# 悪性リンパ腫に対する化学療法で、最も代表的かつ標準的なレジメンはどれか。

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> language: ja  
> subject: 疾病に対する医療

## 問題

悪性リンパ腫に対する化学療法で、最も代表的かつ標準的なレジメンはどれか。

## 選択肢

1. ABVD療法
2. CHOP療法
3. R-CHOP療法 **✔ 正解**
4. EPOCH療法
5. ICE療法

**正解: 3**

## 解説

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫（DLBCL）に対する標準治療はR-CHOP療法（リツキシマブ + シクロホスファミド + ドキソルビシン + ビンクリスチン + プレドニゾロン）である。CHOP療法はリツキシマブ併用前の標準治療であり、現在ではR-CHOPが第一選択となる。ABVD療法はホジキンリンパ腫に用いられる。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、悪性リンパ腫 (Malignant Lymphoma) に対する化学療法レジメンの代表例を問うています。悪性リンパ腫は大きくホジキンリンパ腫 (Hodgkin Lymphoma, HL) と非ホジキンリンパ腫 (Non-Hodgkin Lymphoma, NHL) に分類され、特に頻度の高いびまん性大細胞型B細胞リンパ腫 (Diffuse Large B-Cell Lymphoma, DLBCL) に対する標準治療を理解することが鍵です。
**正解の根拠 (Answer Rationale)**: 最重要！ 現在、CD20陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫、特にDLBCLに対する第一選択の標準治療は R-CHOP療法 です。これは、抗CD20モノクローナル抗体である リツキシマブ (Rituximab) を従来のCHOP療法（シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン）に併用したもので、CHOP単独と比較して生存率を有意に改善したため、標準レジメンとして確立されました。
**誤答の分析 (Distractor Analysis)**:

- ① ABVD療法：混同注意！ ABVD療法（ドキソルビシン、ブレオマイシン、ビンブラスチン、ダカルバジン）は、ホジキンリンパ腫 (HL) に対する標準治療です。非ホジキンリンパ腫のCHOP/R-CHOPと混同しないようにしましょう。

- ② CHOP療法：CHOP療法はリツキシマブ登場以前の標準治療であり、現在は R-CHOP療法 が優先されます。ただし、CD20陰性のリンパ腫やリツキシマブが使用できない状況では現在も用いられることがあります。

- ④ EPOCH療法：主に再発・難治性のリンパ腫や一部の進行期リンパ腫に用いられるdose-adjusted（用量調節型）のレジメンであり、第一選択ではありません。

- ⑤ ICE療法：再発・難治性リンパ腫 に対するサルベージ化学療法として用いられ、自家造血幹細胞移植前の導入療法として位置づけられます。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**: リツキシマブ (Rituximab) は分子標的薬であり、初回投与時にインフュージョンリアクション（発熱、悪寒、呼吸困難、血圧低下）に注意が必要です。また、CHOP療法 に含まれる ドキソルビシン (Doxorubicin) はアントラサイクリン系抗がん薬で、心毒性（心筋障害）に注意が必要であり、総投与量に制限があります。

概念整理: 悪性リンパ腫の化学療法レジメンは、組織型（ホジキン vs 非ホジキン）と免疫表現型（B細胞 vs T細胞、CD20発現の有無）によって使い分けられる。B細胞性NHLの標準治療はR-CHOP療法、ホジキンリンパ腫の標準治療はABVD療法である。

一目で比較！:

| レジメン名 | 主な適応疾患 | 特徴的薬剤 |
| --- | --- | --- |
| R-CHOP | びまん性大細胞型B細胞リンパ腫 (DLBCL) などB細胞性NHL | リツキシマブ + シクロホスファミド + ドキソルビシン + ビンクリスチン + プレドニゾロン |
| ABVD | ホジキンリンパ腫 (HL) | ドキソルビシン + ブレオマイシン + ビンブラスチン + ダカルバジン |
| EPOCH | 再発・難治性リンパ腫 | エトポシド + プレドニゾロン + ビンクリスチン + シクロホスファミド + ドキソルビシン |
| ICE | 再発・難治性リンパ腫 (サルベージ) | イホスファミド + カルボプラチン + エトポシド |

看護過程ポイント:

- **アセスメント**: 投与前の心機能評価（心エコー、心電図）、血液検査（骨髄抑制、肝腎機能）、腫瘍量評価、感染症スクリーニング（B型肝炎ウイルス再活性化リスク）

