# 患者の衣服の選択において、着脱が容易なものとして適切なのはどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365882  
> language: ja  
> subject: 基本的日常生活援助技術

## 問題

患者の衣服の選択において、着脱が容易なものとして適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 袖口の狭いブラウス
2. 首元の詰まったセーター
3. 前開きのカーディガン **✔ 正解**
4. 後ろ開きのワンピース
5. ボタンが多く付いたシャツ

**正解: 3**

## 解説

前開きのカーディガンは、ボタンやファスナーが前面にあり、患者自身で着脱しやすい。後ろ開きは介助が必要であり、ボタンが多い、袖口が狭い、首元が詰まっている衣服は着脱が困難である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、患者の衣服の選択における「着脱の容易さ」という観点から、日常生活援助技術（Activities of Daily Living, ADL）の一部である更衣動作（Dressing Activity）を問うています。病気や加齢、手術後などで身体機能が低下した患者にとって、衣服の構造は自立度や介助負担に直結します。最重要！ 着脱が容易な衣服の条件は、①前面に開口部がある（前開き）、②袖口・襟元が広い、③留め具が少なく操作しやすい の3点です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**
正解は 前開きのカーディガン です。最重要！ 前開き（Front-opening）の衣服は、ボタンやファスナーが前面にあり、患者自身が視認しながら操作できるため、最も着脱が容易です。上肢の可動域制限や片麻痺があっても、健側の手で先に患側の袖を通し、前面の留め具を操作するという効率的な手順が可能になります。また、介助者が援助する場合も、患者の前面から行えるため安全で負担が少ないです。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**
- **①番 袖口の狭いブラウス**: 混同注意！ 袖口（Cuff）が狭いと、手を通す際に抵抗があり、関節が硬い患者や浮腫のある患者では非常に困難です。着脱容易の条件は「袖口が広い」ことです。
- **②番 首元の詰まったセーター**: 首元が詰まっている（High neck）と、頭を通す動作が困難になります。特に、頚椎に問題がある患者や、術後で上肢を挙上できない患者には不適切です。
- **④番 後ろ開きのワンピース**: 後ろ開き（Back-opening）は、主に介助者が着脱を前提としたデザインであり、患者自身での操作は極めて困難です。自立を促す場面では不適切です。
- **⑤番 ボタンが多く付いたシャツ**: ボタン（Button）が多いと、細かい手指の操作（巧緻動作, Fine motor skills）が必要となり、関節リウマチや脳血管障害後の患者では時間がかかり、ストレスになります。留め具は少ない方が望ましいです。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**
更衣動作の援助では、以下のポイントを押さえましょう。

- ADL評価: Barthel IndexやFunctional Independence Measure (FIM)の「更衣」項目では、自立度と介助量を評価します。
- 更衣の手順: 脱ぐときは「健側から→患側へ」、着るときは「患側から→健側へ」が基本です。これは、関節への負担と可動域の制限を考慮した合理的な手順です。
- 衣服の素材: 伸縮性のある素材や、マジックテープ（面ファスナー）を使用した衣服も、着脱を容易にします。

概念整理: 着脱容易な衣服の条件（前面開口・広い袖口・少ない留め具）と、患者の障害（片麻痺、関節可動域制限、巧緻動作障害）に合わせた選択が、看護援助の基本です。

一目で比較！:

| 種類 | 着脱容易性 | 理由 |
| --- | --- | --- |
| 前開きカーディガン | 容易 | 前面操作で視認性良好、患側から袖を通せる |
| 後ろ開きワンピース | 困難 | 背面操作は自力不可、介助専用 |
| 袖口狭いブラウス | 困難 | 手を通す抵抗大、関節痛の誘発 |

看護過程ポイント:
- **アセスメント**: 患者の疾患（片麻痺、関節リウマチ、骨折後）、身体機能（関節可動域、筋力、巧緻動作）、ADLレベル、着替えに対する意欲を評価。
- **看護診断**: 「セルフケア不足：更衣（Dressing Self-Care Deficit）」関連因子として身体障害や痛み。
- **計画・実施**: 患者の能力に応じた衣服の選択（前開き、伸縮素材、マジックテープ採用）、環境調整（座位の確保）、段階的な自立支援。
- **評価**: 患者が安全に、苦痛なく、可能な限り自立して更衣できるかどうか。

暗記のコツ: 「前は見える、後ろは見えない」→「前開き = 自力で操作しやすい」、「後ろ開き = 介助用」と覚えましょう。更衣の基本手順は「脱ぐ：健→患、着る：患→健」のゴロ合わせが有名です。

国試頻出ポイント: このテーマは「基礎看護学」の日常生活援助技術の分野で頻出です。特に「前開き」の優位性と「片麻痺患者の更衣手順」の組み合わせがよく出題されます。状況設定問題では、「術後患者のADL拡大のために、どのような衣服を勧めるか」という形で問われます。

