# ギラン・バレー症候群の患者で、最も注意すべき合併症はどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364221  
> language: ja  
> subject: 神経機能の障害

## 問題

ギラン・バレー症候群の患者で、最も注意すべき合併症はどれか。

## 選択肢

1. 起立性低血圧
2. 呼吸筋麻痺 **✔ 正解**
3. 深部静脈血栓症
4. 褥瘡
5. 尿路感染症

**正解: 2**

## 解説

ギラン・バレー症候群では、上行性の運動麻痺が進行し、約20～30％の患者で呼吸筋麻痺を来す。これは生命に関わるため、最も注意すべき合併症であり、人工呼吸器管理が必要となる場合がある。他の選択肢も合併症として起こり得るが、優先度は呼吸筋麻痺が最も高い。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、ギラン・バレー症候群 (Guillain-Barré Syndrome, GBS) の看護において、最も生命に関わる緊急性の高い合併症を問うています。GBSは自己免疫機序により末梢神経の髄鞘が障害される疾患で、典型的には下肢から始まる上行性の運動麻痺が特徴です。この病態を理解することで、なぜ特定の合併症が最優先となるのかが明確になります。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**
最重要！ 正解は②番の呼吸筋麻痺 (Respiratory Muscle Paralysis)です。
GBSでは、運動麻痺が上行し、最終的に横隔膜や肋間筋などの呼吸筋にまで及ぶことがあります。約20～30%の患者に呼吸不全を来すため、肺活量 (Vital Capacity, VC)や最大吸気圧 (Maximal Inspiratory Pressure, MIP)などのモニタリングと、人工呼吸器管理の準備が不可欠です。看護師は呼吸状態の変化に最も敏感である必要があります。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**
- ①番：混同注意！ 起立性低血圧 (Orthostatic Hypotension) はGBSの自律神経障害による合併症の一つで見られますが、生命の危険は呼吸筋麻痺ほど直接的ではありません。
- ③番：深部静脈血栓症 (Deep Vein Thrombosis, DVT) は、長期臥床による合併症であり予防策（弾性ストッキング、間欠的空気圧迫法）が重要ですが、急性期の呼吸筋麻痺と比較すると優先度は下がります。
- ④番：褥瘡 (Pressure Ulcer) も長期臥床による合併症ですが、予防可能であり、緊急性は低いです。
- ⑤番：尿路感染症 (Urinary Tract Infection, UTI) も長期臥床や膀胱機能障害に伴う合併症で、予防・治療可能です。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**
GBSの亜型である急性炎症性脱髄性多発神経炎 (AIDP)や軸索型 (AMAN/AMSAN)の違い、および鑑別疾患である多発性筋炎や重症筋無力症 (Myasthenia Gravis)との症状の違い（GBSは腱反射の消失、重症筋無力症は日内変動・眼筋症状）も併せて押さえておきましょう。

概念整理: ギラン・バレー症候群 (GBS)は、先行感染（特にCampylobacter jejuni）を契機に、自己抗体が末梢神経の髄鞘や軸索を攻撃する自己免疫性疾患です。上行性の運動麻痺、感覚障害、時に自律神経障害を呈します。最も致死的な病態は呼吸筋麻痺による呼吸不全です。

一目で比較！:

| 疾患 | 麻痺のパターン | 最優先合併症 | 特徴的な所見 |
| --- | --- | --- | --- |
| ギラン・バレー症候群 | 上行性（下肢→上肢→呼吸筋） | 呼吸筋麻痺 | 腱反射消失、髄液蛋白細胞解離 |
| 重症筋無力症 | 変動性（眼筋→球筋→四肢） | 筋無力性クリーゼ | 日内変動、易疲労性、眼瞼下垂 |
| 多発性硬化症 | 病巣部位による（視神経、脊髄、脳幹など） | 視力障害、歩行障害 | 時間的・空間的多発、寛解・増悪 |

看護過程ポイント:
**アセスメント**: バイタルサイン（特に呼吸数、SpO2、チアノーゼ）とともに、肺活量（VC）の測定が必須。嚥下障害の有無、痰の喀出能力の評価も重要。
**看護診断**: 「非効果的気道浄化」「ガス交換障害」「身体可動性障害」などが優先される。
**計画・実施**: 呼吸状態の厳重なモニタリング、人工呼吸器の準備、気管吸引・体位ドレナージ、コミュニケーション手段の確保（呼び鈴、アイコンタクト）。
**評価**: 呼吸状態の改善・悪化の兆候を捉え、医師への報告基準（SBAR）を明確にしておく。

暗記のコツ: 「ギラン・バレーは上行性麻痺→最終的に呼吸筋で窒息！」と覚えましょう。「上行性」というキーワードから「最上部＝呼吸筋」と連想するのがポイントです。先行感染（下痢・風邪）の後に起こることを忘れずに。