- **看護診断**: 感染リスク状態（骨髄抑制による）、吐き気・嘔吐、倦怠感、口腔粘膜炎、インフュージョンリアクションリスク

- **計画・実施**: リツキシマブ投与時はインフュージョンリアクションに備え、バイタルサイン頻回測定、投与速度調整、前投薬（抗ヒスタミン薬、解熱鎮痛薬、ステロイド）の確認。CHOP療法では、ドキソルビシンの心毒性モニタリング、ブレオマイシン（ABVD療法時）の肺毒性モニタリング

- **評価**: 副作用の出現と程度、治療効果（画像評価、症状改善）

暗記のコツ: R-CHOPの「R」はリツキシマブ（Rituximab）の頭文字。CHOPは各薬剤の頭文字。ABVDは薬剤名の頭文字の並び。ホジキン＝ABVD、非ホジキンB細胞＝R-CHOPと覚えましょう。

国試頻出ポイント: 悪性リンパ腫の化学療法レジメンと適応疾患の組み合わせは頻出。特にR-CHOP療法がDLBCLの標準治療であることは必須知識。また、各薬剤の主な副作用（ドキソルビシン：心毒性、ブレオマイシン：肺毒性、シクロホスファミド：出血性膀胱炎）も併せて問われやすい。

出題パターン注意！: 単純な知識問題に加え、「R-CHOP療法中の患者に発熱と呼吸困難が出現した」という状況設定問題で、インフュージョンリアクションか感染症かの鑑別や、看護介入の優先順位を問う問題に発展します。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 60代女性、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断され、R-CHOP療法開始。初回のリツキシマブ投与開始15分後、突然の悪寒、発熱（38.5℃）、呼吸困難、血圧低下（80/50 mmHg）が出現しました。看護師としてどのようにアセスメントし、対応すべきでしょうか？
**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: 最重要！ これは典型的な インフュージョンリアクション (Infusion Reaction) です。直ちにリツキシマブの投与を 中止 し、医師に報告。バイタルサインを頻回に測定し、酸素投与、輸液の増量、必要時アドレナリン・抗ヒスタミン薬の投与などの指示を仰ぎます。症状が軽快した後は、投与速度を減速して再開する場合があります。
**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:

- インフュージョンリアクション対策：投与前のバイタルサイン確認、前投薬（アセトアミノフェン、ジフェンヒドラミン、ヒドロコルチゾンなど）の遵守、投与速度の厳守

- 骨髄抑制対策：定期的な血液検査、発熱性好中球減少症 (Febrile Neutropenia) に備えた体温管理、感染予防（手洗い、マスク、面会制限）

- 心毒性対策：ドキソルビシンの総投与量管理（生涯累積投与量は通常450-550 mg/m²）、投与前後の心電図・心エコーによる心機能評価

看護プロトコル:

- **観察項目**: バイタルサイン（特に体温、血圧、SpO2、心拍数）、インフュージョンリアクション症状（発熱、悪寒、呼吸困難、皮疹、血圧変動）、口腔内の状態、体重変化、全身の倦怠感

- **報告基準（SBAR）**: S（状況）: R-CHOP療法開始後〇分で発熱・血圧低下出現。B（背景）: リツキシマブ初回投与。A（アセスメント）: インフュージョンリアクションを疑う。R（提案）: 投与中止、酸素投与、輸液増量、アドレナリン投与の指示を仰ぎたい。

- **記録のポイント**: 投与開始時刻、症状出現時刻、バイタルサインの経時的变化、実施した処置、医師への報告内容と指示内容、症状の経過

先輩看護師の一言: 「R-CHOP療法はリンパ腫治療の王道ですが、リツキシマブのインフュージョンリアクションは特に初回投与で頻度が高いです。『何かいつもと違う』という患者さんの訴えを聞き逃さず、素早く対応できるように準備しておきましょう。国試でもよく出るポイントなので、症状と対応手順をしっかり覚えておいてくださいね！」

## 重要概念

- **悪性リンパ腫** — リンパ系組織から発生する悪性腫瘍の総称。ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に大別される。
- **R-CHOP療法** — びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対する標準治療。リツキシマブ、シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロンの5剤を組み合わせたレジメン。
- **リツキシマブ** — 抗CD20モノクローナル抗体。B細胞性非ホジキンリンパ腫の治療に用いられ、インフュージョンリアクションに注意が必要。
- **びまん性大細胞型B細胞リンパ腫** — 非ホジキンリンパ腫の中で最も頻度の高い aggressive lymphoma（悪性度の高いリンパ腫）。
- **ABVD療法** — ホジキンリンパ腫の標準治療。ドキソルビシン、ブレオマイシン、ビンブラスチン、ダカルバジンの4剤からなる。

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