呼吸性アシドーシスと判断する。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、動脈血液ガス分析 (Arterial Blood Gas Analysis, ABG) の解釈、特に酸塩基平衡障害の分類を問う基本的かつ頻出のテーマです。血液ガス分析の結果を読み解くための第一歩は、pH、PaCO2、HCO3- の3つの値をそれぞれ正常範囲と比較することです。pHが7.35未満ならアシドーシス、7.45超ならアルカローシスと判断します。次に、呼吸性因子（PaCO2）と代謝性因子（HCO3-）のどちらの異常がpHの変化を引き起こしているかを特定します。

本問では、pH 7.32（7.35未満）でアシドーシス、PaCO2 60 mmHg（正常35-45 mmHgより高値）で呼吸性因子の異常、HCO3- 26 mEq/L（正常22-26 mEq/Lの範囲内）で代謝性因子は正常です。したがって、最重要！ 呼吸性アシドーシス (Respiratory Acidosis) と診断します。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**:
pHがアシドーシス側に傾いており、その原因がPaCO2の上昇（呼吸性因子）であるため、呼吸性アシドーシスと判断します。HCO3-が正常範囲内であることから、腎臓による代償はまだ十分に起こっていない、あるいは軽度であると推察されます。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**:
混同注意！
- ②番（混合性アシドーシス）: これは呼吸性アシドーシスと代謝性アシドーシスが同時に存在する状態です。本問ではHCO3-が正常であるため、代謝性アシドーシスは否定され、混合性とは言えません。
- ③番（代謝性アルカローシス）: pHがアルカローシスではなくアシドーシスであること、またHCO3-が上昇していないことから誤りです。
- ④番（代謝性アシドーシス）: 代謝性アシドーシスでは、HCO3-が低下しますが、本問では正常範囲です。
- ⑤番（呼吸性アルカローシス）: PaCO2が低下（過呼吸）することで生じますが、本問ではPaCO2が上昇しており、逆です。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**:
血液ガス分析の解釈手順をマスターしましょう。
1. **pHを見る**: アシドーシスかアルカローシスか。
2. **原因を探る**: PaCO2（呼吸性）とHCO3-（代謝性）のどちらが正常範囲から逸脱しているか。
3. **代償の有無を確認**: 異常を示した因子と反対の因子が代償方向に変化しているか（例：呼吸性アシドーシスに対してHCO3-が上昇していれば代償性あり）。

概念整理: 酸塩基平衡障害の基本分類

| 障害 | pH | PaCO2 | HCO3- |
| --- | --- | --- | --- |
| 呼吸性アシドーシス | ↓ | ↑ | 正常（慢性期では↑） |
| 呼吸性アルカローシス | ↑ | ↓ | 正常（慢性期では↓） |
| 代謝性アシドーシス | ↓ | 正常（代償期では↓） | ↓ |
| 代謝性アルカローシス | ↑ | 正常（代償期では↑） | ↑ |

一目で比較！: 混同注意！ 呼吸性アシドーシス（PaCO2↑）と代謝性アシドーシス（HCO3-↓）の鑑別。両方ともpHは低下しますが、原因となる血液ガスデータが異なることを理解しましょう。

看護過程ポイント:
- **アセスメント**: 呼吸数・パターン（浅く速い呼吸？クスマウル呼吸？）、意識レベル（CO2ナルコーシスの可能性）、SpO2、胸部聴診（喘鳴、ラ音の有無）を評価します。
- **看護診断**: ガス交換障害 (Impaired Gas Exchange) や非効果的気道浄化法 (Ineffective Airway Clearance) が優先される可能性があります。
- **介入**: 原因疾患（COPDの急性増悪、無気肺、呼吸抑制薬の副作用など）への対応、酸素療法（ただしCOPD患者では低流量に注意）、呼吸理学療法、体位管理、排痰ケアを計画します。

暗記のコツ: 「ROME」の法則を覚えましょう！
- **R**espiratory (呼吸性) は **O**pposite (逆): pH↑ならPaCO2↓、pH↓ならPaCO2↑
- **M**etabolic (代謝性) は **E**qual (同じ): pH↑ならHCO3-↑、pH↓ならHCO3-↓

国試頻出ポイント: 血液ガス分析の単純な数値解釈は最重要！ 必修問題や一般問題で毎年出題されます。pH、PaCO2、HCO3-の3つの数値が与えられたら、まずは「ROME」で単純型かどうかを見極める訓練をしましょう。さらに、代償性変化が加わった複合型の解釈へと発展させていくと高得点につながります。