国試頻出ポイント: GBSは「上行性麻痺」「呼吸筋麻痺」「人工呼吸器」「血漿交換療法（単純血漿交換PP）・免疫グロブリン大量静注療法（IVIg）」のキーワードでよく出題されます。また、急性期の呼吸管理の優先順位を問う問題は毎年どこかの領域で出ると言ってよいほど重要です。

出題パターン注意！: 単純な知識問題に加えて、「呼吸困難を訴えた患者への優先的な看護介入は？」といった状況設定問題での出題が増えています。事例文の中で「下肢の力が入らない」「風邪をひいた後」などの情報からGBSを疑い、呼吸管理が最優先と判断できるようにしておきましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
この概念が実際の病院・在宅・施設の臨床現場でどのように適用されるかをリアルに説明。

**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**
45歳男性、入院3日前から手足のしびれと脱力感を自覚。昨夜から両下肢の麻痺が進行し、今朝には歩行困難となったため救急搬送。神経学的所見と髄液検査（蛋白細胞解離）からGBSと診断され、緊急入院となった。看護師が夜間のラウンドで訪室すると、患者は「息がしにくい気がする」と訴えている。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**
1. **観察・アセスメント**: 直ちにバイタルサイン（呼吸数、SpO2、血圧、脈拍）を測定。患者の顔色、口唇のチアノーゼの有無、呼吸パターン（浅い、肩呼吸）を確認する。簡易的な肺活量計（スパイロメーター）でVCを測定し、VCが20mL/kg以下であれば切迫した呼吸不全のサイン。
2. **報告（SBAR）**: 「S（状況）: ギラン・バレー症候群の〇〇様が呼吸困難を訴えています。B（背景）: 夜間ラウンド中、SpO2が96%から92%に低下。A（アセスメント）: 呼吸筋麻痺の進行による呼吸不全の可能性。R（推奨）: 至急ご確認いただき、人工呼吸器の準備を始めたい。」
3. **介入**: 酸素投与（医師の指示の範囲内）。気管挿管・人工呼吸器の準備（バッグバルブマスク、挿管セット）。患者の不安を軽減するため、そばにいて説明する。痰の喀出が困難な場合は吸引の準備。
4. **評価**: 介入後の呼吸状態の改善度を確認。医師到着後の指示に基づき、ICUやHCUへの転床の準備を行う。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**
- 最重要！ 呼吸状態の変化は急激に起こる。夜間帯でも必ず1～2時間ごとに呼吸数とSpO2を確認する。
- 自律神経障害による血圧の変動（特に急激な低血圧や高血圧）や不整脈にも注意。急な体位変換は避ける。
- 長期臥床による深部静脈血栓症予防（弾性ストッキング、間欠的空気圧迫法）、褥瘡予防（2時間ごとの体位変換、体圧分散マットレス）を同時に実施する。
- コミュニケーション手段の確保（麻痺が進行すると声が出せなくなるため、呼び鈴を手元に、タブレットやアイコンタクトボードを準備）。
- 家族への説明：疾患の経過と治療法（IVIg療法や血漿交換）、呼吸管理の必要性について、不安に寄り添いながら医師と連携して説明する。

看護プロトコル: 観察項目（呼吸数、SpO2、VC、咳嗽反射、嚥下状態、血圧、心電図モニター）、報告基準（VCの急激な低下、SpO2 92%未満、呼吸数12回/分未満または30回/分以上、不整脈の出現）、記録（呼吸状態の経時的変化、介入内容と反応、医師報告内容）、家族説明（疾患説明、治療方針、呼吸器装着の可能性、面会制限の可能性）。

先輩看護師の一言: 「ギラン・バレー症候群の患者さんは、麻痺が進行している間、意識ははっきりしているのに『自分で息ができなくなる』という恐怖と闘っています。『大丈夫ですよ、私たちがついていますからね』という声かけと、呼吸の変化に真っ先に気づくプロの目が命を救います。国試でも『まず呼吸筋麻痺を疑う』という意識を常に持ってくださいね！」

## 重要概念

- **ギラン・バレー症候群 (Guillain-Barré Syndrome)** — 先行感染後に自己免疫機序により末梢神経が障害される疾患。上行性の運動麻痺と腱反射消失が特徴。
- **呼吸筋麻痺 (Respiratory Muscle Paralysis)** — GBSで最も注意すべき生命に関わる合併症。横隔膜や肋間筋の麻痺により呼吸不全を来す。
- **上行性麻痺 (Ascending Paralysis)** — 麻痺が下肢から始まり、体幹、上肢、呼吸筋へと上方へ進行するパターン。GBSの典型的な症状。
- **肺活量 (Vital Capacity)** — GBSの呼吸状態を評価する上で重要な指標。VCの低下は呼吸筋麻痺の進行を示す。
- **血漿交換療法** — GBSの急性期治療の一つ。血漿中の病原性自己抗体を除去する。免疫グロブリン大量静注療法(IVIg)も同等の効果。

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