# 感音性難聴の原因として正しいのはどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364260  
> language: ja  
> subject: 神経機能の障害

## 問題

感音性難聴の原因として正しいのはどれか。

## 選択肢

1. 耳垢栓塞
2. 耳小骨連鎖離断
3. 内耳有毛細胞障害 **✔ 正解**
4. 外耳道閉塞
5. 鼓膜穿孔

**正解: 3**

## 解説

感音性難聴は内耳から中枢までの障害で生じる。内耳有毛細胞の障害は感音性難聴の代表的な原因である。外耳道閉塞、鼓膜穿孔、耳小骨連鎖離断、耳垢栓塞はいずれも伝音性難聴の原因となる。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、感音性難聴 (Sensorineural Hearing Loss) と 伝音性難聴 (Conductive Hearing Loss) の原因を正確に鑑別する能力を問うています。聴覚伝導路の解剖生理を理解することが鍵です。音波は、外耳道 → 鼓膜 → 耳小骨（伝音系）を経て内耳（蝸牛）の有毛細胞で電気信号に変換され、聴神経を通じて脳に伝わります（感音系）。最重要！ 感音性難聴は、この内耳（蝸牛・有毛細胞）、聴神経、または中枢聴覚路の障害によって生じます。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**
正解は **③ 内耳有毛細胞障害** です。内耳有毛細胞 (Hair Cells) は、音の振動を電気信号に変換する感覚細胞であり、この細胞が障害されると音を正しく神経に伝えられなくなり、感音性難聴が生じます。原因として、加齢（老人性難聴）、騒音曝露、薬剤性（アミノグリコシド系抗生物質、シスプラチンなど）、メニエール病、ウイルス感染（ムンプス難聴）、頭部外傷などがあります。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**
混同注意！ 誤答はすべて伝音性難聴の原因です。伝音性難聴は、外耳から内耳に至るまでの音の伝達経路（伝音系）の障害で起こります。
① 耳垢栓塞：外耳道が耳垢で閉塞され、音波が鼓膜に届きにくくなります。
② 耳小骨連鎖離断：ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨の連鎖が外れることで、鼓膜の振動が内耳に効率的に伝わらなくなります。
④ 外耳道閉塞：外耳道が腫瘍や異物で閉塞されることで、音の通り道が塞がれます。
⑤ 鼓膜穿孔：鼓膜に穴が開くことで、音の振動を効率的に耳小骨に伝えられなくなります。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**
感音性難聴と伝音性難聴の鑑別には、リンネ試験 (Rinne Test) と ウェーバー試験 (Weber Test) が重要です。感音性難聴ではリンネ試験は気導＞骨導（陽性）ですが、ウェーバー試験では健側（良く聞こえる耳）へ偏聴します。伝音性難聴ではリンネ試験は骨導＞気導（陰性）で、ウェーバー試験では患側（聞こえにくい耳）へ偏聴します。また、混合性難聴（伝音性と感音性の両方の要素を持つ）も存在することを覚えておきましょう。

概念整理
- **感音性難聴**: 内耳有毛細胞、聴神経、脳幹・中枢の障害。原因：加齢、騒音、薬剤、ウイルス、メニエール病。
- **伝音性難聴**: 外耳、中耳（鼓膜、耳小骨）の障害。原因：耳垢栓塞、外耳道閉塞、鼓膜穿孔、耳小骨連鎖離断、中耳炎、耳硬化症。
- **混合性難聴**: 両方の要素を併せ持つもの。

一目で比較！

| 項目 | 感音性難聴 | 伝音性難聴 |
| --- | --- | --- |
| 障害部位 | 内耳（蝸牛・有毛細胞）・聴神経・中枢 | 外耳・中耳（伝音系） |
| 原因の例 | 加齢、騒音、薬剤 | 耳垢栓塞、中耳炎、鼓膜穿孔 |
| リンネ試験 | 気導＞骨導（陽性） | 骨導＞気導（陰性） |
| ウェーバー試験 | 健側へ偏聴 | 患側へ偏聴 |

看護過程ポイント
- **アセスメント**: 問診で難聴の発症時期（急性か慢性か）、片側性か両側性か、耳鳴やめまいの有無を確認。騒音職場や薬剤使用歴の聴取も重要。
- **看護診断**: 感音性難聴の患者では「コミュニケーション障害（聴覚障害に関連）」や「社会的孤立のリスク状態」が挙げられます。
- **看護介入**: 補聴器の装用指導（感音性難聴は言語明瞭度が低下するため、補聴器の効果が限定的な場合もある）、人工内耳の術後ケア、筆談や口話、手話などの代替コミュニケーション手段の提案。患者のQOL向上を目指します。

暗記のコツ
「伝音は『通り道』のトラブル、感音は『センサー』のトラブル」と覚えましょう。耳垢や鼓膜・耳小骨は音を伝える通り道（配管）、内耳の有毛細胞は音を電気信号に変えるセンサー（変換器）です。

国試頻出ポイント
この問題は、聴覚障害の分類（伝音性・感音性・混合性）とその原因の鑑別として頻出です。特に、各疾患や障害がどのタイプの難聴を引き起こすかを問う問題が多く見られます。また、リンネ試験とウェーバー試験の結果の解釈と、難聴の種類を結びつける問題も定番です。

