# 創傷治癒過程の肉芽形成期において、創傷被覆材の選択で最も重視すべき条件はどれか。

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> language: ja  
> subject: 診療に伴う技術

## 問題

創傷治癒過程の肉芽形成期において、創傷被覆材の選択で最も重視すべき条件はどれか。

## 選択肢

1. 滲出液を吸収し湿潤環境を保つこと **✔ 正解**
2. 創部の色調変化を防ぐこと
3. 創部に強い圧迫を加えること
4. 創部を完全に密閉し空気を遮断すること
5. 創部を乾燥状態に保つこと

**正解: 1**

## 解説

肉芽形成期には創部を湿潤環境に保つことが重要であり、滲出液を適度に吸収しつつ創面を保護する被覆材が適切である。1は乾燥により創傷治癒が遅延する。3と4は肉芽形成には不適切。5は被覆材の目的ではない。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、創傷治癒 (Wound Healing) 過程の中でも特に肉芽形成期 (Granulation Phase / Proliferative Phase)における創傷管理の原則を問うています。創傷治癒は大きく①炎症期、②増殖期（肉芽形成期・上皮化期）、③成熟期（リモデリング期）に分けられます。肉芽形成期では、線維芽細胞 (Fibroblast) の増殖と毛細血管の新生が盛んに行われ、創傷の基盤が作られます。この時期の創傷管理の最優先事項は、湿潤環境 (Moist Wound Healing) の維持です。創面が乾燥すると、細胞の遊走や増殖が阻害され、治癒が遅延します。そのため、適度な滲出液 (Exudate) を保持しつつ、過剰な浸軟を防ぐ被覆材（例：ハイドロコロイド、ハイドロゲル、フォーム材）の選択が重要です。最重要！「湿潤環境」の維持は、創傷治癒を促進する現代の標準的なケアであり、乾燥を防ぐことが基本です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

正解は①「滲出液を吸収し湿潤環境を保つこと」です。創傷被覆材の最大の目的は、創部に理想的な環境を提供することです。肉芽形成期では、創部が乾燥すると上皮化 (Epithelialization) が遅れ、瘢痕形成 (Scar Formation) にも悪影響を及ぼします。適度な滲出液は、細胞増殖に必要な成長因子 (Growth Factors) を含み、創傷治癒を促進します。被覆材は滲出液を吸収しつつ、創面の水分を適度に保つ性能が求められます。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

混同注意！

②「創部の色調変化を防ぐこと」：被覆材の一次的な目的ではありません。色調変化（例：感染による膿や壊死組織の色）は観察項目であり、被覆材が防ぐものではありません。

③「創部に強い圧迫を加えること」：圧迫は止血や浮腫抑制が必要な場合（例：熱傷、出血）に用いる処置であり、肉芽形成期の基本的な被覆材選択の条件ではありません。むしろ、強い圧迫は血流を阻害し、治癒を遅らせる可能性があります。

④「創部を完全に密閉し空気を遮断すること」：密閉ドレッシング (Occlusive Dressing) は湿潤環境を保つ目的で使用されることがありますが、「完全に密閉し空気を遮断すること」自体が目的ではありません。また、空気（酸素）は創傷治癒に必要なため、完全遮断は好ましくない場合もあります。

⑤「創部を乾燥状態に保つこと」：乾燥環境は、古典的な考え方（創は乾かせ）ですが、現在では治癒を遅らせるため禁忌です。乾燥は肉芽形成と上皮化を著しく阻害するため、避けるべきです。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

創傷治癒の各期に適した被覆材の選択が重要です。炎症期は滲出液が多いため吸収性の高い被覆材、肉芽形成期は湿潤環境を保つ被覆材、上皮化期は創面の保護と剥がれにくい被覆材（例：シリコン材）が適しています。また、感染創には抗菌作用のある被覆材（例：銀含有被覆材）を考慮します。

概念整理: 創傷治癒の肉芽形成期における管理目標は、湿潤環境の維持と適度な滲出液のコントロールです。被覆材はこれを達成するためのツールであり、選択基準は「創面の乾燥を防ぎつつ、浸軟を起こさないこと」です。

一目で比較！:

| 創傷治癒期 | 創部の特徴 | 被覆材選択のポイント |
| --- | --- | --- |
| 炎症期 | 滲出液多量、発赤、熱感 | 高吸収性（例：フォーム材、アルギン酸塩材） |
| 肉芽形成期 | 滲出液中等量、赤色の肉芽組織 | 湿潤環境維持（例：ハイドロコロイド、ハイドロゲル） |
| 上皮化期 | 滲出液少量、薄い上皮が伸びる | 創面保護、低刺激性（例：シリコン材、フィルム材） |

看護過程ポイント: **アセスメント**：創傷の治癒段階（炎症期・肉芽形成期・上皮化期）、滲出液の量・色・性状、感染徴候の有無を評価します。 **看護診断**：「皮膚統合性の障害 (Impaired Skin Integrity)」や「創傷治癒遅延のリスク (Risk for Delayed Wound Healing)」が該当します。 **計画・実施**：治癒段階に応じた被覆材を選択し、適切な交換頻度（滲出液量や被覆材の状態で判断）を計画します。 **評価**：創傷の縮小率、肉芽組織の増生、上皮化の進行度を定期的に評価します。

