# 非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）の主な副作用として正しいものはどれか。

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> language: ja  
> subject: 疾病に対する医療

## 問題

非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）の主な副作用として正しいものはどれか。

## 選択肢

1. 徐脈
2. 胃粘膜障害 **✔ 正解**
3. 低血糖
4. 高カリウム血症
5. 骨髄抑制

**正解: 2**

## 解説

NSAIDsはシクロオキシゲナーゼ（COX）を阻害し、プロスタグランジン合成を抑制する。プロスタグランジンは胃粘膜保護作用を持つため、その抑制により胃粘膜障害（消化性潰瘍）が生じやすくなる。低血糖、高カリウム血症、徐脈、骨髄抑制はNSAIDsの主な副作用ではない。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、非ステロイド性抗炎症薬 (Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs, NSAIDs) の代表的な副作用を問うものです。NSAIDsは、痛みや炎症の治療に広く用いられますが、その作用機序を理解することで、副作用を正しく予測できるようになります。
**核心概念の分析 (Key Concept)**: NSAIDsは、シクロオキシゲナーゼ (Cyclooxygenase, COX) という酵素を阻害し、プロスタグランジン (Prostaglandins, PGs) の合成を抑制することで、抗炎症・鎮痛・解熱効果を発揮します。しかし、プロスタグランジンには炎症を引き起こす作用だけでなく、胃粘膜保護作用、腎血流維持作用、血小板凝集促進作用など、生体にとって重要な役割も担っています。この「良いプロスタグランジン」まで抑制されてしまうことが、副作用の根本原因です。
**正解の根拠 (Answer Rationale)**: ②番の **胃粘膜障害 (Gastric Mucosal Injury)** が正解です。プロスタグランジン（特にPGE2, PGI2）は、胃粘膜の血流を維持し、粘液分泌を促進し、重炭酸塩を分泌することで、胃酸から粘膜を守る働き（サイトプロテクション）をしています。NSAIDsがこのプロスタグランジン合成を阻害するため、胃粘膜の防御能が低下し、消化性潰瘍 (Peptic Ulcer) や胃炎、胃出血を引き起こしやすくなります。これはNSAIDsの最も頻度が高く、注意すべき副作用です。
**誤答の分析 (Distractor Analysis)**:

①番の **徐脈 (Bradycardia)** は、混同注意！ これは主にβ遮断薬（プロプラノロールなど）やジギタリス製剤、Ca拮抗薬（ベラパミルなど）の副作用です。NSAIDsは腎血流低下を介して血圧を上昇させる傾向があるため、むしろ高血圧を誘発することがあります。

③番の **低血糖 (Hypoglycemia)** は、混同注意！ これはインスリンや経口血糖降下薬（SU薬など）の主な副作用です。NSAIDsは血糖値に直接的な影響をほとんど与えません。

④番の **高カリウム血症 (Hyperkalemia)** は、混同注意！ NSAIDsは腎血流低下とレニン・アンジオテンシン系への影響から、軽度のカリウム上昇をきたす可能性はありますが、主たる副作用ではありません。高カリウム血症の代表的薬剤は、ACE阻害薬やカリウム保持性利尿薬、あるいは腎機能障害時に使用されるスピロノラクトンなどです。

⑤番の **骨髄抑制 (Bone Marrow Suppression)** は、混同注意！ これは抗がん剤（抗癌薬）や免疫抑制薬（メトトレキサートなど）、一部の抗生物質（クロラムフェニコールなど）の重篤な副作用です。NSAIDsに骨髄抑制のリスクはほとんどありません。
**関連概念の整理 (Related Concepts)**: NSAIDsの副作用は胃粘膜障害だけではありません。混同注意！ 腎障害（腎血流低下による急性腎障害、間質性腎炎）、抗血小板作用（出血傾向の亢進、特にワルファリンなどの抗凝固薬との併用でリスク増大）、アスピリン喘息（気管支喘息発作の誘発）、浮腫（ナトリウム・水分貯留）も重要な副作用です。近年はCOX-2選択的阻害薬（セレコキシブなど）が開発され、胃粘膜障害のリスクは低下しましたが、心血管系イベント（心筋梗塞、脳卒中）のリスクが増加する可能性が指摘されています。

概念整理: NSAIDsの副作用は「プロスタグランジン抑制」の2面性に起因します。良いPG（胃保護・腎血流維持）と悪いPG（炎症）の両方を抑制することが問題です。

一目で比較！:

| 薬剤分類 | 主な副作用 | 代表薬剤 |
| --- | --- | --- |
| NSAIDs | 胃粘膜障害 / 腎障害 / 出血傾向 | ロキソプロフェン、イブプロフェン、ジクロフェナク |
| アセトアミノフェン | 肝障害（過量服薬時） | カロナール、アンヒバ |
| 副腎皮質ステロイド | 易感染性 / 骨粗鬆症 / 糖尿病 / 消化性潰瘍 | プレドニゾロン |

看護過程ポイント: **アセスメント**：NSAIDs服用患者には、消化器症状（上腹部痛、胸やけ、黒色便、吐血）の有無を必ず確認します。また、腎機能（BUN, Cr）と出血傾向（皮膚の紫斑、歯肉出血）の観察も重要です。 **看護介入**：食後服用の指導、胃粘膜保護薬（プロトンポンプ阻害薬：PPIなど）の併用確認、消化性潰瘍のリスク評価（高齢者、ステロイド併用、抗凝固薬併用、ピロリ菌感染の有無）を実施します。

