# インスリン自己注射の導入教育において、患者が「針を刺すのが怖い」と訴えている。看護師の優先的な対応はどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365573  
> language: ja  
> subject: 共通基本技術

## 問題

インスリン自己注射の導入教育において、患者が「針を刺すのが怖い」と訴えている。看護師の優先的な対応はどれか。

## 選択肢

1. 家族に注射を依頼するよう提案する
2. 恐怖心を克服するために無理に練習させる
3. 注射の必要性を繰り返し説明する
4. 恐怖を感じない患者の例を紹介する
5. 恐怖を感じる理由を共感的に聴く **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

学習を阻害する感情（不安や恐怖）がある場合、まずその感情を認め、共感的に傾聴することが信頼関係の構築につながる。感情が軽減された後に、段階的な練習やリラクゼーション法などの具体的な支援へ移行する。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、インスリン自己注射 (Insulin Self-Injection) 導入時の患者教育において、患者の感情への対応優先順位を問うています。最重要！ 看護における患者教育（Patient Education）では、学習を阻害する要因（特に不安・恐怖などの感情）への対処が知識提供や技術練習に優先します。患者が「針を刺すのが怖い」と訴えた時点で、恐怖 (Fear) という感情が学習の大きな障壁となっています。まずはこの感情を認め、共感し、患者の気持ちを受容することで信頼関係 (Therapeutic Relationship) を構築することが、その後の効果的な教育介入への第一歩です。

1. **核心概念の分析 (Key Concept)**: 本問の核心は、患者教育における 心理的準備性 (Psychological Readiness) と 感情への対処 (Emotional Support) です。技術指導（手技教育）や知識提供（糖尿病の病態説明）に入る前に、患者の感情面のケアが優先されるという看護過程（Nursing Process）の原則が問われています。特にインスリン療法のように継続的な自己管理が必要な場面では、患者の主体的な取り組みを支えるための心理的支援が極めて重要です。

2. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: 正解は⑤番です。患者が「怖い」と感じている 理由を共感的に聴く ことは、看護師-患者間の信頼関係構築の基盤です。患者の感情を否定せずに受け止めることで、患者は「この看護師は自分の気持ちを理解してくれる」と感じ、次のステップ（段階的な練習やリラクセーション法の導入など）へ進む準備が整います。最重要！ 感情の受容 → 問題の明確化 → 具体的な支援という段階を踏むことが、効果的な患者教育の鉄則です。

3. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**:

- ①番「家族に注射を依頼するよう提案する」: 混同注意！ 患者の自立支援が目的の自己注射導入において、最初から家族に依存する方法は、患者の主体性を損なう可能性があります。家族の支援はあくまで補助的な役割であり、患者の恐怖感情に向き合わずに回避することは優先すべき対応ではありません。

- ②番「恐怖心を克服するために無理に練習させる」: これは逆効果です。恐怖を無視して強制すると、患者の不安が増強し、学習の動機づけが低下します。患者の感情を認めた上で、段階的に練習に進むべきです。

- ③番「注射の必要性を繰り返し説明する」: 知識提供も重要ですが、感情が高ぶっている状態では、理屈はなかなか入っていきません。まずは感情の受容が優先され、その後に必要性の説明を行うのが適切な順序です。

- ④番「恐怖を感じない患者の例を紹介する」: 他者の成功例は参考になりますが、患者の恐怖感情を「感じない方が良い」と暗に否定することになりかねません。患者の今の気持ちをまず受け止めることが優先されます。

4. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: 患者教育のモデルとして、患者教育のプロセス（アセスメント → 計画 → 実施 → 評価）や、学習の準備性（身体的・心理的・認知的準備性）の概念を押さえておきましょう。また、動機づけ面接 (Motivational Interviewing) の原則である「共感 (Empathy)」と「自己効力感 (Self-Efficacy)」の向上も関連します。

概念整理: 患者教育の基本原則：学習の阻害因子（感情・知識不足・身体的要因）をアセスメントし、まずは 阻害因子への介入 を優先する。特に「感情（不安・恐怖）」は最大の阻害因子であり、共感的傾聴 (Empathic Listening) で受容することが全ての教育介入の出発点。

一目で比較！:

| 場面 | 優先対応 | 理由 |
| --- | --- | --- |
| 患者が「怖い」と訴えている時 | 共感的に聴く（感情の受容） | 信頼関係構築、学習準備性の向上 |
| 患者が「やり方がわからない」と訴えている時 | 具体的な手技のデモンストレーションと説明 | 知識不足への直接的な介入 |
| 患者が「やる気が出ない」と訴えている時 | 自己効力感を高める関わり（成功体験の提供など） | 動機づけの強化 |

看護過程ポイント:

- **アセスメント**: 患者の感情（恐怖の程度、具体的な理由）、学習への準備性（意欲、身体的・認知的能力）、社会的支援（家族の協力の有無）を総合的に評価する。

