# エリクソンの発達段階説において、幼児期（1歳半～3歳）の発達課題として正しいものはどれか？

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> language: ja  
> subject: 看護の基本となる概念

## 問題

エリクソンの発達段階説において、幼児期（1歳半～3歳）の発達課題として正しいものはどれか？

## 選択肢

1. 同一性 vs 同一性拡散
2. 基本的信頼 vs 基本的不信
3. 自律性 vs 恥・疑惑 **✔ 正解**
4. 積極性 vs 罪悪感
5. 勤勉性 vs 劣等感

**正解: 3**

## 解説

エリクソンの発達段階説では、幼児期（1歳半～3歳）は「自律性 vs 恥・疑惑」の段階であり、排泄の自立や基本的な動作の習得を通して自律性を獲得する時期である。選択肢1は乳児期、3は遊戯期、4は学童期、5は青年期の発達課題である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、エリクソンの発達段階説 (Erikson's Stages of Psychosocial Development) における各段階の発達課題（心理社会的危機）を問う、基礎看護学および発達心理学の基本問題です。エリクソンは人間の一生を8つの段階に分け、各段階で克服すべき心理社会的危機を提唱しました。この問題では、特に幼児期（1歳半～3歳）の発達課題が問われています。この時期は、子どもが「自分でやりたい」という強い欲求を持つようになり、排泄の自立や食事・着脱などの基本的な動作を獲得することを通して、自律性 (Autonomy) を獲得する重要な時期です。逆に、過度に制限されたり否定的な評価を受けたりすると、恥・疑惑 (Shame and Doubt) の感情が強まるとされています。したがって、正解は「自律性 vs 恥・疑惑」です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**
エリクソンの発達段階説において、幼児期（1歳半～3歳）に対応する段階は「自律性 vs 恥・疑惑」です。この時期の子どもは、歩行の安定や言語の発達とともに、自我の芽生えから「自分でする」という自主性を発揮しようとします。最重要！ 看護や保育の現場では、この時期の子どもの「自分でしたい」という気持ちを尊重し、安全に見守りながら見守る関わり（見守りと適切な援助）が、健全な自律性の発達を促進します。逆に、過保護や過干渉は恥や疑惑の感情を強め、後の人格形成に影響を与える可能性があります。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**
①番の「同一性 vs 同一性拡散」は、混同注意！ 青年期（12歳～20歳頃）の発達課題です。自分とは何か、社会の中でどのような役割を果たすのかというアイデンティティの確立が中心テーマとなります。
②番の「基本的信頼 vs 基本的不信」は、混同注意！ 乳児期（0歳～1歳半）の発達課題です。養育者との愛着関係を通じて、世界は安全で信頼できるものかどうかを学ぶ段階です。
④番の「積極性 vs 罪悪感」は、混同注意！ 遊戯期（3歳～6歳）の発達課題です。幼稚園などで友達と遊ぶ中で、自発性や目的意識を発揮することを学びます。過度に制限されると罪悪感が生じます。
⑤番の「勤勉性 vs 劣等感」は、混同注意！ 学童期（6歳～12歳）の発達課題です。学校生活を通して、知識や技能を習得し、有能感を育む段階です。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**
エリクソンの発達段階説は、フロイトの心理性的発達理論とは異なり、社会文化的な要因を重視する点が特徴です。また、各段階の危機は必ずしも完全に克服されるものではなく、生涯を通じて再び課題となることもあります。看護師は、患者の発達段階に応じた関わり方を理解するために、この理論を活用します。

| 発達段階 | 年齢 | 発達課題（心理社会的危機） | 獲得すべき力（基本的態度） |
| --- | --- | --- | --- |
| 乳児期 | 0～1歳半 | 基本的信頼 vs 基本的不信 | 希望 (Hope) |
| 幼児期 | 1歳半～3歳 | 自律性 vs 恥・疑惑 | 意志 (Will) |
| 遊戯期 | 3～6歳 | 積極性 vs 罪悪感 | 目的 (Purpose) |
| 学童期 | 6～12歳 | 勤勉性 vs 劣等感 | 有能感 (Competence) |
| 青年期 | 12～20歳 | 同一性 vs 同一性拡散 | 忠誠 (Fidelity) |

概念整理: エリクソンの発達段階説は、各段階に固有の心理社会的危機があり、それを乗り越えることで健全な人格が発達するという理論です。幼児期（1歳半～3歳）のテーマは「自律性」であり、排泄の自立や「イヤイヤ期」と呼ばれる自己主張の表れは、この発達課題の現れです。

一目で比較！: 混同注意！ フロイトの理論とエリクソンの理論の違い。フロイトは無意識の性衝動を重視しましたが、エリクソンは自我の発達と社会との相互作用を重視しました。年齢区分も異なります（例：フロイトの肛門期は1～3歳で、エリクソンの幼児期とほぼ一致しますが、焦点が異なります）。

