# 終末期にある患者から「もう生きていたくない」という言葉が聞かれた。看護師の対応で最も適切なのはどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365553  
> language: ja  
> subject: 共通基本技術

## 問題

終末期にある患者から「もう生きていたくない」という言葉が聞かれた。看護師の対応で最も適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 「気分転換に散歩でもしませんか」と提案する。
2. 「そんなことを言ってはいけません」と励ます。
3. 「お薬で楽になりますよ」と鎮静を促す。
4. 「ご家族も悲しみますよ」と家族の気持ちを伝える。
5. 「つらいんですね」と気持ちを受け止め、そばに寄り添う。 **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

終末期の患者の苦悩や絶望感は、否定したり、励ましたり、問題解決しようとするのではなく、まずはその気持ちを「つらいんですね」と受け止め、共感的に寄り添うことが最も重要である。患者の感情を尊重する姿勢が信頼関係を維持する。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、終末期ケア（End-of-Life Care）における コミュニケーション (Communication) と 患者の権利 (Patient Rights)、特に 感情の受容 (Emotional Acceptance) に関する核心を問うています。終末期の患者は、身体的苦痛だけでなく、実存的苦痛（スピリチュアルペイン：Spiritual Pain）や孤独感、無力感から「もう生きていたくない」という言葉を発することがあります。これは 混同注意！「自殺願望」ではなく、多くの場合「今の苦しみからの解放」や「自分の苦しみを理解してほしい」というサインです。看護師に求められるのは、問題を解決したり、励ましたり、患者の感情を否定することではなく、**まずその感情を尊重し、共感的に受け止めること**です。これは 傾聴 (Active Listening) と 共感 (Empathy) の基本的態度であり、患者-看護師関係（Nurse-Patient Relationship）の基盤を形成します。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

最重要！ 選択肢⑤「『つらいんですね』と気持ちを受け止め、そばに寄り添う」は、終末期ケアの基本である 受容的態度 (Accepting Attitude) と 共感的理解 (Empathetic Understanding) を実践しています。患者の言葉を否定せず、その感情が理解されたと感じてもらうことで、患者は自身の苦しみをさらに言語化しやすくなり、孤独感が軽減される可能性があります。これは ペイシェント・センタード・ケア (Patient-Centered Care) の根幹です。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

- ①「気分転換に散歩でもしませんか」：患者の深刻な感情を軽く扱い、問題を回避している印象を与えます。気分転換は時に有効ですが、まず感情を受け止めるプロセスを経るべきです。
- ②「そんなことを言ってはいけません」：患者の感情を否定し、会話を遮断します。患者はさらに孤立感を深める可能性があります。
- ③「お薬で楽になりますよ」：身体症状の緩和を提案していますが、患者の精神的な苦悩や実存的苦痛（スピリチュアルペイン）に直接応えていません。症状緩和は重要ですが、まずは言葉の意味を受け止めることが優先されます。
- ④「ご家族も悲しみますよ」：患者の感情を 混同注意！「罪悪感 (Guilt)」へと誘導し、患者が自分の感情をさらに抑圧する可能性があります。患者中心ではなく、家族の視点に焦点を当てています。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

終末期の患者とのコミュニケーションでは、以下の段階を踏むことが推奨されます。

1. **受容 (Acceptance)**: 患者の言葉や感情をまず受け止める（例：「つらいんですね」）。

2. **共感 (Empathy)**: 患者の立場に立って感情を理解しようとする。

3. **確認 (Clarification)**: 必要に応じて「もう少し詳しく話していただけますか？」と開かれた質問をする。

4. **希望の保持 (Hope Maintenance)**: 非現実的な希望ではなく、「これからも最善のケアを続けること」への希望を支える。

このプロセスは、キューブラー・ロスの死の受容過程 (Kübler-Ross's Five Stages of Grief) のどの段階にあるかをアセスメントしながら行います。