暗記のコツ: 「創傷は乾かすな、湿らせろ！」と覚えましょう。これは従来の「創は乾かす」という間違った常識を覆す、現代創傷ケアの基本です。また、被覆材の選択は「おむつ」をイメージすると分かりやすいです。新生児の肌を守るように、創面にも優しい環境を提供します。

国試頻出ポイント: 創傷治癒の各期と適切な処置・被覆材の組み合わせは頻出です。特に、肉芽形成期＝湿潤環境、上皮化期＝保護がセットで問われます。また、壊死組織がある場合（黒色壊死）や感染創（膿、発赤増悪）では、異なるアプローチが必要なことも併せて覚えましょう。

出題パターン注意！: 単純な知識問題に加えて、事例問題（例：「糖尿病患者の足の潰瘍、肉芽形成期。滲出液は中等量。適切な被覆材は？」）として出題されることが増えています。創の状態を正しくアセスメントし、適切な被覆材を選べるようにしましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

あなたは外科病棟の看護師です。80歳の女性、大腸癌手術後の創部（腹部正中切開）を観察したところ、術後5日目で創部は清潔で、赤色の肉芽組織が充実し始めており、滲出液は少量の血性漿液性です。患者さんは「創が少し濡れているのが気になる」と話します。この創は肉芽形成期にあると判断し、被覆材 (Dressing Material) の選択と交換を行います。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

1. **観察**：創の大きさ、深さ、肉芽の色（鮮紅色が良好）、滲出液の量・色・臭い、周囲皮膚の発赤や浸軟の有無を確認します。バイタルサイン（特に体温）も確認し、感染の早期発見に努めます。

2. **アセスメント**：本例では、滲出液は少量で感染徴候はなく、肉芽形成は良好です。よって、湿潤環境を保ちつつ、創を保護する被覆材（例：薄型ハイドロコロイド材やシリコン網状被覆材）が適切です。

3. **報告・指示確認**：医師の処方（創傷ケアの指示）を確認します。多くの病院では創傷ケアプロトコルがあり、それに従います。

4. **介入**：清潔操作で創部を生理食塩水で優しく洗浄し、新しい被覆材を貼付します。最重要！被覆材を交換する際、創面の剥がれを防ぐため、剥離に注意します（特に上皮化期は脆弱です）。

5. **評価**：交換時の創の状態を記録し、経時的な変化を評価します。治癒が遅延している場合（例：肉芽が蒼白、滲出液増加）は、医師へ報告し、培養検査やケア方法の見直しを検討します。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

- 感染徴候（発赤の拡大、膿性滲出液、悪臭、発熱、疼痛増強）を見逃さない！特に高齢者では免疫反応が弱く、感染に気づきにくい場合があります。

- 最重要！糖尿病患者や末梢動脈疾患 (PAD) 患者では創傷治癒が遅延するリスクが高いため、より慎重なアセスメントとケアが必要です。

- 被覆材のアレルギー（接触皮膚炎）にも注意します。周囲皮膚が発赤した場合、使用を中止し別の素材に変更します。

看護プロトコル: **観察項目**：創のサイズ（長径・短径・深さ）、肉芽の色と割合、滲出液の性状と量（例：少量/中等量/多量、漿液性/血性/膿性）、周囲皮膚の状態。**報告基準（SBAR）**：S（状況）「○○様の創部、肉芽形成期ですが、滲出液が増え、臭いが気になります」、B（背景）「糖尿病の既往があり、血糖コントロール不良です」、A（アセスメント）「感染の可能性を考え、培養検査と被覆材変更を提案します」、R（提案）「至急の創部評価と処方変更をお願いします」。**記録のポイント**：創の状態を写真で記録し、定性的・定量的に経過が追えるようにします。

先輩看護師の一言: 「創傷ケアは『創をみる』ことから始まります。色、大きさ、滲出液、匂い…五感をフル活用してアセスメントしましょう。特に大事なのは『昨日と何が違うか？』です。少しの変化を見逃さないことが、患者さんの治癒を大きく左右します。国試では正解を覚えるだけでなく、『なぜこの創にこの被覆材が必要か』を創傷治癒のメカニズムから考えられるようになってくださいね！」

## 重要概念

- **湿潤環境療法** — 創傷治癒を促進するために、創面を乾燥させず適度な湿潤状態に保つ治療法。
- **肉芽組織** — 線維芽細胞と新生血管から構成される赤色の組織で、創傷の基盤を作る。
- **創傷被覆材** — 創面を保護し、治癒に適した環境を提供するための材料。
- **滲出液** — 創傷から滲出する体液。成長因子を含み治癒を促進するが、過剰な場合は感染や浸軟の原因となる。
- **上皮化** — 創縁から表皮細胞が遊走・増殖し、創面を覆う過程。

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More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

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