# 肺胞低換気の患者で認められる動脈血ガス分析の所見はどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364283  
> language: ja  
> subject: 呼吸機能の障害

## 問題

肺胞低換気の患者で認められる動脈血ガス分析の所見はどれか。

## 選択肢

1. PaO2 50mmHg, PaCO2 60mmHg, pH 7.30 **✔ 正解**
2. PaO2 90mmHg, PaCO2 30mmHg, pH 7.50
3. PaO2 70mmHg, PaCO2 40mmHg, pH 7.38
4. PaO2 60mmHg, PaCO2 45mmHg, pH 7.35
5. PaO2 80mmHg, PaCO2 35mmHg, pH 7.40

**正解: 1**

## 解説

肺胞低換気ではPaCO2が上昇し、それに伴いPaO2が低下する。PaCO2上昇によりpHは低下し呼吸性アシドーシスとなる。選択肢3はPaO2低下、PaCO2上昇、pH低下を示しており、肺胞低換気の所見に一致する。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、肺胞低換気 (Alveolar Hypoventilation) の病態生理と動脈血ガス分析（ABG: Arterial Blood Gas）の変化を問うています。肺胞低換気とは、肺胞におけるガス交換が不十分な状態であり、二酸化炭素（CO2）の排泄障害と酸素（O2）の取り込み障害が同時に生じます。その結果、動脈血中では PaCO2の上昇（高炭酸ガス血症） と PaO2の低下（低酸素血症） が認められ、さらにPaCO2上昇に伴い血液のpHは酸性側に傾き、呼吸性アシドーシス (Respiratory Acidosis) を呈します。

1. **核心概念の分析 (Key Concept)**: 肺胞低換気の本質は「換気量の絶対的不足」です。正常な肺では、肺胞換気量が適切に保たれることで、CO2が効率よく排出され、O2が血液中に取り込まれます。しかし、呼吸中枢の抑制（薬物、中枢神経疾患）、呼吸筋の弱化（筋萎縮性側索硬化症、ギラン・バレー症候群）、気道閉塞（COPD重症化）、胸郭の変形などにより換気量が低下すると、PaCO2は上昇し、PaO2は低下します。
2. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: 正解は①番です。①番の血液ガスデータは PaO2 50mmHg（正常80-100mmHg）、PaCO2 60mmHg（正常35-45mmHg）、pH 7.30（正常7.35-7.45） を示しています。これは典型的な 最重要！ 肺胞低換気による呼吸性アシドーシスの所見です。PaCO2の上昇がpH低下（アシドーシス）の原因であり、同時に低酸素血症も認められます。
3. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**: 混同注意！
- ②番は PaCO2 30mmHg（低下）、pH 7.50（アルカローシス） であり、呼吸性アルカローシス (Respiratory Alkalosis) を示します。これは過換気症候群などで見られるパターンです。
- ③番は PaCO2 40mmHg（正常）、pH 7.38（正常） で、正常範囲内です。
- ④番は PaCO2 45mmHg（境界域）、pH 7.35（軽度アシドーシス傾向）ですが、PaCO2上昇は軽度であり、典型的な肺胞低換気とは言えません。
- ⑤番はすべて正常範囲内です。
4. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: 肺胞低換気と鑑別すべき病態として、シャント (Shunt) や 換気血流比不均等 (V/Q Mismatch) があります。これらは主に低酸素血症を引き起こしますが、PaCO2は正常または低下する傾向があります（代償性過換気が生じるため）。肺胞低換気の特徴は「低酸素血症 + 高二酸化炭素血症」である点を必ず覚えておきましょう。

概念整理: 肺胞低換気 → 換気量低下 → PaCO2上昇 + PaO2低下 → 呼吸性アシドーシス（pH低下）。

一目で比較！:

| 病態 | PaO2 | PaCO2 | pH | 代表的疾患 |
| --- | --- | --- | --- | --- |
| 肺胞低換気 | 低下 | 上昇 | 低下（呼吸性アシドーシス） | COPD急性増悪、薬物過量、呼吸筋麻痺 |
| 過換気 | 正常～上昇 | 低下 | 上昇（呼吸性アルカローシス） | 過換気症候群、不安発作 |
| シャント | 低下 | 正常～低下 | 正常～低下（代償性） | 無気肺、肺水腫 |

看護過程ポイント:
- **アセスメント**: 呼吸数・呼吸パターン（浅く速い呼吸か、遅く浅い呼吸か）、チアノーゼ、意識レベル（CO2ナルコーシスのリスク）、SpO2モニタリング。
- **看護診断**: 「非効果的呼吸パターン (Ineffective Breathing Pattern)」または「ガス交換障害 (Impaired Gas Exchange)」。
- **看護介入**: 酸素療法（低流量から開始し、CO2ナルコーシスを予防）、体位管理（ファウラー位、セミファウラー位）、呼吸理学療法、必要時NPPV（非侵襲的陽圧換気）の準備。

