# 創傷治癒過程において、炎症期から増殖期への移行に重要な役割を果たす細胞はどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=364025  
> language: ja  
> subject: 疾病の成立と疾病からの回復

## 問題

創傷治癒過程において、炎症期から増殖期への移行に重要な役割を果たす細胞はどれか。

## 選択肢

1. 肥満細胞
2. 血小板
3. マクロファージ **✔ 正解**
4. 好中球
5. 線維芽細胞

**正解: 3**

## 解説

マクロファージは炎症期に集簇し、壊死組織や細菌を貪食するだけでなく、増殖期への移行に必須の成長因子やサイトカインを放出する。好中球は主に炎症初期の貪食に、線維芽細胞は増殖期のコラーゲン産生に、血小板は止血に、肥満細胞はアレルギー応答に関与する。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、創傷治癒 (Wound Healing) 過程における各細胞の役割と、炎症期から増殖期への移行を制御する鍵細胞を問うています。創傷治癒は止血期、炎症期、増殖期、成熟期（リモデリング期）の4段階に分類され、各段階に異なる細胞が関与します。この問題の核心は、炎症期から増殖期への橋渡し役を担う細胞を特定することです。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

正解は マクロファージ (Macrophage) です。マクロファージは炎症期に遊走・集簇し、最重要！ 壊死組織や異物の貪食 (Phagocytosis) を行うと同時に、成長因子 (Growth Factors) や サイトカイン (Cytokines)（例：PDGF, TGF-β, VEGF）を放出します。これらの液性因子が線維芽細胞の遊走・増殖、血管新生を促進し、炎症期から増殖期への移行をトリガーします。マクロファージが存在しないと創傷治癒は遅延します。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

混同注意！
① 肥満細胞 (Mast Cell)：アレルギー・炎症応答に関与し、ヒスタミンなどを放出しますが、増殖期への移行の中心的役割は担いません。
② 血小板 (Platelet)：止血期に中心的役割を果たします。血栓形成とともにPDGFなどの成長因子を放出し創傷治癒の開始に関与しますが、炎症期から増殖期への移行の主役ではありません。
④ 好中球 (Neutrophil)：炎症初期に細菌や異物を貪食する主役ですが、増殖期への移行シグナルを出す能力はマクロファージほど高くありません。また、好中球が過剰に残ると治癒を遅延させることもあります。
⑤ 線維芽細胞 (Fibroblast)：増殖期にコラーゲンなどの細胞外マトリックスを産生する主役細胞です。炎症期から増殖期への移行を促進するのではなく、移行後に活性化されます。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

創傷治癒過程における細胞の時系列的関与を整理します。

| 段階 | 主な細胞 | 主な役割 |
| --- | --- | --- |
| 止血期 | 血小板 | 血栓形成、成長因子放出 |
| 炎症期 | 好中球 → マクロファージ | 貪食、サイトカイン放出 |
| 増殖期 | 線維芽細胞、血管内皮細胞 | コラーゲン産生、血管新生 |
| 成熟期 | 線維芽細胞 | コラーゲンリモデリング |

概念整理: マクロファージ は「炎症の掃除屋」であると同時に「増殖期への司令塔」。貪食と成長因子放出の二つの機能を持つ。

一目で比較！: 好中球（短期・貪食専門） vs マクロファージ（長期・貪食 + 組織修復誘導） vs 線維芽細胞（増殖期以降の実行役）。

看護過程ポイント: 創傷アセスメント時、滲出液の性状（膿性？漿液性？）や肉芽組織の状態を評価し、治癒段階が炎症期から増殖期に移行しているか判断。遷延する炎症は感染や異物の存在を示唆。

暗記のコツ: 「マクロファージ = マクロ（大きな） + ファージ（食べる） = 大きく食べて、次の準備もする万能細胞」。

国試頻出ポイント: 創傷治癒過程そのもの、各細胞の役割の組み合わせ問題、あるいは糖尿病など治癒遅延因子との関連で出題される。

出題パターン注意！: 単純な細胞名選択に留まらず、「褥瘡の治癒を促進するために重要な看護介入は？」といった状況設定問題で、この細胞の働きを理解した上で適切な創傷管理（例：壊死組織除去、適切なドレッシング材選択）を問われる可能性がある。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
この概念は、褥瘡や手術創、外傷などの創傷ケアで直接応用されます。

**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

80代女性、大腿骨頸部骨折後の手術創。術後3日目、創部周囲に発赤と熱感があり、滲出液は淡黄色・中等量。バイタルサインは安定。この創傷は現在どの治癒段階にあり、看護師として何を評価すべきでしょうか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

1. **観察**: 最重要！ 創部の大きさ、深さ、滲出液の量・色・臭気、周囲皮膚の色・温度、肉芽組織の有無、壊死組織の有無、疼痛の程度。

2. **アセスメント**: 術後3日目は炎症期。マクロファージが活動し、滲出液や発赤は正常な炎症反応。ただし、感染徴候（膿性滲出液、悪臭、発熱、疼痛増強）がないか慎重に判断。

3. **介入**: 汚染度に応じた創洗浄（生理食塩水など）、適切なドレッシング材（滲出液管理、湿潤環境維持）。必要に応じて医師に報告し、培養検査やデブリードマンの指示を仰ぐ。

4. **評価**: 炎症所見の軽減、滲出液の減少、肉芽組織の出現（増殖期への移行サイン）を確認。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

注意！ マクロファージ機能は加齢、糖尿病、ステロイド使用、栄養不良で低下するため、高齢者や基礎疾患のある患者では創傷治癒遅延リスクが高い。感染予防のため、無菌操作の徹底が不可欠。

看護プロトコル: 創傷観察時はTIME原則（Tissue, Infection/Inflammation, Moisture, Edge）を用いて系統的に評価する。

先輩看護師の一言: 「創傷治癒は細胞たちのチームワークです！特にマクロファージは現場で『治癒の指揮者』と呼ばれるほど重要。炎症が長引いて創が治らないときは、マクロファージが働きやすい環境（栄養、血流、感染制御）を整えてあげることが看護の役目ですよ。」

## 重要概念

- **マクロファージ** — 炎症期に遊走し、貪食と成長因子放出により炎症期から増殖期への移行を促進する細胞。
- **好中球** — 炎症初期に細菌や異物を貪食するが、増殖期への移行シグナル能力は限定的。
- **線維芽細胞** — 増殖期にコラーゲンなどの細胞外マトリックスを産生する主要細胞。
- **血小板** — 止血期に血栓形成と成長因子放出を行い、創傷治癒を開始させる。
- **創傷治癒** — 止血期、炎症期、増殖期、成熟期の4段階からなる組織修復過程。

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