# 脳血管障害による左片麻痺と半側空間無視がある患者に対して、看護師が日常生活動作（ADL）訓練を行う際の対応として最も適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366440  
> language: ja  
> subject: リハビリテーション看護

## 問題

脳血管障害による左片麻痺と半側空間無視がある患者に対して、看護師が日常生活動作（ADL）訓練を行う際の対応として最も適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 患者の左側から声をかけ、物品は左側に配置する
2. 患者の正面から声をかけ、物品は両側に均等に配置する
3. 患者の右側から声をかけ、物品は左側に配置する
4. 患者の右側から声をかけ、物品は右側に配置する **✔ 正解**
5. 患者の左側から声をかけ、物品は右側に配置する

**正解: 4**

## 解説

半側空間無視は、脳血管障害の反対側（左片麻痺の場合は左側）の空間にある刺激に対して注意が向けられなくなる状態である。このため、患者の無視されていない側（右側）から声をかけ、物品も右側に配置することで、患者が刺激を認識しやすくなり、ADL訓練の効果が高まる。左側からのアプローチは患者の混乱を招く可能性がある。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、半側空間無視 (Unilateral Spatial Neglect) の病態生理と、それに基づいた看護介入の原則を問うています。最重要！ 半側空間無視は、脳血管障害 (Cerebrovascular Disease) の反対側（この問題では左片麻痺なので左側）の空間からの刺激に対して、注意を向けられず、認識・反応できない状態です。これは感覚障害や運動障害ではなく、注意機能の障害 (Attention Deficit) です。したがって、患者が認識しやすい側（無視されていない側＝右側）からアプローチし、環境を整えることが看護の基本となります。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**: ④番が正解です。患者の無視されていない側（右側）から声をかけ、物品も右側に配置することで、患者は刺激を認識しやすくなり、ADL訓練への参加が促進されます。最重要！ この介入は、患者の残存機能を最大限に活用し、安全かつ効果的なリハビリテーションを支援します。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**:

①番：混同注意！ 左側からの声かけは、患者が認識できない可能性が高く、訓練の妨げになります。

②番：物品を両側に均等に配置すると、患者は左側の物品に気づかず、転倒や物品紛失のリスクがあります。

③番：声かけは認識できる右側から行うのが適切であり、物品を左側に配置しても患者は気づけません。

⑤番：声かけは左側から行うと患者は気づけず、物品を右側に配置するのは適切ですが、アプローチの優先順位として、まずは声かけを認識できる側から行うことが重要です。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**: 半側空間無視は、混同注意！ 同名半盲 (Homonymous Hemianopsia) と混同されやすいです。同名半盲は視野の欠損であり、患者は頭を動かして視野を補うことができますが、半側空間無視は注意機能障害のため、患者自身が無視している側の存在を認識できません。また、病態失認 (Anosognosia)（自分の障害を認識できない状態）もしばしば合併し、リハビリテーションを困難にします。

概念整理: 半側空間無視 (Unilateral Spatial Neglect) は、脳血管障害の反対側空間への注意障害。看護の基本は、無視されていない側（健側）からのアプローチと環境調整。

一目で比較！:

| 症状 | 原因 | 患者の特徴 | 看護介入 |
| --- | --- | --- | --- |
| 半側空間無視 | 注意機能障害 | 無視側の刺激に気づかない | 健側からアプローチ、環境調整 |
| 同名半盲 | 視野欠損 | 頭を動かして視野を補う | 視野欠損側からの声かけ、物品配置に注意 |
| 病態失認 | 障害認識の欠如 | 自分の麻痺を否定 | 安全確保、段階的な認識促進 |

看護過程ポイント: **アセスメント**では、患者の無視の程度（線分抹消試験など）と、ADLへの影響（食事の際に左側の皿に気づかない、左側の身体をぶつけるなど）を評価。**計画**では、患者の安全を最優先に、環境調整と段階的な訓練を立案。**実施**では、常に患者の健側から接近し、物品は健側に配置。徐々に無視側への注意を促す訓練（スキャンニング訓練など）を導入。**評価**では、患者の認識度やADLの改善度を確認。

