# 患者の安楽を考慮した清拭の実施方法で適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365737  
> language: ja  
> subject: 共通基本技術

## 問題

患者の安楽を考慮した清拭の実施方法で適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 湯温は43度程度に保つ
2. 強く擦るように拭く
3. 室温は20度に設定する
4. 露出部分を最小限にする **✔ 正解**
5. 一気に全身を拭く

**正解: 4**

## 解説

清拭中の安楽を保つためには、露出部分を最小限にして保温に努めることが重要である。室温は25度程度、湯温は40~42度程度が適切である。一気に全身を拭くと体温が奪われやすい。強く擦ると皮膚を傷つけ安楽を損なう。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、清拭 (Bed Bath) における患者の **安楽 (Comfort)** を最優先に考えた実施方法を問うています。清拭は単なる身体の清潔ケアではなく、患者のリラックス、体温維持、皮膚の保護、尊厳の保持 を同時に達成する看護技術です。選択肢の中で、患者の安楽を最も損なわない方法が正解となります。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**
最重要！ 清拭中は患者の体温が急速に奪われやすく、これが最大の不快感と安楽の阻害要因となります。そのため、露出部分を最小限にし、拭いた後はすぐにタオルやバスタオルで覆う ことは、保温とプライバシー保護の両面から、患者の安楽を守るために最も重要な配慮です。体の一部ずつ拭き、その都度すぐに覆う「部分清拭 (Partial Bath)」の原則がここにあります。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**
混同注意！ ①番の湯温43度は、日本人の平均的な温湯感覚ではやや高温であり、熱傷のリスクや不快感を生じる可能性があります。適切な湯温は 40～42度（体温よりやや高め） が標準です。
②番の強く擦る方法は、皮膚のバリア機能を損ない、摩擦による皮膚損傷 (Skin Tear) や痛み の原因となるため、禁忌です。安楽を阻害するだけでなく、褥瘡 (Bed Sore) 予防の観点からも避けるべきです。
③番の室温20度は、特に高齢者や低体温傾向の患者にとっては寒く、安楽を著しく損ねます。清拭時の室温は 25～26度（冬季は少し高め） が適切で、直接の風（ドラフト）を避ける ことも重要です。
⑤番の一気に全身を拭く方法は、広範囲の皮膚が長時間露出されるため、体温の急激な低下を招き、患者に大きな不快感と冷えを与えます。必ず 部分ずつ（顔→上肢→胸部→腹部→下肢→背部→臀部）順序良く 実施します。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**
清拭の目的は、**① 皮膚の清潔保持と感染予防**、**② 皮膚の血流促進と褥瘡予防**、**③ リラクゼーションと安楽の提供**、**④ 患者とのコミュニケーション機会** の4つです。特に安楽を考慮する場合、体温管理（室温・湯温・露出時間）、プライバシー保護、摩擦・圧迫の防止 の3点が鍵となります。また、清拭後のスキンケア（保湿剤の塗布）も安楽と皮膚保護に貢献します。

概念整理: 清拭における安楽阻害因子は「冷え」「露出による羞恥心」「摩擦による痛み」の3つ。これらを最小化する看護介入が求められる。

一目で比較！:

| 項目 | 適切な条件 | 不適切な条件（安楽阻害） |
| --- | --- | --- |
| 室温 | 25～26度 | 20度以下（冷え） |
| 湯温 | 40～42度 | 43度以上（熱傷・不快） |
| 拭き方 | 優しく、滑らせるように | 強く擦る（痛み・皮膚損傷） |
| 露出範囲 | 最小限（部分ずつ） | 全身露出（冷え・羞恥心） |

看護過程ポイント: **アセスメント**では、患者の年齢、皮膚状態（乾燥・脆弱性）、体温、痛みの有無、清拭に対する不安を評価。 **看護診断**では「体温調節機能低下リスク (Risk for Imbalanced Body Temperature)」や「皮膚統合性障害リスク (Risk for Impaired Skin Integrity)」が関連。 **計画・実施**では、患者のペースに合わせた部分清拭、声かけによる安心感の提供が重要。

暗記のコツ: 「清拭の3つの『40-42』」で覚えましょう！**湯温は40～42度**、**室温は25～26度（42度ではない）**、**実施時間は1部位あたり40秒程度**が目安です。数字だけではなく、「患者さんが『気持ちいい』と感じる温度と時間」という視点が大切です。

