# 人工呼吸器装着中の患者で、気管吸引時にSpO2が急激に低下した。看護師の対応として適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366381  
> language: ja  
> subject: 急性・重症看護

## 問題

人工呼吸器装着中の患者で、気管吸引時にSpO2が急激に低下した。看護師の対応として適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 気管チューブのカフ圧を確認する
2. 吸引カテーテルの挿入深度を深くする
3. 100%酸素で用手換気を実施する **✔ 正解**
4. 鎮静薬を追加投与する
5. 吸引圧を上げて再吸引する

**正解: 3**

## 解説

吸引後の低酸素血症に対しては、まず100%酸素で用手換気（バギング）を行い、酸素化を改善する。吸引圧の上昇やカテーテルの深挿入は粘膜損傷のリスクがある。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、人工呼吸器 (Mechanical Ventilator) 装着患者における気管吸引後の急激な低酸素血症（SpO2低下）に対する看護師の優先対応を問うています。吸引操作は気道内分泌物を除去するために不可欠ですが、同時に吸引による酸素供給の中断と陰圧による肺胞虚脱が生じ、一過性の低酸素血症を引き起こすことがあります。病態生理を理解した上で、酸素化の改善を最優先する必要があります。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**
最重要！ 吸引後にSpO2が急激に低下した場合、まず行うべきは100%酸素を用いた用手換気（バギング）（③番）です。これにより、吸引中に失われた酸素を速やかに補充し、肺胞を再拡張させて酸素化（Oxygenation）を改善します。吸引前後には、通常でもプレオキシジェネーション（吸引前の高濃度酸素投与）が推奨されており、その延長線上で対応します。急変時は、まず酸素化の確保が最優先です。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**
① 混同注意！ 気管チューブのカフ圧確認は、気管吸引時のSpO2低下ではなく、カフリークやチューブ位置異常による換気量低下が疑われる際に行う確認項目です。今回のSpO2低下の主原因は吸引操作による酸素中断であり、カフ圧確認は優先度が低いです。
② 吸引カテーテルの挿入深度を深くする行為は、気管粘膜損傷や刺激による咳嗽発作・不整脈のリスクを高めます。吸引時の低酸素血症対策として、深く挿入することは禁忌ではありませんが、有効な改善策ではありません。
④ 鎮静薬の追加投与は、患者-人工呼吸器同調性不良（ファイティング）や激しい咳嗽に対する対応です。今回の状況は吸引後の酸素化低下が原因であり、鎮静薬で解決する問題ではありません。むしろ、呼吸抑制を悪化させる可能性があります。
⑤ 吸引圧を上げて再吸引することは、気道粘膜損傷のリスクを高めるだけでなく、陰圧が強すぎると低酸素血症をさらに悪化させます。すでにSpO2が低下している状態で再吸引を行うのは逆効果です。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**
気管吸引時の低酸素血症予防策として、以下の手技が標準化されています。
1. **プレオキシジェネーション**: 吸引前に100%酸素を30～60秒投与する。
2. **吸引時間の制限**: 1回の吸引は10～15秒以内とする。
3. **吸引後のリクルートメント**: 吸引直後に数回のバギングで肺胞を再拡張させる。
また、吸引時のSpO2低下が頻回に起こる場合、気管支痙攣（Bronchospasm）や肺塞栓症（Pulmonary Embolism）などの二次的な原因を疑う必要もあります。

概念整理:
気管吸引（Suctioning）は人工呼吸器管理中の必須ケアですが、低酸素血症（Hypoxemia）のリスクを常に伴います。看護師は、吸引前後のSpO2モニタリングと、酸素化改善のための用手換気（Bag-Valve-Mask Ventilation）の手技を習得しておく必要があります。

一目で比較！:

| 症状・状況 | 優先対応 |
| --- | --- |
| 吸引後SpO2低下 | 100%酸素で用手換気（バギング） |
| 患者-呼吸器非同調（ファイティング） | 鎮静薬調整・呼吸器モード見直し |
| 気管チューブ閉塞・位置異常 | カフ圧確認・チューブ位置確認・再挿管準備 |
| 分泌物過多による換気量低下 | 吸引（プレオキシジェネーション後） |

看護過程ポイント:
アセスメント: 吸引前後のSpO2、バイタルサイン、呼吸音、分泌物の性状・量、人工呼吸器の回路・アラームの確認。
看護診断: 「非効果的な気道浄化（Ineffective Airway Clearance）」、「ガス交換障害（Impaired Gas Exchange）」、「受傷リスク状態（Risk for Injury：低酸素血症による）」。
計画・実施: プレオキシジェネーション、吸引時間の制限、滅菌手袋・無菌操作の遵守、リクルートメント手技の実施。
評価: SpO2の改善（目標値: 92%以上）、呼吸状態の安定化。