出題パターン注意！: 単純な知識問題に加え、「左片麻痺の患者に適切な更衣の手順はどれか」というように、麻痺の側（右or左）を変えた応用問題にも対応できるよう、患側・健側の概念をしっかり理解しておきましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: あなたは急性期病棟の看護師です。右片麻痺（Right Hemiplegia）の70代男性患者が、脳梗塞（Cerebral Infarction）発症後3日目で、ベッド上での安静が解除され、座位での更衣練習を開始することになりました。患者は「自分で服を着たい」と希望しています。あなたは患者の衣服として、どのようなものを準備するよう家族にアドバイスしますか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1. **観察**: 患者の意識レベル、座位バランス、右上下肢のブルンストロームステージ（Brunnstrom Stage、運動機能回復段階）、左（健側）の筋力、手指の巧緻動作を評価。
2. **アセスメント**: 右片麻痺で左（健側）が使えるため、左で右腕を通す動作が必要。前開きの衣服が最も適切と判断。
3. **報告・相談**: 医師や理学療法士（PT）と更衣練習開始の可否とADL目標を共有。
4. **介入**: 家族に「前開きでボタンが大きいカーディガンや、マジックテープ式のシャツ」を勧めます。更衣手順は「①麻痺側（右）の袖を通す、②健側（左）の袖を通す、③ボタンを留める」と指導。脱ぐときは逆の手順で「①健側の袖を抜く、②麻痺側の袖を抜く」と説明します。
5. **評価**: 患者が安全に、苦痛なく更衣できたか、介助量は減少したかを確認。成功体験は患者の意欲向上につながります。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:
- 転倒・転落リスク: 座位バランスが不安定な患者では、更衣中に転倒しないよう、ベッドの高さを調整し、必要に応じて手すりを使用します。
- 誤嚥リスク: 上衣を脱ぐ際に顔を覆わないように注意します。不安を感じる患者には「今から頭を通しますね」と声かけを行います。
- 皮膚トラブル: 衣服の縫い目やタグが皮膚に当たらないか確認します。麻痺側の皮膚感覚が鈍いため、褥瘡（Pressure Ulcer）のリスクがあります。
- 血圧変動: 座位での更衣は起立性低血圧（Orthostatic Hypotension）を誘発する可能性があります。血圧の変動に注意し、めまいやふらつきがないか確認します。

看護プロトコル: 観察項目はバイタルサイン（特に血圧、脈拍）、座位耐久時間、更衣所要時間、介助量（自立・一部介助・全介助）を記録します。SBAR報告では「患者様、更衣時にふらつきが出現。血圧が20mmHg低下しました。座位時間を短縮し、介助量を増やす必要があると考えます」のように報告します。

先輩看護師の一言: 「患者さんが『自分で服を着たい！』と言うのは、回復への強い意志の表れです！ただ、無理をさせると転倒や血圧低下のリスクがあります。『着脱がしやすい服を選ぶこと』と『安全な手順を守ること』の両方が大切です。国試では『前開き』というキーワードと『患側→健側』の手順を絶対に間違えないでくださいね！現場では、患者さんの『できた！』という笑顔が、私たち看護師のやりがいです！」

## 重要概念

- **前開き (Front-opening)** — 衣服の開口部が前面にある構造。患者自身が視認しながら操作でき、着脱が最も容易。片麻痺患者や高齢者に推奨される。
- **更衣動作 (Dressing Activity)** — 衣服の着脱に関する一連の動作。ADL評価の重要な項目の一つで、自立度は疾患や障害の重症度を反映する。
- **片麻痺** — 片側の上下肢に生じる麻痺。脳血管障害などが原因。更衣時は「脱ぐ：健側から患側へ、着る：患側から健側へ」が基本手順。
- **セルフケア不足：更衣 (Dressing Self-Care Deficit)** — 看護診断の一つ。身体障害や認知障害により、自分で衣服を着脱する能力が低下した状態を指す。
- **巧緻動作 (Fine Motor Skills)** — 手指や手首を使った細かい動作。ボタンかけやファスナーの操作に必要。障害がある場合は、マジックテープなどの補助具が有効。

## 同じテーマの問題

- [患者の清潔ケアにおいて、足浴の目的として適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365873)
- [寝衣交換の際、患者のプライバシーに配慮した対応として最も適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365874)
- [全身清拭を行う際の水温として適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365875)
- [陰部洗浄を行う際の体位として最も適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365876)
- [患者の洗髪（頭部清拭）において、湯水が耳や目に入らないようにするために用いる物品はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365877)
- [床上で寝衣交換を行う際、感染予防の観点から最も注意すべきことはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365878)
- [口腔ケアの目的として誤っているのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365879)
- [患者の爪切りを行う際の注意点として適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365880)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