暗記のコツ: 「半側空間無視」は「無視する側＝障害側＝麻痺側」と覚えましょう。患者は麻痺側（左）の空間を無視するので、看護師は「無視されていない側＝健側（右）」からアプローチします。つまり「健側から声かけ、健側に物品」が鉄則です。

国試頻出ポイント: 半側空間無視は、脳血管障害のリハビリテーション看護の頻出事項です。具体的なアプローチ方法（声かけの方向、物品の配置）を問う問題がよく出題されます。また、同名半盲や病態失認との鑑別も重要なポイントです。

出題パターン注意！: 「患者は食事中に左側の皿に気づかず、食べ残しがある」といった事例問題で、看護師の適切な対応を問う形式が典型的です。「患者が左側の物品を認識できない」という情報から、半側空間無視をアセスメントし、正しい介入を選択する必要があります。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 70代男性、右脳梗塞 (Right Cerebral Infarction) による左片麻痺と半側空間無視があり、回復期リハビリテーション病棟に入院中。ADL訓練として、車椅子からベッドへの移乗練習を行っています。患者は左側からの声かけに反応せず、左側にあるブレーキに気づかずに立ち上がろうとします。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: 最重要！ まず患者の安全を確保するため、患者の右側（健側）に立ち、声をかけます。「車椅子のブレーキをかけましょう。右手で左側のレバーを触ってみてください」と、患者が認識できる側から具体的な指示を出します。物品（ブレーキレバー）は、患者の無視側（左）にありますが、まずは声かけで注意を向けさせることが重要です。訓練では、徐々に患者自身が左側へ注意を向ける練習（左側を指さして確認するなど）を促します。転倒リスクが高いため、移乗時は必ず見守り、必要に応じて介助します。

看護プロトコル: **観察項目**：無視の程度（日常的な観察、線分抹消試験など）、転倒・転落のリスク、ADLの自立度、患者の焦りや安全への認識。**報告基準（SBAR）**：Situation「左片麻痺、半側空間無視の患者が、左側のブレーキに気づかず立ち上がろうとしました」、Background「右脳梗塞後、左半側空間無視あり」、Assessment「転倒リスク高いため、移乗時の見守り強化が必要」、Recommendation「訓練時は常に右側からアプローチし、安全確認を徹底する」。**記録のポイント**：具体的な訓練内容（右側から声かけ、物品の配置）、患者の反応（左側に注意を向けられたか）、転倒などのアクシデントの有無を記録。**家族への説明**：「半側空間無視という症状があり、お父様は左側のものが見えていない状態です。話しかけるときは右側から、物も右側に置くようにしてください。無理に左側を向かせようとせず、焦らずにリハビリを進めていきましょう。」

先輩看護師の一言: 「半側空間無視の患者さんは、自分が左側に気づいていないという自覚がないことがほとんど。『なんで左側の物に気づかないの！』と責めるのではなく、『この患者さんは左側の世界にいないんだ』という理解が大切。常に患者さんの見えている世界（右側）からアプローチして、安全な環境を作ってあげてください。国試でも頻出なので、健側からのアプローチは絶対に覚えてね！」

## 重要概念

- **半側空間無視** — 脳血管障害の反対側空間への注意が向けられなくなる状態。注意機能障害であり、視野欠損とは異なる。
- **健側** — 障害を受けていない側。半側空間無視では、この側からアプローチすることが看護の基本となる。
- **病態失認** — 自分の病気や障害を認識できない状態。半側空間無視と合併することが多く、リハビリテーションを困難にする。
- **スキャンニング訓練** — 無視側への注意を促すリハビリテーション手法。患者に無視側を意識的に見るよう促す訓練。
- **線分抹消試験** — 半側空間無視の評価に用いる検査。用紙に描かれた多数の線分を抹消させる。無視側の線分が多く残ることで評価する。

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