# 看護診断 (Nursing Diagnosis) の定義として最も適切なものはどれか。

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> language: ja  
> subject: 共通基本技術

## 問題

看護診断 (Nursing Diagnosis) の定義として最も適切なものはどれか。

## 選択肢

1. 患者のバイタルサインの測定値
2. 医師による疾患名の決定
3. 患者の健康問題に対する看護師の臨床判断 **✔ 正解**
4. 患者の希望するケア内容の記述
5. 看護ケアの実施手順の詳細

**正解: 3**

## 解説

看護診断は、個人・家族・地域の健康問題や生命過程に対する反応について、看護師が行う臨床判断である。選択肢1は医学診断、選択肢3は患者の意向、選択肢4は看護計画、選択肢5はアセスメントデータである。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、看護診断 (Nursing Diagnosis) の本質を理解しているかを問う、基礎看護学の核心的な問題です。看護診断は、単なる観察結果や医師の診断ではなく、**看護師が専門的な知識と臨床判断に基づいて行う、患者の健康問題に対する判断**であることを正確に理解することが求められます。最重要！ 看護過程 (Nursing Process) の中核をなす概念であり、アセスメント (Assessment) で収集したデータを統合・分析し、看護介入 (Nursing Intervention) へとつなげるための鍵となります。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

③「患者の健康問題に対する看護師の臨床判断」が正解です。これは、北米看護診断協会 (NANDA-I) による看護診断の定義「個人、家族、地域の健康問題や生命過程に対する反応について、看護師が行う臨床判断」に完全に合致します。看護診断は、医学的診断 (Medical Diagnosis) とは異なり、患者の生活の質や日常活動、心理社会的側面に焦点を当て、看護師が独自にケアを計画・実施できる領域を特定します。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

混同注意！ ①「患者のバイタルサインの測定値」は、看護診断のためのデータ（アセスメントデータ）であり、診断そのものではありません。観察結果をそのまま診断名にすることはできません。

②「医師による疾患名の決定」は、医学診断 (Medical Diagnosis) の定義です。看護師は医師の診断を基に看護ケアを提供しますが、看護診断は別の概念です。

④「患者の希望するケア内容の記述」は、患者の意向や目標（看護目標）に近い概念であり、看護診断ではありません。

⑤「看護ケアの実施手順の詳細」は、看護計画 (Nursing Care Plan) や看護手順に該当します。

概念整理

| 概念 | 定義 | 例 |
| --- | --- | --- |
| アセスメント (Assessment) | データ収集と分析 | 「バイタルサインが正常範囲」「患者が疼痛を訴えている」 |
| 看護診断 (Nursing Diagnosis) | 健康問題に対する臨床判断 | 「非効果的気道浄化」「活動耐性低下」 |
| 医学診断 (Medical Diagnosis) | 疾患名の特定（医師の役割） | 「肺炎」「急性心筋梗塞」 |
| 看護計画 (Care Plan) | 診断に基づく介入の計画 | 「2時間ごとに体位変換を行う」「疼痛スケールで評価する」 |

看護過程ポイント
看護過程の順序: **アセスメント → 看護診断 → 計画 → 実施 → 評価**。この流れの中で、看護診断はアセスメントと計画の橋渡し役であり、適切な診断がなければ効果的な看護介入は計画できません。

暗記のコツ
「看護診断 = 看護師の臨床判断」と覚えてください。「バイタルサインはアセスメント」、「医師は医学診断」、「患者の希望は目標」、「ケア手順は計画」というように、各概念を対比させて整理すると混乱を防げます。

国試頻出ポイント
看護過程の各段階（特にアセスメントと看護診断の違い）を問う問題は、基礎看護学で毎年のように出題されます。事例問題では、「患者の状態から最も優先すべき看護診断はどれか」といった形で応用されます。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
この概念が実際の病院・在宅・施設の臨床現場でどのように適用されるかをリアルに説明します。

**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

あなたは内科病棟の新人看護師です。担当患者のAさん（70代男性、慢性心不全）が「昨日から息切れがして、夜も眠れなかった」と訴えています。バイタルサインは血圧 150/90 mmHg、脈拍 100 bpm、SpO2 94%（室内気）、呼吸数 28回/分。両下腿に浮腫を認めます。医師は「心不全増悪」と医学診断を下しました。このとき、あなたは看護診断をどのように立案すべきでしょうか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

1. **アセスメント (Assessment)**: 医学診断「心不全増悪」を基に、呼吸困難（Dyspnea）、浮腫（Edema）、活動耐性低下（Activity Intolerance）といった患者の反応に注目します。
2. **看護診断 (Nursing Diagnosis)**: 上記データから、非効果的呼吸パターン (Ineffective Breathing Pattern) や 体液過剰 (Excess Fluid Volume) といった看護診断が導き出されます。
3. **看護介入 (Nursing Intervention)**: 診断に基づき、安静保持、酸素投与、水分管理、利尿薬投与の補助、体位変換（ファウラー位） を計画します。最重要！ 看護診断は、このように看護師が「何をケアすべきか」を明確にするための枠組みです。

先輩看護師の一言
「看護診断は、国試で覚えるだけではもったいない！現場では、『この患者さんに今、最も必要な看護は何か』を考えるためのツールです。医学診断と看護診断をうまく使い分けて、患者さんの生活を支えてあげてくださいね！」

## 重要概念

- **看護診断** — 個人、家族、地域の健康問題や生命過程に対する反応について、看護師が行う臨床判断。
- **医学診断** — 医師が疾患名を特定すること。看護診断の基礎となる。
- **アセスメント** — 看護過程の第一段階で、患者の健康状態に関するデータを収集・分析すること。
- **看護過程** — アセスメント、看護診断、計画、実施、評価の5段階からなる問題解決アプローチ。
- **看護計画** — 看護診断に基づき、具体的な看護介入と目標を定めた計画。

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