暗記のコツ: 「肺胞低換気 = PaCO2↑、PaO2↓、pH↓」をセットで覚えましょう。「CO2は上がり、O2は下がり、血は酸性」とリズムで唱えると記憶に残りやすいです。

国試頻出ポイント: 動脈血ガス分析の解釈は毎年出題されます。正常値（PaO2 80-100, PaCO2 35-45, pH 7.35-7.45）は絶対暗記。異常値を与えられて「呼吸性アシドーシスか、代謝性アシドーシスか」を問う問題が頻出です。

出題パターン注意！: 「COPD患者の意識レベル低下（CO2ナルコーシス）時の血液ガスデータを選べ」や「鎮静薬過量投与患者の血液ガスデータを選べ」といった事例問題に発展します。単なる数値暗記だけでなく、病態と結びつけて考えられるようにしておきましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
- **臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 70代男性、COPD（慢性閉塞性肺疾患）で入院中。夜間に鎮静薬が投与された後、呼吸数が12回/分と減少し、SpO2が88%に低下。意識レベルもJCS I-2とやや低下しています。医師から動脈血ガス分析の指示が出ました。結果は PaO2 55mmHg, PaCO2 65mmHg, pH 7.28 でした。あなたはこのデータをどのように解釈し、どのような看護介入を優先しますか？
- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: 最重要！ まず、患者の意識レベルを評価し、CO2ナルコーシス（二酸化炭素蓄積による意識障害）の進行を警戒します。血液ガスデータから肺胞低換気と呼吸性アシドーシスと判断し、酸素投与は低流量（1-2L/分、鼻カニューラ） で開始します。高流量酸素は低酸素ドライブを抑制し、さらに換気を悪化させる危険があります（禁忌！）。直ちに医師へSBARで報告します（S: SpO2低下、意識低下。B: COPD、鎮静薬使用後。A: 肺胞低換気による呼吸性アシドーシス。R: 酸素療法の指示とNPPV導入の検討）。同時に、半座位を保持し、呼吸状態（呼吸数、胸郭の動き、補助呼吸筋の使用）を継続観察します。
- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 混同注意！ COPD患者への酸素療法は「低流量から開始」が鉄則です。また、鎮静薬は呼吸抑制を増強させるため、使用後のモニタリングは必須です。意識レベル、呼吸パターン、SpO2の経時的変化を必ず記録し、異常時は迅速に報告します。

看護プロトコル:
- **観察項目**: 呼吸数（12回/分以下は要注意）、SpO2（目標90%以上）、意識レベル（JCS、GCS）、血圧・脈拍、チアノーゼ、発汗の有無。
- **報告基準（SBAR）**: SpO2が持続的に90%未満、呼吸数が8回/分以下、意識レベルがさらに低下した場合。
- **記録のポイント**: 血液ガス分析の結果（数値）、実施した酸素流量、患者の反応（意識、呼吸状態の変化）。

先輩看護師の一言: 「血液ガスはただの数字じゃありません！患者さんの『今の肺の状態』が数字になって現れているんです。特にCO2が上がると、患者さんは眠くなり、さらに呼吸が減って悪循環に陥ります。『いつもより眠そうだな』という違和感が、命を救う第一歩です。国試では正常値と異常値のパターンを覚え、現場で『このデータなら低流量酸素だ』と判断できるようにしましょう！」

## 重要概念

- **肺胞低換気** — 肺胞における換気量が絶対的に不足し、CO2排泄障害とO2取り込み障害が同時に生じる病態。
- **呼吸性アシドーシス** — PaCO2上昇により血液pHが7.35未満に低下した状態。肺胞低換気が原因となる。
- **動脈血ガス分析** — 動脈血からPaO2、PaCO2、pH、HCO3-などを測定し、呼吸状態と酸塩基平衡を評価する検査。
- **高二酸化炭素血症** — 動脈血中PaCO2が45mmHg以上に上昇した状態。肺胞低換気で認められる。
- **低酸素血症** — 動脈血中PaO2が80mmHg未満に低下した状態。肺胞低換気ではPaCO2上昇に伴い生じる。

## 同じテーマの問題

- [呼吸機能の障害において、肺胞低換気の原因となる病態はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364274)
- [肺胞におけるガス交換の効率を最もよく表す指標はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364275)
- [動脈血ガス分析でPaO2 55mmHg、PaCO2 65mmHg、pH 7.32を示す患者の呼吸機能障害の状態として最も適切なものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364276)
- [肺胞低換気により生じる身体所見はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364277)
- [肺の弾性収縮力の低下により肺コンプライアンスが増加する疾患はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364278)
- [肺胞低換気の原因として誤っているものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364279)
- [肺胞低換気の診断に最も有用な検査はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364280)
- [肺胞低換気に対する看護介入として適切なものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364281)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