概念整理: 終末期ケアにおける看護師の役割は、患者の身体的・心理的・社会的・スピリチュアルな全人的苦痛（トータルペイン：Total Pain）を緩和することです。中心となるのは **傾聴・共感・受容** の3つの態度です。

一目で比較！:

| 対応 | 問題点 | 適切な対応例 |
| --- | --- | --- |
| 励ます・否定する | 感情を抑圧させる | 「つらいですね」と認める |
| 問題解決を急ぐ | 患者の真のニーズを見逃す | 「もう少しお話を聞かせてください」 |
| 家族の気持ちを優先 | 患者を孤立させる | 「あなたの気持ちを大切にします」 |

看護過程ポイント

- **アセスメント (Assessment)**: 「もう生きていたくない」という言葉の背景（身体的苦痛、不安、抑うつ、スピリチュアルペイン、人間関係の問題）をアセスメント。表情、声のトーン、沈黙の意味も観察。

- **看護診断 (Nursing Diagnosis)**: 例）無力感 (Powerlessness)、絶望 (Hopelessness)、スピリチュアルペイン (Spiritual Distress) など。

- **計画・実施 (Plan/Intervention)**: 安全な環境を確保し、プライバシーが保たれた場所で、時間をかけて傾聴する。必要時は精神科リエゾンチームやチャプレン（宗教者）との連携を検討。

- **評価 (Evaluation)**: 患者の表情が和らいだか、安心した様子が見られるか、苦痛の訴えが変化したかを観察。

暗記のコツ: 「終末期の言葉は『問題』ではなく『メッセージ』」と覚えましょう。患者の言葉は看護師への「SOSサイン」であり、最初にすべきは「受信（傾聴）」であり、「送信（解決策の提示）」ではありません。

国試頻出ポイント: 終末期コミュニケーションの問題は、**「患者の言葉をどう受け止めるか」**という形で頻出します。特に「否定しない」「励まさない」「安易な鎮静を提案しない」がキーワードです。状況設定問題（事例問題）では、患者の背景（年齢、家族関係、宗教観）も含めて総合的に判断する必要があります。

出題パターン注意！: 単純な「終末期患者への声かけ」問題から、「人工呼吸器を外したいと言われた」「食事を拒否する患者への対応」など、倫理的問題（アドバンス・ケア・プランニング: ACP）や、法的問題（尊厳死、安楽死）と絡めた高難度問題にも発展します。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
この概念は、緩和ケア病棟（Palliative Care Unit）や一般病棟、在宅看護の現場で日常的に遭遇する場面です。

**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

70代女性、膵臓がん（Pancreatic Cancer）終末期。疼痛はオピオイドでコントロールされているが、最近「もう、これ以上生きたくない。こんなにつらいなら、死んだほうがましだ」と涙ながらに看護師に話しました。家族は「そんなこと言わないで。私たちがいるじゃない」と励ましています。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

1. **観察とアセスメント**: 患者の表情（苦痛、不安）、バイタルサイン（特に痛みのサインとしての頻脈・高血圧）、痛みの程度（Numerical Rating Scale: NRS）、せん妄（Delirium）の有無、睡眠状態を確認。背景にあるのは身体的苦痛か、スピリチュアルペインか、人間関係の悩みかをアセスメント。
2. **介入**: 最重要！ まず、静かな環境で患者のそばに座り、「つらいんですね」とその気持ちを言葉にして受け止めます。沈黙を恐れず、患者が話したいタイミングを待ちます。「もう少し詳しくお話ししてくれますか？」と開かれた質問をします。身体的な痛みのコントロールが不十分な可能性があれば、医師に報告し、疼痛コントロールの再評価を依頼します。
3. **判断と報告**: 患者の言葉に自殺の具体性（方法や時期）が含まれている場合は、自殺リスクが高いと評価し、精神科リエゾンチームへの相談や、医師への報告、安全確保（病室内の危険物除去）が必要です。しかし、多くの場合は「苦しみの表現」であり、過度に反応せず、まず傾聴を続けます。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