出題パターン注意！
「65歳男性、徐々に進行する両側性難聴。補聴器の効果が限定的である。最も考えられる難聴の種類はどれか。」というように、事例形式で原因と病態を結びつける問題に発展します。加齢性の感音性難聴（老人性難聴）の特徴（高音域から聞こえにくくなる）も併せて学習しておきましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**
70代女性、数年にわたり進行する両側性難聴（特に高音域が聞こえにくい）を主訴に耳鼻咽喉科を受診しました。医師からは加齢による感音性難聴（老人性難聴）と診断され、補聴器の装用が提案されましたが、患者さんは「補聴器をつけても言葉がはっきり聞こえない」「周りの雑音がうるさくて疲れる」と訴え、装用をためらっています。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**
1. **観察とアセスメント**: 患者さんの難聴の程度、聞こえにくい状況（静かな場所か騒がしい場所か）、補聴器に対する期待と不安を丁寧に聴取します。感音性難聴の特徴として「補充現象（リクルートメント現象）」があり、小さな音は聞こえにくいが大きな音は過敏に感じるため、騒がしい環境での聞き取りが特に困難です。これが「補聴器をつけても疲れる」という訴えの背景にあることをアセスメントします。
2. **介入と指導**: 患者さんに、感音性難聴では補聴器で音を大きくしても「言葉の明瞭度（はっきり聞こえる度合い）」が十分に改善しないことを理解してもらいます。その上で、最新の補聴器（デジタル補聴器、雑音抑制機能付き）の選択肢や、補聴器外来でのフィッティング調整の重要性を説明します。また、コミュニケーションのコツ（相手の口元を見て話す、静かな環境で話す、聞き返すことをためらわない）を指導します。
3. **評価**: 補聴器装用後の患者さんの聞こえの満足度やQOLの変化を評価します。人工内耳の適応となる重度感音性難聴の可能性も念頭に置き、必要に応じて医師に報告します。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**
- 注意！ 難聴の高齢者は、周囲の音が聞こえにくいため、緊急時の避難放送や医療者の指示が聞き取れず、災害時や入院中の転倒・インシデントリスクが高まります。声かけの際は必ず患者さんの視野に入り、口を大きく動かしてゆっくり話すなどの配慮が必要です。
- 禁忌！ 難聴が急激に進行した場合（突発性難聴の疑い）や、片側性の難聴（聴神経腫瘍の疑い）は緊急性が高いため、迅速に医師へ報告し、精査を促します。

看護プロトコル
- **観察項目**: 聴力レベル（オージオグラム）、語音明瞭度、耳鳴・めまいの有無、補聴器の装用状況とトラブル、心理社会的状態（抑うつ、孤立）。
- **報告基準（SBAR）**: 「S: 患者さんが『補聴器がうるさくて使えない』と訴えています。B: 感音性難聴と診断され、補聴器を処方されました。A: 補充現象による不快感と、言葉の明瞭度低下が原因と考えられます。R: 補聴器の再調整や、別の機種への変更についてご検討いただけますか。」
- **記録のポイント**: 患者さんの聞こえの主観的評価、補聴器装用状況、指導内容と患者さんの反応、他職種（言語聴覚士、ソーシャルワーカー）との連携内容を記録します。

先輩看護師の一言
「『耳が遠い』と一言で言っても、伝音性と感音性では原因も患者さんの感じ方も全然違います。感音性難聴の患者さんは『聞こえにくい』だけでなく『聞き取れない』『疲れる』という困りごとを抱えています。単に大きな声で話せばいいのではなく、『ゆっくり、はっきり、口元を見せて』を徹底し、患者さんの気持ちに寄り添ったコミュニケーションを心がけましょう。国試でも現場でも、この違いを理解しているかどうかが問われますよ！」

## 重要概念

- **感音性難聴** — 内耳（蝸牛有毛細胞）から聴神経、聴中枢に至る経路の障害により生じる難聴。加齢、騒音、薬剤などが原因。
- **伝音性難聴** — 外耳から中耳までの音の伝達経路の障害により生じる難聴。耳垢栓塞、鼓膜穿孔、耳小骨異常などが原因。
- **内耳有毛細胞** — 蝸牛内にある感覚細胞で、音の振動を電気信号に変換する。感音性難聴の代表的な障害部位。
- **リンネ試験** — 気導聴力と骨導聴力を比較する検査。伝音性難聴では骨導＞気導（陰性）、感音性難聴では気導＞骨導（陽性）。
- **ウェーバー試験** — 骨導聴力の左右差を調べる検査。伝音性難聴では患側へ、感音性難聴では健側へ音が大きく聞こえる（偏聴）。

## 同じテーマの問題

- [感覚機能の障害のうち、伝導性難聴の原因として最も適切なものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364249)
- [感覚機能の障害のうち、感音性難聴の原因として最も適切なものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364250)
- [感覚機能の障害のうち、末梢性顔面神経麻痺の特徴として正しいものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364251)
- [感覚機能の障害のうち、中枢性感覚障害の原因として最も適切なものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364252)
- [感覚機能の障害のうち、複視をきたす病態として最も適切なものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364253)
- [感覚機能の障害のうち、三叉神経痛の特徴として最も適切なものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364254)
- [感覚機能の障害のうち、脊髄後索の障害でみられる症状はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364255)
- [感覚機能の障害のうち、半側空間無視の原因として最も頻度が高い部位はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364256)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