看護過程ポイント: 小児看護や老年看護において、患者の発達段階をアセスメントすることは重要です。幼児期の患者に対しては、治療や処置において「自分でできること」を積極的に取り入れ、自律性を尊重した関わり（例：「おしっこは自分でできるね」「この薬、自分で飲める？」）が、患者の協力と発達を促進します。また、高齢者では、老年期の「統合 vs 絶望」という発達課題を理解し、これまでの人生を肯定的に振り返られるような支持的態度が重要です。

暗記のコツ: 発達段階と年齢をセットで覚えるための語呂合わせや連想法。「幼児期（1歳半～3歳）の『自』律性」→「自分でトイレに行けるようになる『自』分で『律』する」というイメージで覚えましょう。

国試頻出ポイント: エリクソンの発達段階説は、各段階の「発達課題（心理社会的危機）」と「年齢」の組み合わせが頻出です。特に、乳児期（基本的信頼）、幼児期（自律性）、青年期（同一性）は必修レベルの頻出項目です。また、各段階で獲得される「基本的態度」（希望、意志、目的、有能感、忠誠など）も併せて問われることがあります。

出題パターン注意！: 単純な知識問題だけでなく、「ある幼児が排泄の自立を嫌がる」などの事例問題で、看護師の適切な対応を問う形で出題されることもあります。事例では、患者の行動を発達段階の観点からアセスメントし、その段階に応じた関わりを選ぶ力が求められます。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
この概念が実際の病院・在宅・施設の臨床現場でどのように適用されるかを説明します。

**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**
2歳の男児、Aくんが気管支炎で入院しています。処置や吸入を嫌がり、看護師が「動かないでね」と抑えようとすると、激しく泣き叫び「イヤ！」と手足をバタつかせます。母親は「家でも何でも自分でやりたがって、手がかかって…」と困惑しています。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**
Aくんの行動は、エリクソンの発達段階における「自律性 vs 恥・疑惑」の危機の現れとアセスメントします。
1.  **観察・アセスメント**: Aくんは「自分でしたい」という強い欲求を持っているが、病気や入院によってそれが制限され、フラストレーションを感じている。
2.  **介入計画**: 可能な限りAくんの自律性を尊重したケアを提供する。例えば、「吸入のお薬を自分で持ってみる？」「お口に当てるのはAくんにお願いしようか」など、選択肢を与え、主体性を引き出す。
3.  **実施・評価**: 全てを強制するのではなく、「お薬を吸うときはお口に当ててね。そのあとは好きなことをしようね」と見通しを伝える。少しでも協力できたら「自分でできたね！」と具体的に褒める。これにより、Aくんは「自分でやれた」という成功体験を得て、恥や疑惑ではなく自律性を育むことができる。母親には、この時期の子どもの発達特性を説明し、「イヤイヤは成長の証」と伝え、過度に叱らずに見守る関わり方を指導する。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**
- 重要！ 幼児の安全確保が最優先。自律性を尊重しつつも、転落や誤嚥、チューブ類の自己抜去などのリスクを常にアセスメントし、必要な安全対策（ベッド柵、固定など）を徹底する。
- 強制的な抑制は、恥や疑惑の感情を強め、医療行為へのトラウマとなる可能性がある。やむを得ず抑制が必要な場合は、最小限の時間と力で行い、必ず声かけとフォローを行う。

看護プロトコル: 幼児期の患者ケアでは、常に「自律性を促進する」という視点を持つ。観察項目: 患者の表情や行動、言葉での意思表示、泣き方の変化。報告基準（SBAR）: Situation（患者が処置を嫌がっている）、Background（発達段階は幼児期）、Assessment（自律性の欲求が強い）、Recommendation（選択肢を与える関わり方を提案）。記録のポイント: 患者の反応（泣き方、拒否の仕方）と看護介入の内容、その後の患者の変化。

先輩看護師の一言: 「幼児期の『イヤイヤ』は、決してわがままではありません。『自分でやりたい！』という、人間としての尊い成長の証なんです。看護師は、治療の邪魔と捉えるのではなく、その気持ちを尊重しながら安全な方法で自律性を発揮できるよう、『どうやったら一緒にできるかな？』という創造的な視点が大切です。国試でも、この発達段階の理論を覚えておくと、小児の患者さんへの対応がグッと理解しやすくなりますよ！」

## 重要概念

- **エリクソンの発達段階説** — 人間の一生を8つの段階に分け、各段階で克服すべき心理社会的危機（発達課題）を提唱した理論。自我の発達と社会との相互作用を重視する。
- **自律性** — 幼児期（1歳半～3歳）の発達課題である「自律性 vs 恥・疑惑」における肯定的な成果。自分でやり遂げたいという欲求と能力。
- **恥・疑惑 (Shame and Doubt)** — 幼児期の発達課題における否定的な側面。過度な制限や否定的な評価により生じる感情で、自律性の発達を阻害する。
- **心理社会的危機 (Psychosocial Crisis)** — エリクソンの理論において、各発達段階で個人が直面する葛藤。これを適切に解決することで、健全な人格が発達する。
- **基本的信頼 (Basic Trust)** — 乳児期（0～1歳半）の発達課題。養育者との愛着を通じて獲得される、世界に対する安心感と信頼感。

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