- **看護診断 (Nursing Diagnosis)**: 「不安 (Anxiety)」や「非効果的健康維持 (Ineffective Health Maintenance)」が考えられる。恐怖が強い場合、「恐怖 (Fear)」が診断として適切。

- **計画・実施**: 共感的傾聴後、段階的な練習（例：まずは空打ち練習、次に生理食塩水での練習など）やリラクセーション法の導入を計画する。

- **評価**: 患者の恐怖感の軽減、注射手技の習得状況、自己注射への自信の有無を評価する。

暗記のコツ: 「感情が先、技術は後」と覚えましょう。患者教育の場面で「怖い」「不安」「嫌だ」という言葉が出たら、まずは「そうなんですね、どんな風に感じているのですか？」と聴くこと。これが看護の基本です。

国試頻出ポイント: 患者教育の場面では、「最も優先される対応」を問う問題が頻出です。特に「感情への共感」「信頼関係の構築」「学習の準備性のアセスメント」がキーワードとなります。単なる知識確認ではなく、状況に応じた看護判断を問う事例問題として出題されることが多いです。

出題パターン注意！: 「インスリン自己注射の導入指導で、患者が『針を刺すのが怖い』と訴えた。看護師の最初の対応として最も適切なのはどれか。」という形で、他の選択肢と比較させる問題が典型です。同様のパターンは、経管栄養や在宅酸素療法の導入など、他の自己管理技術の場面でも出題されます。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
この状況は、糖尿病療養指導を担当する看護師が毎日のように遭遇する場面です。特に初めてのインスリン注射導入時、患者さんは針に対する恐怖だけでなく、「痛いのではないか」「自分にできるだろうか」という漠然とした不安を抱えています。
- **臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 50代女性、2型糖尿病で血糖コントロール不良のためインスリン導入が決定。看護師が自己注射の説明と練習を始めようとしたところ、患者が目に涙を浮かべて「注射は嫌だ、怖いです」と小声で訴えました。

- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:

1. **観察 (Observation)**: 患者の表情、声のトーン、身体の緊張度（手が震えていないか、肩が上がっていないか）、発言の内容を観察する。

2. **アセスメント (Assessment)**: 「恐怖」の程度と理由を評価。過去の採血や注射の経験、痛みへの感受性、自己効力感の低さなどが背景にある可能性を考える。

3. **報告 (Report / SBAR)**: 医師や糖尿病療養指導士（CDEJ）と情報共有が必要な場合は、「S: 患者が自己注射導入時に強い恐怖を訴えています。B: 初めてのインスリン導入で、表情も硬く緊張しています。A: 現在は教育を一時中断し、感情への対応を優先しています。R: 今後の導入スケジュールの調整や、リラクセーション法の導入について相談したいです。」と報告します。

4. **介入 (Intervention)**: 「注射が怖いのですね。どんなところが特に怖いと感じますか？」と共感的に質問し、じっくり話を聴く。次回、ペン型注射器の模型を見せながら、実際に針を刺さずに練習する方法を提案するなど、患者のペースに合わせた計画を立てる。

5. **評価 (Evaluation)**: 患者の表情が和らぎ、練習に前向きな発言が出てきたかどうかを確認する。

- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 無理に練習を強要しないこと（患者の不安増強や医療事故につながる恐れがあります）。 患者の感情が高ぶっている状態では、手技の習得どころか、誤った操作（針刺し事故や投与量の誤りなど）のリスクが高まります。患者の安全と心理的安全を最優先に行動しましょう。

看護プロトコル: 観察項目（表情、発言、身体の緊張度）、報告基準（感情が強く、教育の継続が困難な場合、または患者が泣き出した場合など）、記録のポイント（患者の訴えとそれに対する看護師の対応、患者の反応、今後の計画）を明確に記録する。家族への説明は、患者の同意を得た上で行う。

先輩看護師の一言: 「患者さんが『怖い』と打ち明けてくれたのは、あなたを信頼している証拠です。その気持ちを否定せず、まずは『怖いよね、わかるよ』と寄り添ってあげてください。共感の一言が、患者さんの『やってみよう』という気持ちを引き出す力になります。国試でも同じ！まずは患者さんの気持ちを受け止めること、これが看護の原点です！」

## 重要概念

- **共感的傾聴** — 患者の感情を否定せず、理解しようとする姿勢で聴くこと。信頼関係構築の基本技法。
- **患者教育** — 患者が自己管理能力を獲得できるよう、知識・技術・態度の変容を支援する看護介入。
- **恐怖** — 特定の対象（針など）に対する強い不安や怖れの感情。学習の大きな阻害因子。
- **自己効力感** — 「自分ならできる」という信念。患者教育において、この感覚を高めることが行動変容に重要。
- **信頼関係** — 看護師と患者の間に築かれる相互信頼の関係。効果的な看護実践の基盤。

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More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

