# 70歳の男性。身長165cm、体重45kg。慢性呼吸不全のため在宅酸素療法（HOT）を導入することになった。安静時室内気での動脈血液ガス分析でPaO2 55mmHg、PaCO2 45mmHgであった。在宅酸素療法の適応として正しいのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364296  
> language: ja  
> subject: 呼吸機能の障害

## 問題

70歳の男性。身長165cm、体重45kg。慢性呼吸不全のため在宅酸素療法（HOT）を導入することになった。安静時室内気での動脈血液ガス分析でPaO2 55mmHg、PaCO2 45mmHgであった。在宅酸素療法の適応として正しいのはどれか。

## 選択肢

1. 酸素流量は2L/分から開始する
2. 1日8時間の酸素吸入を開始する
3. 睡眠時のみの酸素吸入で対応する
4. 安静時にPaO2が60mmHg以下であるため適応となる **✔ 正解**
5. 労作時の酸素飽和度が90%未満に低下する場合にのみ使用する

**正解: 4**

## 解説

在宅酸素療法の適応基準の一つに、安静時室内気でPaO2が60mmHg以下であることが挙げられる。本症例はPaO2 55mmHgであり適応となる。酸素流量は通常0.5～1.0L/分から開始し、1日15時間以上の使用が推奨される。労作時や睡眠時のみの使用は、適応基準を満たす場合の補助的な方法であり、本症例のように安静時にも低酸素血症がある場合は、継続的な使用が必要である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、在宅酸素療法（HOT）の適応基準と運用方法に関する知識を問うています。慢性呼吸不全（Chronic Respiratory Failure）の患者さんが自宅で安全に療養生活を送るためには、低酸素血症（Hypoxemia）の程度に応じた適切な酸素療法の適応判断が不可欠です。日本の保険診療では、在宅酸素療法の導入基準が明確に定められており、これを正しく理解することが、看護師国家試験の頻出ポイントです。

**正解の根拠（Answer Rationale）**

正解は④番です。日本の在宅酸素療法（HOT）の適応基準（保険適用基準）では、最重要！「慢性呼吸不全の患者で、安静時に室内気（Room Air）での動脈血酸素分圧（PaO2）が60mmHg以下であること」が主要な条件の一つです。本症例ではPaO2 55mmHgと明らかに基準を満たしており、HOTの適応となります。この基準は、生命維持に必要な酸素化を確保し、患者さんのQOL向上を目的としています。

**誤答の分析（Distractor Analysis）**

①番：混同注意！ 酸素流量は、患者の低酸素血症の程度に応じて調整します。一般的な開始流量は0.5～1.0L/分から開始し、目標とするSpO2値（通常90%以上）を目安に調整します。2L/分から開始するのは流量が高すぎる可能性があり、特にCO2ナルコーシス（CO2 Narcosis）のリスクがある慢性呼吸不全患者では危険です。

②番：在宅酸素療法の効果を最大限に得るためには、最重要！1日あたり15時間以上の使用が推奨されています。8時間では効果が不十分であり、生命予後を改善する効果が期待できません。

③番：睡眠時のみの酸素吸入は、混同注意！睡眠時低酸素血症（Sleep-related Hypoxemia）が主体の患者さんなど、限定的な適応となる場合に考慮されます。本症例のように安静時にも低酸素血症がある場合は、睡眠時だけでなく、覚醒時も含めた継続的な使用が必要です。

⑤番：労作時の酸素飽和度が90%未満に低下する場合は、在宅酸素療法の「労作時のみの適応」に該当する可能性があります。しかし、本症例のように安静時のPaO2が既に60mmHg以下である場合、労作時のみの使用ではなく、継続的な酸素吸入が必要となります。

**関連概念の整理（Related Concepts）**

在宅酸素療法の適応は、大きく分けて以下の3つに分類されます。この分類を正しく区別することが、国試対策の鍵です。

| 分類 | 基準（PaO2） | 使用時間 |
| --- | --- | --- |
| 安静時適応 | 室内気で60mmHg以下 | 15時間以上/日（継続的） |
| 労作時適応 | 室内気で60mmHg超だが、労作時に90%未満に低下 | 労作時のみ |
| 睡眠時適応 | 室内気で60mmHg超だが、睡眠時に90%未満が5分以上持続 | 睡眠時のみ |

概念整理: 在宅酸素療法（HOT）の保険適用基準は、「安静時室内気PaO2 60mmHg以下」が基本。使用時間は「1日15時間以上」が生命予後改善に有効とされる。酸素流量は低流量（0.5～1.0L/分）から開始し、CO2ナルコーシスを予防する。

一目で比較！: 混同注意！ 「在宅酸素療法（HOT）」と「在宅人工呼吸療法（HMV）」は異なる。HOTは低酸素血症の是正、HMVは高二酸化炭素血症（Hypercapnia）の是正が主目的。本症例はPaCO2 45mmHgと正常範囲内であり、HOTの適応となる。

