# 感覚機能の障害のうち、脊髄後索の障害でみられる症状はどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364255  
> language: ja  
> subject: 神経機能の障害

## 問題

感覚機能の障害のうち、脊髄後索の障害でみられる症状はどれか。

## 選択肢

1. 触覚障害
2. 発汗障害
3. 温痛覚障害
4. 筋萎縮
5. 位置覚障害 **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

脊髄後索は、深部感覚（位置覚、振動覚、二点識別覚）を伝導する経路である。後索が障害されると、閉眼時に自分の手足の位置がわからなくなる位置覚障害や、歩行時のふらつき（ロンベルグ徴候）が出現する。温痛覚は脊髄視床路、触覚は両方の経路で伝えられる。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、脊髄 (Spinal Cord) の各伝導路の機能と、障害時に出現する症状の鑑別を問うています。脊髄は大きく分けて、後索 (Dorsal Column / Posterior Funiculus)、脊髄視床路 (Spinothalamic Tract)、皮質脊髄路 (Corticospinal Tract / 錐体路) という3つの主要な伝導路があり、それぞれが異なる感覚や運動を伝えています。この問題では、特に後索の機能を正確に理解しているかが鍵となります。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

最重要！ 脊髄後索は、深部感覚 (Deep Sensation / Proprioception) を伝導する経路です。深部感覚には、位置覚 (Position Sense / Kinesthesia)、振動覚 (Vibration Sense / Pallesthesia)、二点識別覚 (Two-point Discrimination) が含まれます。後索が障害されると、これらの感覚が障害され、閉眼時に自分の手足の位置がわからなくなる「位置覚障害」や、歩行時のふらつき（特に閉眼時に増悪する ロンベルグ徴候 (Romberg's Sign)）が出現します。したがって、選択肢⑤「位置覚障害」が正解です。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

混同注意！

- ①番「触覚障害」：触覚は、粗触覚は脊髄視床路、識別性触覚（微細な触覚）は後索を介して伝えられます。そのため、後索単独の障害では触覚は完全には消失せず、むしろ識別性触覚の障害として現れます。しかし、問題文では「脊髄後索の障害でみられる症状」として典型的なものを選ぶため、位置覚障害の方がより代表的です。

- ②番「発汗障害」：発汗は自律神経（交感神経）の機能です。交感神経は脊髄の側角（中間質外側核）から出るため、後索障害とは無関係です。

- ③番「温痛覚障害」：温痛覚（温度覚と痛覚）は、脊髄視床路 (Spinothalamic Tract) を伝導します。脊髄の前索と側索を上行するため、後索障害ではみられません。

- ④番「筋萎縮」：筋萎縮は、下位運動ニューロン（脊髄前角細胞や末梢神経）の障害によるものです。後索障害では筋萎縮は生じません。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

脊髄の主要な伝導路とその機能を整理しておきましょう。

| 伝導路 | 走行部位 | 伝える情報 | 障害時の主症状 |
| --- | --- | --- | --- |
| 後索 (Dorsal Column) | 後索 | 深部感覚（位置覚・振動覚）、識別性触覚 | 位置覚障害、ロンベルグ徴候 |
| 脊髄視床路 (Spinothalamic Tract) | 前索・側索 | 温痛覚、粗触覚 | 温痛覚障害 |
| 皮質脊髄路 (Corticospinal Tract) | 側索・前索（錐体路） | 随意運動の指令 | 痙性麻痺、バビンスキー徴候 |

概念整理
脊髄後索は「深部感覚の高速道路」、脊髄視床路は「温痛覚の伝導路」、皮質脊髄路は「運動指令の伝導路」です。後索障害の代表的な所見は「位置覚障害」と「ロンベルグ徴候」であることを必ず覚えましょう。

一目で比較！

| 症状 | 障害部位 | 代表的な疾患 |
| --- | --- | --- |
| 位置覚障害 | 脊髄後索 | 脊髄癆（梅毒による）、亜急性連合性脊髄変性症（ビタミンB12欠乏） |
| 温痛覚障害 | 脊髄視床路 | 脊髄空洞症（空洞が中心管周囲にできると、まず脊髄視床路交差部が障害され、温痛覚のみ解離性に障害される） |
| 運動麻痺（痙性） | 皮質脊髄路（錐体路） | 脳卒中、脊髄損傷 |

看護過程ポイント
神経学的アセスメントでは、患者さんの「バランス (Balance)」と「協調運動 (Coordination)」の評価が重要です。位置覚障害がある患者さんは、特に閉眼時に不安定になるため、転倒リスクが高まります。歩行介助や環境調整（手すりの設置、照明の確保）を計画に含めましょう。

暗記のコツ
「後索は『深い場所』をイメージ！『深部感覚』（位置覚・振動覚）」と覚えましょう。または「後索は『プロプリオセプション』（固有受容感覚/深部感覚の英語名 Proprioception）の頭文字『P』」と関連付けるのも良いでしょう。

国試頻出ポイント
この問題は、脊髄の各伝導路の機能を問う「組み合わせ問題」や「障害部位の特定問題」の基礎となります。例えば「脊髄空洞症 (Syringomyelia) でみられる解離性感覚障害（温痛覚のみ障害され、触覚は保たれる）はなぜか？」という発展問題にも対応できるように、各伝導路の走行と機能を立体的に理解しておきましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

