# ベーチェット病の診断に重要な症状はどれか。

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> language: ja  
> subject: 免疫機能の障害

## 問題

ベーチェット病の診断に重要な症状はどれか。

## 選択肢

1. 蝶形紅斑
2. レイノー現象
3. 抗核抗体陽性
4. 多発性単神経炎
5. 口腔内アフタ性潰瘍 **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

ベーチェット病の診断には口腔内アフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状 (ぶどう膜炎) が主要項目として用いられる。蝶形紅斑と抗核抗体陽性はSLE、レイノー現象は強皮症、多発性単神経炎は結節性多発動脈炎などに特徴的である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、ベーチェット病 (Behçet’s Disease) の診断に必須となる主要症状（主症状）を問うています。ベーチェット病は、全身の血管に炎症（血管炎 (Vasculitis)）が生じる慢性の炎症性疾患で、口腔粘膜、皮膚、眼、外陰部に特徴的な症状が現れます。診断基準では、以下の4つの症状が「主症状」と定義されており、これらの組み合わせで診断されます。
1. 口腔内アフタ性潰瘍 (Oral Aphthous Ulcers): 痛みを伴う円形の潰瘍。ほぼ全例に出現します。
2. 皮膚症状 (Skin Lesions): 結節性紅斑、毛包炎様皮疹、血栓性静脈炎など。
3. 眼症状 (Ocular Symptoms): ぶどう膜炎 (Uveitis) など。
4. 外陰部潰瘍 (Genital Ulcers): 口腔内アフタと類似した潰瘍。
この問題の選択肢の中で、ベーチェット病診断の主症状に該当するのは、**口腔内アフタ性潰瘍** のみです。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**
最重要！ ベーチェット病の診断には、上記の4主症状のうち、口腔内アフタ性潰瘍を含む複数の症状の有無が必須です。特に口腔内アフタ性潰瘍は、患者の99%以上に認められる最も頻度の高い症状であり、診断の入り口となります。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**
混同注意！
- ①番の「蝶形紅斑 (Malar Rash)」は、顔面の頬部を中心に蝶が羽を広げたような赤い皮疹であり、全身性エリテマトーデス (SLE) の特徴的症状です。
- ②番の「レイノー現象 (Raynaud’s Phenomenon)」は、寒冷やストレスで手指が蒼白→チアノーゼ→紅潮と3相性に色調変化する現象で、強皮症 (Systemic Sclerosis) や 混合性結合組織病 (MCTD) に特徴的です。
- ③番の「抗核抗体陽性 (Positive Antinuclear Antibody, ANA)」は、SLEをはじめとする多くの膠原病で認められますが、ベーチェット病では通常陰性であり、診断基準には含まれません。
- ④番の「多発性単神経炎 (Mononeuritis Multiplex)」は、複数の末梢神経が障害される病態で、結節性多発動脈炎 (Polyarteritis Nodosa) や ANCA関連血管炎 に特徴的です。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**
ベーチェット病と類似した症状を示す疾患の鑑別が重要です。
- 混同注意！ シェーグレン症候群 (Sjögren’s Syndrome)：口腔内の乾燥（ドライマウス）が主症状。アフタではなく、唾液分泌低下による口腔乾燥感と虫歯の多発が特徴です。
- 炎症性腸疾患 (Inflammatory Bowel Disease, IBD)（クローン病、潰瘍性大腸炎）：口腔内アフタを合併することがありますが、下痢・腹痛などの消化器症状が前景に立ちます。

概念整理: ベーチェット病は 血管炎 (Vasculitis) を基盤とする全身性炎症疾患。診断の鍵は「口腔内アフタ」「外陰部潰瘍」「皮膚症状（結節性紅斑など）」「眼症状（ぶどう膜炎）」の4主症状。このうち最も高頻度で診断の入り口となるのが 口腔内アフタ性潰瘍 です。

一目で比較！:

| 疾患 | 特徴的症状 |
| --- | --- |
| ベーチェット病 | 口腔内アフタ、外陰部潰瘍、ぶどう膜炎、結節性紅斑 |
| 全身性エリテマトーデス (SLE) | 蝶形紅斑、抗核抗体陽性、腎障害、多発性関節炎 |
| 強皮症 (Systemic Sclerosis) | レイノー現象、皮膚硬化、肺線維症、逆流性食道炎 |
| 結節性多発動脈炎 (PN) | 多発性単神経炎、皮下結節、腎動脈瘤、高血圧 |