- 混同注意！ 患者の言葉を「自殺企図（Suicide Attempt）」とすぐに決めつけない。まずは「苦しみの表現」として受け止め、じっくり傾聴する。ただし、自殺の具体性がある場合はリスク評価と安全確保を最優先。
- 患者の感情を否定したり、安易に「頑張りましょう」と励ましたりしない。
- 鎮静（Palliative Sedation）は最終手段であり、まずは非薬物的介入（傾聴、環境調整、マッサージ、音楽療法など）や通常の緩和ケアを優先する。

看護プロトコル:

- **観察項目**: 痛みの強さ（NRS）、表情、睡眠時間、食欲、排泄状態、せん妄スコア（NEECHAMスケールなど）、自殺念慮の有無と具体性。

- **報告基準（SBAR）**: Situation（状況: 「〇〇さんが『もう生きていたくない』と発言しました」）、Background（背景: 「膵臓がん終末期、疼痛は〇〇でコントロール中」）、Assessment（評価: 「苦しみの表現とアセスメントしていますが、自殺の具体性はありません。しかし、傾聴が必要です」）、Recommendation（提案: 「カンファレンスでの情報共有と、スピリチュアルケアの専門家への相談を提案します」）。

- **記録のポイント**: 患者の発言（逐語録）、患者の表情や態度、看護師の対応（傾聴した内容）、その後の患者の反応（例: 「少し落ち着いた表情で『話を聞いてくれてありがとう』と言われた」）。

先輩看護師の一言

「終末期の患者さんの『もう生きていたくない』という言葉は、私たち看護師にとってもすごく胸が痛む言葉です。でもね、その言葉にすぐに『ダメですよ』と否定するのではなく、『そう思うほどつらいんだな』と受け止めて、ただそばにいてあげてください。看護師ができる最大のケアは、時に『何もしないで寄り添うこと』なんです。患者さんは、自分の苦しみを否定されずに理解されたとき、初めて『もう少し頑張ってみようかな』と思えることもあります。国試でも、現場でも、まずは『受容』と『共感』を忘れないでくださいね！」

## 重要概念

- **傾聴 (Active Listening)** — 患者の言葉や感情を、評価や判断をせずに、注意深く聞くこと。看護師は、うなずきや相づち、開かれた質問を用いて患者の語りを促進する。
- **共感** — 患者の立場に立って、その感情や経験を理解しようとする態度。単なる同情（Sympathy）ではなく、患者の内面的世界を共有することを目指す。
- **スピリチュアルペイン (Spiritual Pain / Spiritual Distress)** — 人生の意味や目的、死や苦しみの意味、他者とのつながりなど、実存的な問題に直面したときに生じる苦痛。終末期患者にしばしば見られる。
- **トータルペイン (Total Pain)** — シシリー・ソンダースが提唱した概念。がん患者の痛みは、身体的苦痛だけでなく、心理的・社会的・スピリチュアルな要素が複雑に絡み合った全人的なものであるという考え方。
- **受容的態度 (Accepting Attitude)** — 患者の感情や考えを、否定したり批判したりせず、そのまま受け入れる態度。看護師の基本的な態度であり、信頼関係構築の基盤となる。

## 同じテーマの問題

- [看護師が患者と初めて対面する場面で、信頼関係を構築するために最も適切な対応はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365548)
- [患者の不安を軽減するためのコミュニケーション技術として、最も適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365549)
- [認知症の高齢患者に対して、食事の介助を行う際のコミュニケーションで適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365550)
- [患者から治療方針について不満の言葉が聞かれた。看護師の最初の対応として最も適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365551)
- [看護師が患者に検査の説明を行う際、患者が「よくわかりません」と答えた。このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365552)
- [小児の患者（5歳）に注射をする前の説明として適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365554)
- [患者とのコミュニケーションにおいて、非言語的コミュニケーションの重要性を説明した記述として正しいのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365555)
- [患者の話を聴く際に、看護師が「うん、うん」と相槌を打ちながらうなずくことは、どのコミュニケーション技術に該当するか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=365556)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