暗記のコツ: 「NSAIDs = 胃をやられる」と覚えましょう。プロスタグランジン（PG）は「胃の守護神（ガードマン）」です。NSAIDsはそのガードマンを解雇（COX阻害）してしまうので、胃酸の攻撃から胃粘膜を守れなくなる、というイメージです。

国試頻出ポイント: 「NSAIDsの主な副作用は？」という単純知識問題のほか、「ワルファリンとNSAIDsの併用でリスクが高まる副作用は？」（出血傾向）や、「高齢者へのNSAIDs投与で注意すべき副作用は？」（消化性潰瘍、腎機能低下）といった応用問題、事例問題（人工股関節置換術後、痛み止めを内服中の患者に黒色便がみられた）での出題が頻出です。

出題パターン注意！: 近年は単純な暗記問題から、患者背景（高齢、腎障害、胃潰瘍既往）を考慮した「どの薬剤が適切か」「どの副作用に注意して観察すべきか」を問う臨床判断型の問題が増えています。単に「NSAIDsは胃に悪い」と覚えるだけでなく、「なぜ悪いのか（機序）」「どんな患者で特にリスクが高いか（高齢者・脱水・腎障害・ステロイド併用）」まで理解しておくことが合格への鍵です。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 70代女性、変形性膝関節症で通院中。NSAIDs（ロキソプロフェンナトリウム）を処方され内服開始。1週間後、訪問看護師が訪室すると「最近、お腹の上の方がシクシク痛むんです。それに、便が黒いような気がします」と訴えました。
**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: 最重要！ まず、バイタルサイン（Vital Signs） を測定します。特に 血圧低下、脈拍数増加 がないか確認し、消化管出血によるショック（Hypovolemic Shock）の兆候 をアセスメントします。次に、便の性状確認（可能であれば検便で潜血反応を確認）、腹部の視診・触診（圧痛、筋性防御の有無）を行います。看護師は直ちに主治医へ **SBAR** で報告します。「Situation：〇〇さん、NSAIDs内服開始後1週間で上腹部痛と黒色便が出現。Bp 100/60, P 90bpm。Background：変形性膝関節症、内服はロキソプロフェン。Assessment：NSAIDsによる消化性潰瘍、消化管出血の可能性が高いと考えます。Recommendation：内服中止と内視鏡検査の検討、胃粘膜保護薬の追加をお願いします。」その後、医師の指示に従い、NSAIDsは一旦中止し、プロトンポンプ阻害薬（PPI） や H2受容体拮抗薬 の投与、または アセトアミノフェン への変更が検討されます。
**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 黒色便（タール便）は上部消化管出血の重要なサインです！ 放置すると貧血が進行し、最悪の場合、出血性ショックに至ります。また、高齢者は自覚症状が乏しいことがあるため（無痛性潰瘍）、便の色や全身状態（倦怠感、顔色不良）の変化に細心の注意を払いましょう。患者・家族には、「黒い便や激しい腹痛、吐血があったらすぐに連絡するように」と指導します。

看護プロトコル: **観察項目**：バイタルサイン（血圧、脈拍、呼吸数、SpO2）、腹部所見（圧痛、膨満、腸蠕動音）、便の性状（色、量、潜血の有無）、皮膚・粘膜の色調（貧血の有無）、血液検査データ（Hb, Ht, BUN, Cr）。 **報告基準（SBAR）**：特に「黒色便」「血圧低下」「頻脈」「強い腹痛」はすぐに報告。 **記録**：症状の出現時間、性状、経過、患者の訴え、看護介入とその反応を詳細に記録します。

先輩看護師の一言: 「国試では『主な副作用は？』で済む問題が、臨床では『この患者さんの今の状態は副作用か？急変のサインか？』を判断する場面に変わります。ロキソニン（ロキソプロフェン）を出した患者さんには、必ず『お腹の調子はどうですか？便の色はいつもと変わりませんか？』と声をかける習慣をつけましょう。それが患者さんの命を守る第一歩です！」

## 重要概念

- **シクロオキシゲナーゼ** — アラキドン酸からプロスタグランジンを合成する際の律速酵素。COX-1（恒常的に発現、胃保護・腎血流維持）とCOX-2（炎症時に誘導）の2種類がある。
- **プロスタグランジン** — 細胞膜のリン脂質から合成される生理活性物質。発痛・発熱・炎症を引き起こす一方、胃粘膜保護、腎血流維持、血小板凝集などの作用も持つ。
- **消化性潰瘍** — 胃酸やペプシンにより消化管粘膜が傷害され、粘膜下層以上に達した病変。NSAIDsによる胃粘膜障害はその代表的な原因の一つ。
- **サイトプロテクション** — プロスタグランジンが持つ胃粘膜保護作用のこと。粘液分泌促進、血流維持、重炭酸分泌などを介して胃酸から粘膜を守る。
- **プロトンポンプ阻害薬** — 胃壁細胞のプロトンポンプ（H+/K+-ATPase）を阻害し、胃酸分泌を強力に抑制する薬剤。NSAIDsによる胃粘膜障害の予防・治療に広く用いられる。

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