看護過程ポイント:
- **アセスメント**: 患者の口腔内を観察し、痛みを伴うアフタの有無、数、部位を確認。同時に外陰部、皮膚（特に下腿の結節性紅斑）、眼症状（視力低下、充血、飛蚊症）の有無をチェック。発熱や関節痛などの全身症状も聴取。
- **看護診断 (Nursing Diagnosis)**: 「口腔粘膜障害 (Impaired Oral Mucous Membrane)」または「慢性疼痛 (Chronic Pain)」が優先されることが多い。
- **看護介入**: 口腔ケア（含嗽、軟らかい歯ブラシの使用）、疼痛緩和（指示に基づく局所麻酔薬含有含嗽剤や軟膏の塗布）、食事指導（刺激物を避け、軟らかい食事を提供）。外陰部潰瘍に対しては、清潔保持と疼痛ケア。

暗記のコツ: ベーチェット病の4主症状は「**口・外・皮・眼**（こう・がい・ひ・がん）」と覚えましょう！「口」は口腔内アフタ、「外」は外陰部潰瘍、「皮」は皮膚症状、「眼」は眼症状（ぶどう膜炎）です。このうち、国試で最も頻出なのは「口腔内アフタ性潰瘍」です。

国試頻出ポイント: ベーチェット病は、診断基準（主症状と副症状）の内容と、他の膠原病（SLE、強皮症、PNなど）との鑑別ポイントが頻出です。特に「蝶形紅斑 = SLE」「レイノー現象 = 強皮症」「多発性単神経炎 = PN」という組み合わせはセットで覚えましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 30代女性、ベーチェット病と診断され、外来通院中。今回、口腔内と外陰部に多数のアフタ性潰瘍が出現し、痛みのため食事がとれず、歩行も困難な状態で来院しました。発熱（37.8℃）も認めます。
**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1. **観察**: バイタルサイン（特に体温、血圧、脈拍）、口腔内と外陰部の潰瘍の状態（大きさ、数、部位、疼痛の程度）、食事摂取量、排尿状態（外陰部潰瘍による排尿痛の有無）。
2. **アセスメント**: 疼痛による食事摂取不足と活動性低下、および発熱から疾患の活動性（炎症の亢進）をアセスメント。感染の合併にも注意。
3. **報告 (SBAR)**: 「S（状況）: ベーチェット病の○○さん、口腔内と外陰部のアフタ性潰瘍の悪化で疼痛が強く、食事がとれていません。B（背景）: 発熱も認め、炎症が活動性と考えられます。A（評価）: 疼痛スケールは8/10で、経口摂取は50%以下に減少しています。R（提案）: 疼痛コントロールのための薬剤の追加や、栄養補給の方法について相談したいです。」
4. **介入**: 指示に基づき、疼痛緩和のための含嗽剤や軟膏を適用。必要に応じて経静脈的な栄養補給や鎮痛薬の投与を医師と相談。外陰部潰瘍に対しては、清潔なガーゼで保護し、排尿時には温水で洗い流すなどのケアを指導。患者の心理的苦痛に寄り添い、疾患説明とセルフケア指導を行う。
**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:
- 注意！ 副腎皮質ステロイド薬や免疫抑制薬（シクロスポリン、インフリキシマブなど）が使用される場合、副作用として易感染性、血糖上昇、骨粗鬆症などに注意が必要。
- 外陰部潰瘍は二次感染を起こしやすいため、清潔保持が最優先。
- 口腔内アフタが悪化すると、嚥下障害や誤嚥のリスクが高まるため、食事形態に注意。

先輩看護師の一言: 「ベーチェット病は、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す再発性の疾患です。患者さんは痛みや見た目の変化に悩み、精神的にも大きな負担を抱えています。国試では診断基準を覚えることも大切ですが、現場では『口が痛くてご飯が食べられない』『外陰部の痛みで座るのもつらい』という患者さんの声をしっかりキャッチし、痛みの緩和とQOLの維持に全力で寄り添ってあげてくださいね！」

## 重要概念

- **ベーチェット病** — 全身の血管に炎症が生じる慢性の炎症性疾患。口腔内アフタ、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状を主症状とする。
- **口腔内アフタ性潰瘍** — 口腔粘膜に生じる痛みを伴う円形の潰瘍。ベーチェット病の診断に必須であり、最も高頻度に認められる症状。
- **血管炎** — 血管壁に炎症が生じる病態。ベーチェット病の病態基盤であり、全身の様々な臓器に症状を引き起こす。
- **蝶形紅斑** — 顔面の頬部を中心に生じる蝶の羽のような形の紅斑。全身性エリテマトーデス (SLE) の特徴的症状。
- **レイノー現象** — 寒冷やストレスにより手指が蒼白→チアノーゼ→紅潮と変化する現象。強皮症や混合性結合組織病 (MCTD) に特徴的。

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