# 大脳基底核の構成要素として正しいのはどれか。

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> language: ja  
> subject: 神経系

## 問題

大脳基底核の構成要素として正しいのはどれか。

## 選択肢

1. 延髄と中脳
2. 視床と視床下部
3. 海馬と扁桃体
4. 小脳と橋
5. 尾状核と被殻 **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

大脳基底核は主に尾状核、被殻、淡蒼球で構成され、運動の調節に関与する。視床と視床下部は間脳、海馬と扁桃体は大脳辺縁系に属する。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、大脳基底核 (Basal Ganglia) の解剖学的構成要素を問う基本知識問題です。大脳基底核は大脳白質深部に位置する神経核の集まりで、主に運動の開始と調節、特に滑らかで円滑な随意運動の制御に重要な役割を果たします。構成要素とその機能を正確に理解することが、パーキンソン病 (Parkinson's Disease) やハンチントン病 (Huntington's Disease) などの運動障害疾患の病態を学ぶ基礎となります。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**
最重要！ ⑤番の「尾状核 (Caudate Nucleus) と 被殻 (Putamen)」は大脳基底核の主要な構成要素です。大脳基底核は一般的に、以下の構造からなります。
1.  線条体 (Corpus Striatum): 尾状核と被殻から構成されます。
2.  淡蒼球 (Globus Pallidus): 内節と外節に分かれます。
3.  その他、視床下核 (Subthalamic Nucleus) や 黒質 (Substantia Nigra) も機能的に大脳基底核回路に含まれることが多いです。
このうち、尾状核と被殻は発生学的・機能的に密接に関連しているため、一つの核群として捉えられます。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**
混同注意！ 各選択肢は脳の異なる解剖学的区分を示しています。
①番：延髄 (Medulla Oblongata) と 中脳 (Midbrain) → 脳幹 (Brainstem) の一部です。生命維持に重要な自律神経中枢（呼吸中枢、循環中枢など）を含みます。
②番：視床 (Thalamus) と 視床下部 (Hypothalamus) → 間脳 (Diencephalon) の一部です。視床は感覚中継核、視床下部は自律神経機能や内分泌機能の統合中枢です。
③番：海馬 (Hippocampus) と 扁桃体 (Amygdala) → 大脳辺縁系 (Limbic System) の主要な構成要素です。海馬は記憶・学習、扁桃体は情動（特に恐怖・不安）の処理に関与します。
④番：小脳 (Cerebellum) と 橋 (Pons) → 小脳は運動の協調性と平衡感覚、橋は脳幹の一部で大脳と小脳を連絡する神経線維の経由地です。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**
大脳基底核の障害と疾患をセットで覚えましょう。
- パーキンソン病 (Parkinson's Disease): 黒質のドパミン産生ニューロンが変性・脱落することで発症。症状は無動・寡動、筋強剛、安静時振戦、姿勢反射障害。
- ハンチントン病 (Huntington's Disease): 常染色体優性遺伝病。線条体（尾状核・被殻）の神経細胞が変性。症状は不随意運動（舞踏運動）、認知機能障害、精神症状。

概念整理: 大脳基底核は「**尾状核 (Caudate Nucleus)**」と「**被殻 (Putamen)**」の線条体が中心。これに「**淡蒼球 (Globus Pallidus)**」が加わる。機能的に「**視床下核 (Subthalamic Nucleus)**」と「**黒質 (Substantia Nigra)**」も含む。

一目で比較！:

| 区分 | 構成要素 | 主な機能 | 障害時の主症状 |
| --- | --- | --- | --- |
| 大脳基底核 | 尾状核・被殻・淡蒼球 | 運動の開始と調節 | パーキンソン病、舞踏運動 |
| 大脳辺縁系 | 海馬・扁桃体・帯状回 | 記憶・情動・意欲 | 記憶障害、感情コントロール障害 |
| 間脳 | 視床・視床下部 | 感覚中継・自律神経・内分泌 | 感覚異常、体温調節障害、ホルモン分泌異常 |
| 脳幹 | 中脳・橋・延髄 | 生命維持（呼吸・循環・覚醒） | 意識障害、呼吸不全、死に至る |

看護過程ポイント: 大脳基底核障害の患者のアセスメントでは、「**運動機能評価 (Motor Function Assessment)**」が核心。観察項目は 随意運動の滑らかさ（動作開始の遅れ、ぎこちなさ）、筋緊張（固縮かどうか）、姿勢・歩行（小刻み歩行、突進現象の有無）、不随意運動の有無と種類（振戦、舞踏運動、アテトーゼ）。