70代女性、ビタミンB12欠乏性貧血 (Vitamin B12 Deficiency Anemia) による亜急性連合性脊髄変性症 (Subacute Combined Degeneration of the Spinal Cord) の患者さんが入院しています。後索と皮質脊髄路の両方が障害されており、両下肢の痙性麻痺と深部感覚障害（位置覚・振動覚障害）がみられます。ナースコールで「足の位置がわからず、歩くのが怖い」と訴えがあります。夜間にトイレに行こうとして、ベッドサイドで転倒しそうになりました。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

最重要！ 転倒リスクが非常に高い状態です。まず、バイタルサイン (Vital Signs) と 意識レベル (Level of Consciousness) を確認し、急変がないことをアセスメントします。次に、以下の介入を優先的に行います。

- **環境調整：** ベッドを低い位置に設定し、床にマットを敷く。ナースコールと携帯品（メガネ、杖など）を手の届く位置に置く。

- **排泄ケア：** 夜間のトイレ歩行リスクを評価し、ポータブルトイレの設置や、必要に応じておむつ使用を検討。定時の声掛けによるトイレ誘導を計画する。

- **患者教育と心理的支援：** 「怖い」という気持ちに寄り添い、必ずナースコールを押してから立ち上がる よう説明する。視覚による代償（自分の足を見ながら歩く、手すりをしっかり握る）の方法を指導する。

- **医師への報告（SBAR）：** S（状況）：「後索障害による位置覚障害があり、夜間トイレ歩行時に転倒しそうになりました。」 B（背景）：「ビタミンB12欠乏による亜急性連合性脊髄変性症です。」 A（アセスメント）：「深部感覚障害による転倒リスクが高く、環境調整と排泄ケアの強化が必要です。」 R（提案）：「ポータブルトイレの使用と、理学療法士による歩行練習の再評価を提案します。」

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

- 転倒・転落予防：この患者さんの最大のリスクです。ベッド柵の使用、センサーマットの設置、夜間の照明確保（常夜灯）を徹底する。

- 自律神経障害の合併：脊髄病変によっては自律神経も障害されることがあり、起立性低血圧 (Orthostatic Hypotension) による失神のリスクもあります。立ち上がる際は必ず確認し、血圧変動を観察する。

- ビタミンB12補充療法（筋注や経口薬）の継続と、治療効果の評価（神経症状の改善、血液検査値）を行う。

看護プロトコル
- **観察項目：** 歩行状態（ふらつきの有無）、転倒リスクアセスメントスコア、位置覚・振動覚の程度（MMT感覚検査）、患者の訴え（不安の有無）。
- **報告基準：** 転倒発生時、転倒しそうになった時、歩行状態が急激に悪化した時、新たな感覚障害（例：しびれの範囲拡大）が出現した時。
- **記録のポイント：** 転倒予防策の内容（ベッドの高さ、センサーマットの有無、ナースコールの位置）、患者・家族への指導内容、医師への報告内容と指示。

先輩看護師の一言
「位置覚障害のある患者さんは、『自分の足がどこにあるかわからない』という恐怖と戦っています。看護師は、環境を整え、安全を保障するだけでなく、『一緒に歩く練習をしましょう』と寄り添うことが大切です。国試で後索の機能を覚える時は、ただ『深部感覚』と暗記するのではなく、『この患者さんはどんな危険があるのか』をイメージしてください。それが、現場で患者さんを守る看護に直結します！」

## 重要概念

- **後索** — 脊髄後索は、深部感覚（位置覚、振動覚、二点識別覚）を伝導する白質の領域。障害されると位置覚障害やロンベルグ徴候が出現する。
- **位置覚** — 自分の身体の各部位の位置や動きを認識する感覚。深部感覚の一つで、後索を伝導する。
- **脊髄視床路** — 温痛覚と粗触覚を伝導する経路。脊髄の前索・側索を上行する。後索とは機能が異なる。
- **ロンベルグ徴候** — 閉脚立位で閉眼すると身体がふらつく徴候。後索障害による深部感覚障害で陽性となる。
- **亜急性連合性脊髄変性症** — ビタミンB12欠乏などにより、後索と皮質脊髄路が障害される疾患。深部感覚障害と痙性麻痺が特徴。

## 同じテーマの問題

- [感覚機能の障害のうち、伝導性難聴の原因として最も適切なものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364249)
- [感覚機能の障害のうち、感音性難聴の原因として最も適切なものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364250)
- [感覚機能の障害のうち、末梢性顔面神経麻痺の特徴として正しいものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364251)
- [感覚機能の障害のうち、中枢性感覚障害の原因として最も適切なものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364252)
- [感覚機能の障害のうち、複視をきたす病態として最も適切なものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364253)
- [感覚機能の障害のうち、三叉神経痛の特徴として最も適切なものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364254)
- [感覚機能の障害のうち、半側空間無視の原因として最も頻度が高い部位はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364256)
- [感覚機能の障害のうち、耳鳴の原因として最も適切でないものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364257)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