看護過程ポイント: **アセスメント**: 動脈血液ガス分析（ABG）値（PaO2, PaCO2, pH）、SpO2、呼吸パターン、チアノーゼの有無。**看護診断**: 「ガス交換障害 (Impaired Gas Exchange)」や「非効果的気道クリアランス (Ineffective Airway Clearance)」が挙げられる。**計画・実施**: 酸素流量の適切な調整、患者・家族へのHOT機器の使用方法と安全管理（火気厳禁、転倒注意）の指導。

暗記のコツ: HOTの適応基準は「PaO2 60mmHg以下」と覚えましょう。60という数字が「低酸素血症（Hypoxemia）」の治療開始ラインと結びつけて覚えると良いです。使用時間は「15時間」、これは「いちご（15）時間」と語呂合わせで覚える方法もあります。

国試頻出ポイント: 在宅酸素療法（HOT）の適応基準、酸素流量の設定、使用時間、CO2ナルコーシスの予防、患者指導（火気厳禁、加湿器の管理など）は頻出。特に「PaO2 60mmHg以下」という数値と「15時間以上」の使用は確実に押さえましょう。

出題パターン注意！: 単純な知識問題に加えて、「慢性呼吸不全の患者が、退院後に在宅酸素療法を導入するための看護計画を立案する」といった状況設定問題が出題されます。その際、患者のADLや住環境、家族の協力体制などを総合的に評価する視点が求められます。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ（Clinical Scenario）**

あなたは呼吸器内科病棟の看護師です。70代男性、慢性呼吸不全（COPDが疑われる）の患者さんが、在宅酸素療法（HOT）導入目的で入院してきました。安静時室内気の動脈血液ガス分析でPaO2 55mmHg、PaCO2 45mmHgでした。医師からHOT導入の指示が出ました。あなたは酸素流量をどのように設定し、患者さんとその家族にどのような指導を行いますか？

**看護介入と判断戦略（Nursing Intervention & Clinical Judgment）**

1. **観察とアセスメント**: 最重要！ まずは患者のバイタルサイン（呼吸数、SpO2、血圧、脈拍）と意識レベルを確認します。特に慢性呼吸不全患者では、酸素投与によるCO2ナルコーシスのリスクがあるため、高流量からの開始は禁忌です。本症例では、酸素流量は0.5～1.0L/分から開始し、SpO2をモニタリングしながら目標値（通常90%以上）を目指します。
2. **報告と連携**: 酸素流量の調整は医師の指示に基づいて行います。SpO2の改善が不十分な場合や、逆に意識レベルの低下（CO2ナルコーシスのサイン）がみられた場合は、直ちに医師に報告（SBAR：Situation, Background, Assessment, Recommendation）します。
3. **患者・家族指導**: 最重要！ 在宅酸素療法の安全な運用のために、以下のポイントを必ず指導します。

- **火気厳禁**: 酸素は燃焼を助けるため、喫煙やストーブの近くで使用しない。

- **機器の取り扱い**: 酸素濃縮器のフィルター清掃、加湿器の水補充、カニューレの清潔保持。

- **転倒予防**: 酸素チューブに足を取られないよう、通路の整理。

- **連絡先**: 機器のトラブルや体調変化時の連絡先（訪問看護ステーション、かかりつけ医）。

看護プロトコル: **観察項目**: バイタルサイン（特に呼吸数、SpO2）、意識レベル（JCS）、チアノーゼの有無、痰の性状・量。**報告基準（SBAR）**: S（状況）: 「HOT導入中の患者さんですが」、B（背景）: 「CO2ナルコーシスの徴候がみられます」、A（アセスメント）: 「酸素流量を下げる必要があると考えます」、R（提案）: 「至急の診察をお願いします」。

先輩看護師の一言: 「在宅酸素療法は、患者さんが自宅で安全に生活するための大切な医療です。国試では適応基準や流量が問われますが、現場で一番大事なのは『患者さんの安全』です。特にCO2ナルコーシスは命に関わるので、意識レベルの変化を見逃さないようにしましょう。『いつもと違う』という患者さんのサインを見極める力が、看護師の腕の見せどころです！」

## 重要概念

- **在宅酸素療法** — 慢性呼吸不全などによる低酸素血症の患者が自宅で酸素を吸入する治療法。保険適用基準として安静時室内気PaO2 60mmHg以下が挙げられる。
- **動脈血酸素分圧** — 動脈血中に溶解している酸素の分圧。低酸素血症の指標。正常値は80～100mmHg。
- **CO2ナルコーシス** — 高二酸化炭素血症により意識障害や傾眠をきたす状態。慢性呼吸不全患者への高流量酸素投与で生じやすい。
- **慢性呼吸不全** — 動脈血液ガス分析でPaO2 60mmHg未満が1ヶ月以上持続する状態。COPDや間質性肺炎などが原因。
- **低酸素血症** — 動脈血酸素分圧（PaO2）が低下した状態。在宅酸素療法の適応判断に用いられる。

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_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