出題パターン注意！: 単純な数値解釈から、事例問題（例：「COPD増悪で入院中の患者、意識レベル低下、血液ガス分析結果は…」）に発展することが多いです。単独のデータだけでなく、患者の病態と結びつけて考える習慣をつけましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**:
70代男性、COPD (慢性閉塞性肺疾患) 増悪で入院中。夜間にSpO2が88%に低下し、意識レベルがJCS II-10（刺激で開眼するがすぐ閉じる）に低下。医師の指示で動脈血液ガス分析を実施した結果、pH 7.30、PaCO2 65 mmHg、HCO3- 28 mEq/L という結果が得られました。看護師としてどのようにアセスメントし、対応すべきでしょうか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1. **観察**: バイタルサイン（特に呼吸数・パターン、血圧、心拍数）、SpO2、意識レベル（CO2ナルコーシスの進行を評価）、咳嗽の有無、痰の性状・量、胸部聴診（呼吸音の減弱、喘鳴の有無）を確認します。
2. **アセスメント**: 血液ガス分析結果から、最重要！ 呼吸性アシドーシスの急性増悪と判断。意識障害はCO2ナルコーシス（高炭酸ガス血症による意識障害）の可能性が高いとアセスメントします。
3. **報告 (SBAR)**:
- **S**: 「A病棟の患者様ですが、夜間にSpO2低下と意識レベル低下がありました。」
- **B**: 「70代男性、COPD増悪で入院中。経鼻カニューラ1L/分で酸素投与中です。」
- **A**: 「ABG結果はpH 7.30、PaCO2 65、HCO3- 28。呼吸性アシドーシスであり、CO2ナルコーシスの可能性を考えています。呼吸数が12回/分と低下傾向、SpO2は88%です。」
- **R**: 「至急医師の診察と指示（非侵襲的陽圧換気療法 (NPPV) の開始、または挿管の判断）をお願いします。」
4. **介入**: 医師の指示のもと、酸素流量の調整（COPD患者では低流量が原則、酸素過剰投与によるCO2ナルコーシス増悪に注意）、非侵襲的陽圧換気療法 (Non-invasive Positive Pressure Ventilation, NPPV) の準備、または気管挿管の準備を迅速に行います。
5. **評価**: 介入後の血液ガス分析、SpO2、意識レベルの改善を経時的に評価します。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:
- 禁忌！ COPD患者への高濃度酸素投与（不必要に高いFiO2）は、Haldane効果（酸素化によるCO2運搬阻害）や低換気ドライブの抑制によりCO2ナルコーシスを悪化させる危険があります。必ず指示された流量を厳守しましょう。
- 意識障害がある患者は、気道確保・誤嚥のリスクが高いため、体位（側臥位または半坐位）と口腔内の観察を徹底します。
- NPPV（マスク換気）を使用する場合は、マスクによる皮膚トラブル（褥瘡）の予防も看護の重要な役割です。

看護プロトコル:
- **観察項目**: 呼吸数（1分間の正確な測定）、呼吸パターン（チェーンストークス呼吸の有無）、意識レベル（JCSまたはGCS）、SpO2（プローブ装着部位の確認）、ABGデータの経時的評価。
- **報告基準 (SBAR)**: 上記シナリオのように、事実（数値）とアセスメント（解釈）を明確に分けて報告する。
- **記録**: ABG採取時間、結果、患者の状態（意識レベル、呼吸状態）、医師への報告内容と指示、実施したケア、患者の反応を時系列で正確に記載。

先輩看護師の一言:
「血液ガスデータを見るときは、ただ数値を覚えるだけでなく、『今、この患者さんの体内で何が起きているのか』をイメージすることが大事です。例えば、この問題のデータは『肺で十分に二酸化炭素を排出できず、体内に溜まっている』という病態を表しています。そうすると、『なぜ酸素をたくさん与えてはいけないのか』『なぜ意識がぼんやりするのか』という臨床判断が、自然と頭に浮かぶようになりますよ！」

## 重要概念

- **呼吸性アシドーシス** — 肺胞低換気などによりPaCO2が上昇し、血液pHが低下する状態。
- **動脈血液ガス分析** — 動脈血からpH、PaCO2、PaO2、HCO3-などを測定し、酸塩基平衡や酸素化状態を評価する検査。
- **PaCO2** — 動脈血中に溶解している二酸化炭素の分圧。呼吸性因子の指標で、正常値は35-45 mmHg。
- **HCO3-** — 重炭酸イオン。代謝性因子の指標で、正常値は22-26 mEq/L。
- **代償** — 酸塩基平衡異常に対して、肺や腎臓が反対方向に働き、pHを正常範囲に戻そうとする生体の防御機構。

## 同じテーマの問題

- [慢性閉塞性肺疾患 (COPD) の患者で、肺機能検査において最も特徴的な所見はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366513)
- [呼吸困難を訴える患者のアセスメントにおいて、最も緊急性が高いと考えられるバイタルサインの組み合わせはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366514)
- [胸部X線写真で、肺門部から末梢に向かって広がる線状・網状陰影を認めた。この所見から最も疑われる病態はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366515)
- [気管支喘息の患者で、発作時の呼吸機能検査において特徴的に認められる所象はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366517)
- [肺炎患者のアセスメントで、重症度分類に用いられる指標として適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366518)
- [肺血栓塞栓症 (PTE) が疑われる患者のアセスメントにおいて、最も重要な問診項目はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366519)
- [呼吸音の聴診において、吸気終末から呼気初期にかけて聞かれる連続性の高い音はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366520)
- [慢性呼吸不全の患者で、長期的な低酸素血症に対する代償機序として正しいのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366521)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