暗記のコツ:
「吸引後SpO2低下 → バギング！」と覚えましょう。バギングは「Bag」の音から「酸素のバッグでしっかり換気」と連想できます。また、「吸引前はプレオキシ、吸引後はリクルートメント」が人工呼吸器ケアの基本リズムです。

国試頻出ポイント:
人工呼吸器関連の問題は、急変時の対応（今回のテーマ）と合併症予防（VAP予防、気道粘膜損傷予防）が頻出です。特に、「SpO2低下時にまず行うべきことは何か」という選択肢問題は、バイタルサイン管理の基本を問うため、毎年出題されてもおかしくない重要テーマです。

出題パターン注意！:
この問題は単純知識問題ですが、事例問題（例：「人工呼吸器管理中に、夜勤帯にSpO2が80%に低下。看護師の最初の対応として適切なのはどれか」）に発展することもあります。その場合も、酸素化改善の優先原則は変わりません。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**
60代男性、急性呼吸窮迫症候群 (ARDS)で人工呼吸器管理中（FiO2: 0.6、PEEP: 10cmH2O）。夜間、痰がからむため気管吸引を実施しました。吸引直後、SpO2が92%から85%に急低下し、患者は「息ができない」と苦痛を訴え、呼吸数が増加（30回/分）しています。看護師としてどう対応すべきでしょうか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**
1. **観察**: 患者の意識レベル、呼吸パターン、胸郭の動き、人工呼吸器のアラーム（気道内圧・一回換気量）を瞬時に確認。SpO2の低下を確認。
2. **アセスメント**: 吸引による酸素供給中断と肺胞虚脱が原因と判断。気管チューブ閉塞やカフリークの可能性は低い（吸引は問題なく実施できたため）。
3. **報告**: 医師に報告する前に、まず酸素化を改善する緊急処置が必要。看護師の判断で実施可能な範囲で行う。
4. **介入**: 最重要！ 直ちに人工呼吸器の回路から外し、100%酸素（流量10-15L/分）のリザーバーバッグを用いて用手換気（バギング）を数回行う。患者の胸郭の挙上を確認しながら、1回換気量が適切になるように調整する（過剰換気は気胸リスクのため注意）。SpO2が改善したら、再度人工呼吸器に接続する。
5. **評価**: SpO2が92%以上に回復したか、患者の呼吸困難感が軽減したかを確認。改善しない場合は、気管チューブの位置や開通性、気胸の有無を評価し、医師へ報告・指示を仰ぐ。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**
- 禁忌行為: SpO2低下時に、原因を特定せずに吸引を繰り返すこと（粘膜損傷・低酸素血症悪化）。
- 注意: 用手換気時のバッグの圧迫は強すぎないように（肺胞損傷・気胸予防）。特にARDS患者では、高圧換気は肺傷害を助長するため、PEEPを維持できるように注意する。
- **感染対策:** 用手換気を行う際も、無菌操作の原則は守る（バッグ・回路の清潔保持）。

看護プロトコル:
SBAR報告の例: 「S（状況）：67号室の〇〇さん、気管吸引後にSpO2が85%まで低下。B（背景）：吸引前は92%。A（アセスメント）：吸引後の低酸素血症と判断。100%酸素で用手換気を実施し、SpO2は95%に改善。R（提案）：引き続き呼吸状態の観察継続、必要時胸部X線のオーダーを検討。」

先輩看護師の一言:
「人工呼吸器患者さんの吸引後は、必ずモニターを確認してから次の業務に移るのが鉄則です！SpO2が下がったら、まず落ち着いて『バギング』。酸素を届けることが最優先です。焦って吸引を繰り返すのは絶対ダメ。国試でも現場でも同じ。基本をしっかり押さえておけば、急変時も慌てずに対応できますよ！」

## 重要概念

- **プレオキシジェネーション** — 吸引前に100%酸素を30～60秒投与し、吸引中の低酸素血症を予防する手技。
- **リクルートメント手技** — 吸引後に用手換気やPEEP調整を行い、虚脱した肺胞を再拡張させる手技。
- **バギング** — リザーバーバッグを用いて100%酸素で用手換気を行うこと。緊急時の酸素化改善に用いる。
- **VAP（人工呼吸器関連肺炎）** — 人工呼吸器装着中に発症する院内肺炎。口腔ケアや回路交換、ベッドアップなどの予防策が重要。
- **気管吸引** — 気管チューブやカニューレからカテーテルを挿入し、気道内分泌物を陰圧で吸引する手技。無菌操作と酸素化維持が必須。

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