# 青年期（13～22歳頃）の心理社会的特徴として最も適切なものはどれか？

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> language: ja  
> subject: 看護の基本となる概念

## 問題

青年期（13～22歳頃）の心理社会的特徴として最も適切なものはどれか？

## 選択肢

1. 死の概念が理解できず終末期の受容が困難である
2. 同一性（アイデンティティ）の確立が重要な課題となる **✔ 正解**
3. 親への依存が最も強くなる時期である
4. 認知機能が低下し具体的思考が優位になる
5. 自己中心性が消失し他者視点が獲得される

**正解: 2**

## 解説

青年期はエリクソンが提唱する「同一性 vs 同一性拡散」の段階であり、自己の役割や価値観を模索しアイデンティティを確立することが重要な発達課題である。選択肢1は乳幼児期、選択肢3は児童期後期から青年期にかけて獲得されるが、青年期初期には再び自己中心性が見られることもある。選択肢4は老年期の特徴ではない。選択肢5は老年期の認知機能低下を示す。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、青年期（Adolescence）における心理社会的発達の特徴を問うています。青年期は、エリクソン（Erikson）の発達段階理論において「同一性 vs 同一性拡散（Identity vs Role Confusion）」の段階に相当します。この時期の核心は、自己の役割、価値観、職業、性自認などを模索し、統合された自我同一性（アイデンティティ）を確立することです。このプロセスは、ときに心理的混乱や反抗を伴うこともありますが、健全な人格発達に不可欠です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**
選択肢②「同一性（アイデンティティ）の確立が重要な課題となる」が正解です。
エリクソンの発達理論では、青年期（13～22歳頃）の心理社会的危機は「同一性 vs 同一性拡散」であり、この葛藤を乗り越えることで忠誠（Fidelity）という基本的な力を獲得します。具体的には、進路選択、恋愛、友人関係、社会参加などを通じて「自分は何者か」を明確にしていくことが発達課題となります。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**
混同注意！ 各選択肢は異なる発達段階の特徴と混同しやすいため、以下のように整理します。

①番「死の概念が理解できず終末期の受容が困難である」：
これは混同注意！ 幼児期（特に3～5歳頃）の特徴です。青年期は死の概念を抽象的かつ普遍的に理解できます。終末期の受容が困難なのは、むしろ死を意識し始めた高齢期や、死が現実化した終末期患者に見られる心理的葛藤であり、発達課題とは異なります。

③番「親への依存が最も強くなる時期である」：
これは混同注意！ 乳幼児期（特に新生児期～幼児期前半）の特徴です。青年期は親からの心理的離乳（Psychological Weaning）が進み、依存から自立へと移行する時期です。親への依存が最も強いのは、むしろ乳幼児期です。

④番「認知機能が低下し具体的思考が優位になる」：
これは混同注意！ 老年期の特徴を誤って当てはめた選択肢です。青年期はピアジェ（Piaget）の認知発達理論では「形式的操作期（Formal Operational Stage）」にあたり、抽象的・論理的思考が可能になります。認知機能が低下し具体的思考に退行するのは、認知症など病的状態を除けば老年期の特徴です。

⑤番「自己中心性が消失し他者視点が獲得される」：
これは混同注意！ 児童期後期（学童期）の特徴です。青年期初期には、ピアジェが指摘した青年期の自己中心性（Adolescent Egocentrism）が再び現れます。例えば、自分は常に他人に見られているという「想像上の観客（Imaginary Audience）」や、自分の体験は唯一無二だという「個人的物語（Personal Fable）」などが見られます。他者視点が完全に獲得されるのは、青年期後期から成人期にかけてです。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**
エリクソンの発達段階全体を年齢とともに整理しておくと、類似問題で混乱しません。

| 段階（おおよその年齢） | 心理社会的危機 | 獲得すべき力 |
| --- | --- | --- |
| 乳児期（0～1歳） | 基本的信頼 vs 不信 | 希望 |
| 幼児期前期（1～3歳） | 自律性 vs 恥・疑惑 | 意志 |
| 幼児期後期（3～6歳） | 自発性 vs 罪悪感 | 目的 |
| 学童期（6～12歳） | 勤勉性 vs 劣等感 | 有能感 |
| 青年期（12～20歳） | 同一性 vs 同一性拡散 | 忠誠 |
| 若い成人期（20～40歳） | 親密性 vs 孤立 | 愛 |
| 成人期（40～65歳） | 生産性 vs 停滞 | 世話 |
| 老年期（65歳～） | 統合性 vs 絶望 | 知恵 |

概念整理: 青年期の心理社会的特徴は、エリクソンの発達理論における「同一性（アイデンティティ）の確立」が核心です。同時に、ピアジェの認知発達理論の「形式的操作期」による抽象的思考、およびマーシャー（Marcia）による同一性地位（達成、モラトリアム、早期完了、拡散）の概念も関連します。

一目で比較！:

| 発達段階 | 中心課題 | 混同しやすい他段階 |
| --- | --- | --- |
| 青年期 | 同一性の確立 | 老年期（統合性 vs 絶望） |
| 学童期 | 勤勉性の獲得 | 幼児期（自発性） |
| 老年期 | 人生の統合 | 青年期（アイデンティティ模索） |