暗記のコツ: 「**基底**」= 基礎となる核。「**大脳基底核**」と「**大脳辺縁系**」は名前が似ているので 混同注意！ 基底核は「運動」、辺縁系は「記憶と情動」と機能をイメージで覚えましょう。

国試頻出ポイント: 大脳基底核の構成要素はほぼ毎回選択肢の一部として出題されます。また、パーキンソン病の病態（黒質の変性）や薬物療法（L-ドパ）と絡めた問題が非常に頻出です。解剖の基礎知識として確実に覚えておきましょう。

出題パターン注意！: 「大脳基底核の構成要素として正しいのはどれか。」という純粋な知識問題に加え、「パーキンソン病で障害される部位はどれか。」や「舞踏運動がみられる疾患で萎縮が認められる部位はどれか。」のように、疾患と結びつけた出題も多いです。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**
80代男性、パーキンソン病 (Parkinson's Disease) で入院中。看護師が朝のラウンドで訪室すると、患者さんはベッド上で臥床したまま「なかなか体が動かなくて、起き上がるのに時間がかかるんだ」と話されました。また、安静にしている右手を観察すると、軽度のふるえ（安静時振戦）が認められます。
**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**
1.  観察 (Observation): バイタルサイン (Vital Signs) に異常がないか確認。特に誤嚥性肺炎や低血圧（薬剤の副作用の可能性）に注意。筋強剛（固縮）の程度、姿勢、表情（仮面様顔貌の有無）をアセスメント。
2.  アセスメント (Assessment): 「無動・寡動 (Akinesia/Bradykinesia)」の症状と判断。起床動作に介助が必要か、転倒リスクはないか評価。内服時間（特にL-ドパ製剤）を確認。効果が切れかかっている時間帯（wearing-off現象）の可能性を考慮。
3.  介入 (Intervention): 患者さんに寄り添い、焦らずゆっくりとした動作を促す。ベッド柵を握る、足を床につけるなど、動作のきっかけ（キュー）を与える。薬剤（L-ドパ）の内服が指示通りに行われているか確認し、必要に応じて医師へ報告。
4.  評価 (Evaluation): 起床動作が安全に実施できたか。振戦や筋強剛に変化はないか。患者さんの不安や焦りの感情に配慮できたか。
**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**
最重要！転倒・転落リスクが非常に高い！ パーキンソン病患者は姿勢反射障害があるため、少しの段差やつまずきで倒れやすく、骨折（特に大腿骨頸部骨折）のリスクが高い。環境整備（床の物を片付ける、滑りにくい靴を履かせる）と、歩行時の付き添いが必須。また、誤嚥のリスクにも注意。食事は顎を引いた姿勢で、一口量を少なくし、ゆっくりと摂取できるように介助する。

看護プロトコル: 観察項目として、 歩行状態（小刻み歩行、すくみ足、突進現象）、服薬状況（特にL-ドパの効果・副作用）、食事摂取状況、排泄状況（便秘は高頻度）、皮膚の状態（脂漏性皮膚炎の有無） をチェックする。医師への報告はSBARで。特に「wearing-off現象（症状の日内変動）」や「ジスキネジア（不随意運動）」の出現は、薬剤調整が必要なサインなので迅速に報告。

先輩看護師の一言: 「パーキンソン病の患者さんは、体が思うように動かないもどかしさや、人前で震えることへの羞恥心を抱えています。『動きが遅い』と急かすのではなく、患者さんのペースを尊重し、安全に見守りながら動作を支援することが何より大切です。服薬時間は厳守！薬の効果が切れると症状が一気に出て転倒リスクが高まりますよ。」

## 重要概念

- **大脳基底核** — 大脳白質深部に位置する神経核の集まり。尾状核、被殻、淡蒼球から主に構成され、円滑な運動の開始と調節に不可欠。
- **線条体** — 大脳基底核の一部で、尾状核と被殻の総称。運動のプログラミングと調節に関与する。
- **パーキンソン病** — 黒質のドパミン産生ニューロンが変性・脱落することで発症する神経変性疾患。無動・寡動、筋強剛、安静時振戦、姿勢反射障害を主症状とする。
- **黒質** — 中脳に位置する神経核。ドパミンを産生し、大脳基底核の線条体に投射することで運動の調節を行う。
- **安静時振戦** — パーキンソン病の特徴的な症状の一つ。筋肉に力を入れていない安静時に出現する振戦で、手指に「丸薬を丸めるような」動作として見られる。

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