# 播種性血管内凝固症候群（DIC）の診断に有用な検査所見はどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364313  
> language: ja  
> subject: 造血機能の障害

## 問題

播種性血管内凝固症候群（DIC）の診断に有用な検査所見はどれか。

## 選択肢

1. プロトロンビン時間（PT）の短縮
2. フィブリン分解産物（FDP）の上昇 **✔ 正解**
3. 血小板数の増加
4. アンチトロンビンIII（AT-III）の上昇
5. フィブリノゲンの上昇

**正解: 2**

## 解説

DICは、基礎疾患により全身性に凝固系が活性化され、微小血管内に血栓が多発する病態である。消費性凝固障害により血小板数減少、PT延長、フィブリノゲン低下がみられ、同時に二次線溶亢進によりFDPやDダイマーが上昇する。FDPの上昇はDIC診断の重要な指標の一つである。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、播種性血管内凝固症候群（Disseminated Intravascular Coagulation, DIC）の病態生理と、それを反映する検査所見を問うています。DICは、何らかの基礎疾患（敗血症、悪性腫瘍、重症外傷など）により全身性に血液凝固系が異常に活性化され、微小血管内に無数の血栓が形成される病態です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**:

最重要！ DICでは、消費性凝固障害と二次性線溶亢進が同時に進行します。まず、過剰な凝固反応により血小板や凝固因子（フィブリノゲンなど）が消費され減少します。次に、形成された微小血栓を溶解しようとして線溶系が亢進します。その結果、血栓が分解されて生じるフィブリン分解産物（Fibrinogen/Fibrin Degradation Products, FDP）やDダイマー（D-dimer）が著明に上昇します。FDPの上昇はDIC診断の必須項目の一つであり、診断基準にも含まれています。よって、②番が正解です。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**:

① 混同注意！ プロトロンビン時間（PT）は凝固因子の消費により延長（短縮ではない）します。短縮は血栓症のリスクを示唆することもありますが、DICの典型的所見ではありません。

③ 血小板は微小血栓形成に消費されるため、DICでは減少（増加ではない）します。

④ 混同注意！ アンチトロンビンIII（AT-III）は凝固を抑制する重要な生理的阻害物質ですが、DICでは消費により低下します。AT-III低下はDICの重症度と関連し、補充療法の指標にもなります。

⑤ フィブリノゲン（フィブリノーゲン）も凝固反応で消費されるため、DICでは低下（上昇ではない）します。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**:

DICの診断には、血小板数、PT、フィブリノゲン、FDP（またはDダイマー）の4項目が基本です。これに加えて、AT-IIIやトロンビン-アンチトロンビン複合体（TAT）などの分子マーカーも用いられます。DICは「血栓症と出血傾向が混在する病態」であり、検査値の全体的なバランス（消費と線溶の程度）を評価することが重要です。また、敗血症性DICと外傷性DICでは病態の主軸が異なる（前者は凝固優位、後者は線溶亢進が強い）ことも併せて覚えておきましょう。

概念整理:

DICの病態を「消費性凝固障害 + 二次性線溶亢進」の二段階で理解する。

- 凝固系活性化 → 血小板減少、PT延長、フィブリノゲン低下

- 線溶系亢進 → FDP上昇、Dダイマー上昇

一目で比較！:

| 項目 | DICでの変化 | 備考 |
| --- | --- | --- |
| 血小板数 | 減少 | 消費による |
| PT | 延長 | 凝固因子消費 |
| フィブリノゲン | 低下 | 消費による |
| FDP / Dダイマー | 上昇 | 二次線溶亢進 |
| AT-III | 低下 | 消費・重症度指標 |

看護過程ポイント:

- **アセスメント**: DICのリスク患者（敗血症、白血病、産科疾患など）のモニタリング。点状出血、紫斑、創部出血、消化管出血などの出血徴候と、末梢のチアノーゼ（微小血栓による組織虚血）を観察。

- **看護診断**: 「出血リスク状態」「組織灌流不全（末梢・脳・腎など）」「非効果的呼吸パターン（肺血栓症）」

- **計画・介入**: 安静の維持、観血的処置の最小化、出血予防策（口腔ケア注意、筋肉注射回避）、輸血（濃厚血小板、新鮮凍結血漿）や薬物療法（ヘパリン、AT-III製剤）の補助。

- **評価**: 出血の有無、バイタルサイン、意識レベル、尿量、凝固系検査値の推移。

暗記のコツ:

「DICは『**ト**ロンビンが暴走 → **消**費と**線**溶のカオス』」

① 血栓ができる（凝固）→ ② 血小板と凝固因子が足りなくなる（消費）→ ③ できた血栓を溶かそうとする（線溶）→ ④ FDPやDダイマーが増える。

つまり「FDPとDダイマーの上昇 = 線溶が頑張っている証拠」と覚えましょう！

国試頻出ポイント:

DICの検査所見は「低下するもの（血小板、フィブリノゲン、AT-III）」と「上昇するもの（FDP、Dダイマー）」の二択を問う問題が頻出です。また、「PT・APTT延長」「血小板減少」もほぼセットで出題されます。事例問題では「出血傾向と凝固系検査値の異常」からDICを疑う看護アセスメントが問われます。

出題パターン注意！:

基礎的な「どれが上昇するか」の知識問題から、発展して「敗血症患者の経過中に血小板減少とFDP上昇を認めた。優先する看護介入は？」といった状況設定問題（事例問題）へとつながります。例えば、出血予防のための観察項目（点状出血、口腔粘膜出血、尿量など）を選ばせる問題や、DIC治療薬である「ヘパリン」や「AT-III製剤」の投与時の観察事項を問う問題にも注意しましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**:

70代男性、急性白血病（急性前骨髄球性白血病, APL）にて化学療法中。全身状態は良好でしたが、突然、皮下に広範囲の紫斑が出現し、歯肉からの出血が持続。また、採血の穿刺部位からも止血が困難です。主治医がDICを疑い、緊急で血液検査をオーダーしました。看護師であるあなたは、検査結果を待つ間、どのような観察とケアを行うべきでしょうか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:

1. **観察**: バイタルサイン（血圧低下、頻脈の有無）と意識レベル（頭蓋内出血の兆候）を確認。SpO2と呼吸状態（肺出血・呼吸困難の兆候）も観察。皮膚の点状出血・紫斑の範囲と数の経時的評価。

2. **アセスメント**: APLはDICを合併しやすい代表的疾患です。血栓形成による臓器障害（腎障害→尿量減少、脳梗塞→意識障害）と、消費性凝固障害による出血リスク亢進の両方を考慮。特に 頭蓋内出血と肺出血は致死的 であるため、厳重な観察が必要です。

3. **報告（SBAR）**: 「S（状況）：APLの患者さんにDICの兆候あり。B（背景）：APL化学療法中。A（アセスメント）：出血と凝固検査異常からDICを疑います。R（推奨）：凝固系検査（血小板、PT、APTT、フィブリノゲン、FDP/Dダイマー）の緊急オーダーをお願いします。また、出血予防の安静指示を仰ぎたいです。」

4. **介入**: 最重要！ 筋注・静脈採血は最小限にし、止血困難に備えて圧迫止血を徹底。口腔内出血がある場合、吸引は粘膜損傷に注意し、軟らかいスポンジブラシでケア。酸素投与（呼吸状態に応じて）。必要に応じて輸血（血小板濃縮液、新鮮凍結血漿）や薬物療法（トラネキサム酸、ヘパリン）の準備。

5. **評価**: バイタルサイン安定、新たな出血の有無、尿量、検査値の推移（血小板数、フィブリノゲン、FDP）を継続評価。

看護プロトコル:

- **観察項目**: バイタルサイン（4時間毎または状態に応じて）、意識レベル（GCSまたはJCS）、尿量（1時間毎）、皮膚の新たな出血斑、粘膜出血（口腔、鼻腔、消化管、気道）、観血的処置部位の止血状態。

- **報告基準（SBAR）**: 新たな出血（消化管出血、頭蓋内出血疑い）、急激な血小板減少（2万/μL未満）、フィブリノゲン低下（100mg/dL未満）、バイタルサイン変動（血圧低下、頻脈）。

- **記録のポイント**: 出血の部位、性状、経時的変化、看護介入の内容とその効果、医師への報告内容と指示。

先輩看護師の一言:

「DICの患者さんは、『血栓ができて詰まる』のと『出血して止まらない』という全く逆のリスクが同時に存在します。この一見矛盾した病態を正しく理解しなければ、適切な看護はできません。検査値の変化だけでなく、『この患者さんは今、脳に詰まっているのか？腎臓に詰まっているのか？それとも胃から出血しているのか？』と、臓器ごとにアセスメントする視点が大切です。現場では、出血の一歩手前の徴候（例えば、痰に血が混じる、軽い打撲で大きなあざができる）に気づける看護師になりましょう！」

## 重要概念

- **播種性血管内凝固症候群** — 基礎疾患により全身性に凝固系が異常活性化され、微小血管内血栓と消費性凝固障害をきたす病態。敗血症、悪性腫瘍、産科疾患などが原因となる。
- **フィブリン分解産物** — フィブリン（線維素）がプラスミンによって分解されて生じる断片の総称。DICの診断において重要な検査項目で、著明な上昇を示す。
- **消費性凝固障害** — DICなどの病態で、過剰な血栓形成により血小板や凝固因子（フィブリノゲンなど）が消費され、血液中の濃度が低下すること。これにより出血傾向が生じる。
- **二次性線溶亢進** — DICなどで形成された微小血栓を溶解しようとして、線溶系が二次的に活性化される状態。FDPやDダイマーの上昇として現れる。
- **アンチトロンビンIII (AT-III)** — 血液中の主要な生理的凝固阻害因子。トロンビンを不活化する。DICでは消費により低下し、重症度の指標となる。補充療法の対象。

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