国試頻出ポイント: 清拭の適切な環境設定（室温・湯温）と、安楽を阻害する行為（強く擦る・一気に拭く・長時間露出）の識別は頻出です。特に、高齢者や低栄養状態の患者 への清拭では、皮膚が脆弱であることを前提とした 優しいタッチングと保温への配慮 が必須である点が問われます。

出題パターン注意！: 「清拭の適切な方法はどれか」という単純知識問題に加え、「術後で安静が必要な患者への清拭中、患者が『寒い』と訴えた。看護師の対応として適切なのはどれか」といった状況設定問題で、優先順位（保温・中断・環境調整）を問う形でも出題されます。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: あなたは外科病棟の新人看護師です。80代女性、大腿骨頸部骨折術後3日目の患者さんに清拭を実施することになりました。患者さんは「お願いね」と笑顔で了承してくれましたが、ベッド上での安静が必要で、皮膚は全体的に薄く乾燥しています。
**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: まず、最重要！ 清拭開始前に 室温を25度に設定し、窓を閉めてドラフトを防ぎます。湯温は42度で準備し、手首の内側で温度を確認します。清拭は「顔→上肢→胸部→腹部→下肢→背部→臀部」の順で、1部位ずつタオルを当て、拭いたらすぐに乾いたタオルとバスタオルで覆います。特に摩擦に弱い 仙骨部 (Sacrum) や踵部 (Heel) は、絶対に強く擦らず、泡洗浄で優しく汚れを浮かせてから押さえるように拭きます。清拭中は「冷たくないですか？」「力加減はこれで大丈夫ですか？」とこまめに声をかけ、患者の表情と反応を観察します。もし「寒い」と訴えたら、すぐにその部位を覆い、湯温を再調整するか、毛布を追加するなどして対応します。
**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 最重要！ 熱傷予防のため、湯温は必ず体温よりやや高め（40～42度）を守り、熱いと感じた場合は使用しない。 転倒・転落予防のため、清拭中は必ずベッドの高さを低くし、サイドレールを上げる。 感染対策として、清拭タオルは患者一人につき清潔なものを使用し、使用後は適切に処理する。高齢者や皮膚の脆弱な患者では、スキン-テア (Skin Tear) のリスクが高いため、テープの使用や強い摩擦は避ける。

看護プロトコル: **観察項目**: 皮膚の色調・湿潤度・発赤・損傷の有無、患者の表情・訴え（痛み・冷え・不快感）、バイタルサインの変化。 **報告基準（SBAR）**: 「S（状況）: 清拭中に患者が冷えを訴えました。B（背景）: 術後3日目で安静が必要。A（アセスメント）: 室温と露出時間が原因と考えられます。R（提案）: 湯温を再調整し、露出時間を短縮します。」 **記録のポイント**: 清拭実施時刻、実施部位、皮膚状態、患者の反応（安楽・不快）、特記事項（発赤・損傷の有無など）。

先輩看護師の一言: 「清拭は、患者さんが唯一『ケアを受けている』と実感できる大切な時間です。技術だけでなく、『気持ちいい』と感じてもらえる温かさ、優しいタッチ、安心できる声かけを心がけてください。『看護の原点』とも言えるこの技術を、国試でも臨床でもしっかりマスターしましょう！」

## 重要概念

- **清拭 (Bed Bath)** — 寝たきりの患者などに対して、ベッド上で行う全身の清潔ケア。安楽、保温、プライバシー保護、皮膚保護が重要な要素。
- **部分清拭 (Partial Bath)** — 全身を一度に行わず、体の部位ごとに順番に清拭する方法。露出時間を最小限にし、保温と安楽を確保する。
- **スキン-テア (Skin Tear)** — 表皮が剥離する皮膚損傷。高齢者や皮膚の脆弱な患者で生じやすく、清拭時の摩擦やテープの剥離が原因となる。
- **安楽** — 身体的・精神的・社会的に苦痛がなく、リラックスして穏やかな状態。看護ケアの基本目標の一つ。
- **体温調節機能低下リスク (Risk for Imbalanced Body Temperature)** — 体温を正常範囲内に維持できなくなるリスク。清拭中の露出や低い室温が誘因となる。

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