看護過程ポイント: 看護師は青年期患者と関わる際、アイデンティティ形成のプロセスを尊重し、自己決定を支援することが重要です。アセスメントでは、患者の価値観、将来展望、友人関係、学校や職場での適応状況を評価します。看護診断としては「状況性低自尊感情（Situational Low Self-Esteem）」や「非効果的役割関係（Ineffective Role Relationship）」などが関連します。介入では、傾聴と受容的態度で関わり、患者自身が考えを整理できるよう支援します。

暗記のコツ: 「青年期はアイデンティティ！エリクソンの『忠誠』を覚えよう」と覚えましょう。「忠誠（Fidelity）」という獲得力は、自分自身や他者、社会に対する誠実さや忠実さを意味し、アイデンティティの確立がその基盤となります。

国試頻出ポイント: 発達段階の問題は、エリクソンとピアジェの理論がセットで頻出です。青年期の特徴として「アイデンティティ」「形式的操作期」「自己中心性（想像上の観客）」がキーワードです。また、他の発達段階（乳幼児期、老年期など）と混同しないよう、各段階の特徴を比較して覚えておきましょう。

出題パターン注意！: 単純な知識問題だけでなく、「思春期の患者が治療に非協力的で、自分の意見を強く主張する場面」といった状況設定問題（事例問題）で出題されることがあります。その場合、看護師は患者のアイデンティティ形成を理解し、権威的な態度ではなく、対等な立場で話し合いながら治療意欲を高める支援が求められます。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**:
16歳の女子高校生、Aさん。慢性疾患（1型糖尿病）のため定期的に通院しています。最近、インスリン自己注射を自己判断で中断し、血糖コントロールが不良です。母親は「最近、反抗的で口をきかない。病気のことを話そうとすると怒る」と看護師に相談しました。Aさんは、学校の友人関係や進路に悩んでおり、「自分は病気のせいで普通の生活ができない」と話しています。
**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1. **観察とアセスメント**: Aさんの言動から、同一性拡散（Identity Diffusion）や、疾患を自己の一部として受け入れられない葛藤をアセスメントします。血糖値、体重、ケトン体の検査値も確認します。
2. **報告（SBAR）**: 「Aさん、16歳女性、1型糖尿病。インスリン自己中断あり、血糖コントロール不良。心理的にはアイデンティティの葛藤が疑われ、疾患受容が進んでいません。心理的サポートとチームでの介入が必要と考えます。」
3. **介入**: 最重要！ まずはAさんの気持ちを否定せずに傾聴します。「病気があるからできない」という思いに共感しつつ、「あなたはどうしたいか」を一緒に考える姿勢を示します。医師、心理士、学校の養護教諭などと連携し、Aさん自身が治療の主体となれるよう支援します。
4. **評価**: Aさんが自らインスリン注射を再開したか、血糖コントロールが改善したか、心理的な安定が見られるかを経時的に評価します。
**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:
青年期は低血糖（Hypoglycemia）や糖尿病性ケトアシドーシス（Diabetic Ketoacidosis, DKA）のリスクが高いため、身体的な安全確保が最優先です。また、心理的な拒否や反抗に対して、看護師が感情的に反応しないよう注意します。患者の自己決定を尊重しつつも、生命の危険がある場合は家族や医療チームで保護的に介入する判断も必要です。

看護プロトコル: 観察項目は血糖値、HbA1c、ケトン体、体重、心理状態（表情、発言内容、友人関係の状況）、自己管理状況（インスリン注射、食事、運動）。報告基準は低血糖症状（冷汗、意識障害）、高血糖症状（口渇、多尿、倦怠感）、DKAの兆候（悪心、嘔吐、腹痛、Kussmaul呼吸）。記録は客観的事実と患者の発言を分けて記録し、心理面の変化を経時的に追跡します。

先輩看護師の一言: 「青年期の患者さんは、大人と子どもの間で揺れ動くとてもデリケートな時期です。病気を管理すること自体が、自分のアイデンティティを脅かすと感じることもあります。そんな時は、看護師である私たちが『管理する側』になるのではなく、『一緒に考えるパートナー』になることが大切です。『あなたはどう思う？』と聞くだけで、患者さんは自分の声を聞いてもらえたと感じ、治療への意欲が変わることがありますよ！」

## 重要概念

- **同一性（アイデンティティ）** — 自己の一貫性・連続性を維持し、社会的役割や価値観を統合した自己定義のこと。青年期の中心的な発達課題。
- **同一性拡散（Role Confusion）** — アイデンティティの確立に失敗し、自己の役割や将来像が不明確で混乱した状態。非行や社会不適応のリスク因子となる。
- **心理的離乳** — 青年期に親からの精神的依存から脱却し、自立した個人として自己を確立するプロセス。
- **形式的操作期（Formal Operational Stage）** — ピアジェの認知発達理論の最終段階（12歳以降）。抽象的・仮説演繹的思考が可能になる。
- **想像上の観客（Imaginary Audience）** — 青年期の自己中心性の一側面で、自分が常に他人に注目され評価されていると強く感じる現象。

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