# Broca〈ブローカ〉失語のある患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=360187  
> language: ja  
> subject: 一般・状況設定問題

## 問題

Broca〈ブローカ〉失語のある患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 閉じた質問〈closed question〉を活用する。 **✔ 正解**
2. 大きな声で質問する。
3. 単語で話しかける。
4. 文字盤を用いる。

**正解: 1**

## 解説

ブローカ失語（運動性失語）は、他人の言葉を理解することは比較的保たれていますが、自分で言葉を発することが困難な状態です。そのため「はい」「いいえ」で答えられる「閉じた質問（クローズドクエスチョン）」を活用することが適切です。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、ブローカ失語 (Broca’s Aphasia) の病態を理解した上で、患者との効果的なコミュニケーション方法を問うています。
ブローカ失語は 運動性失語 (Motor Aphasia) とも呼ばれ、ブローカ野 (Broca’s Area) の損傷により、言葉を理解する能力は比較的保たれているものの、自分の考えをスムーズに話すことが困難になる状態です。
患者は言いたい言葉が思い出せず、発語がぎこちなくなる（非流暢性失語）ため、簡単な「はい」「いいえ」で答えられる質問をすることで、コミュニケーションを円滑にすることができます。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**:
① 最重要！ 閉じた質問 (Closed Question) の活用は、ブローカ失語患者にとって最適な方法です。患者は他人の言葉を理解できるため、「痛みはありますか？」「お水を飲みますか？」といった「はい」「いいえ」で答えられる質問なら、うなずきやジェスチャーで意思表示が可能です。患者の負担を軽減し、確実な情報収集ができます。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**:
② 混同注意！ 大きな声で質問することは、感音性難聴 (Sensorineural Hearing Loss) や 認知症 (Dementia) の患者には有効な場合がありますが、ブローカ失語患者の聴覚や理解力は保たれています。大きな声は威圧感を与え、かえって患者の不安を増強させる可能性があります。
③ 単語で話しかけることは、患者の理解を助けるどころか、かえって情報を断片的にし、混乱を招く恐れがあります。ブローカ失語患者は文脈を理解できるため、簡潔で完全な文で話しかけることが重要です。
④ 文字盤 (Communication Board) は、主に ウェルニッケ失語 (Wernicke’s Aphasia) や 全失語 (Global Aphasia) など、言葉の理解が困難な患者への補助手段として有効です。ブローカ失語患者は文字の理解も比較的良好ですが、発語が困難なため、文字盤よりも閉じた質問の方がコミュニケーション効率が良いです。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**:
混同注意！ ブローカ失語と ウェルニッケ失語 (Wernicke’s Aphasia) は、失語症の2大タイプです。
ブローカ失語：運動性（非流暢性）・理解は良好・発語困難・右片麻痺を伴うことが多い
ウェルニッケ失語：感覚性（流暢性）・理解が不良・言葉は出るが意味不明・右片麻痺は軽度またはなし
この違いをしっかり押さえておきましょう。

概念整理: ブローカ失語は「話すこと」の障害であり、「理解すること」は比較的保たれる。よって、閉じた質問が最も適切。

一目で比較！:

| 項目 | ブローカ失語 | ウェルニッケ失語 |
| --- | --- | --- |
| 障害部位 | 前頭葉 ブローカ野 | 側頭葉 ウェルニッケ野 |
| 発語 | 非流暢性（ぎこちない） | 流暢性（流暢だが意味不明） |
| 言語理解 | 比較的良好 | 不良 |
| コミュニケーションのコツ | 閉じた質問、ジェスチャー | 文字盤、絵カード |

看護過程ポイント:
アセスメント：発語の状態（非流暢性か）、言語理解の程度、麻痺の有無を評価。
看護診断：コミュニケーション障害 (Impaired Verbal Communication)
計画：患者のペースに合わせ、閉じた質問を中心に、うなずきや表情などの非言語的コミュニケーションも活用する。

暗記のコツ:
「ブローカ＝**ブ**ロック（話すことがブロックされる）」と覚えましょう。「ブローカ失語は話せない」→「話せないなら、『はい/いいえ』で答えられる閉じた質問で聞こう！」と連想してください。

国試頻出ポイント:
失語症の種類（ブローカ vs ウェルニッケ）と、それぞれに適したコミュニケーション方法の組み合わせは、毎年と言っていいほど出題される定番パターンです。特に「閉じた質問」「文字盤」「ジェスチャー」の使い分けを確実に覚えましょう。

出題パターン注意！:
単純な知識問題に加えて、「脳梗塞後の患者で、右片麻痺とブローカ失語がある」といった事例問題で、「看護師の対応として適切なのはどれか」と出題されることも多いです。その場合も、今回の解説を応用して考えてください。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**:
65歳男性、脳梗塞（左中大脳動脈領域）発症後、リハビリ病棟に転棟。右片麻痺（上肢重度、下肢軽度）とブローカ失語あり。発語は「あー」「うー」程度で、自分の思いを伝えられず、しばしばイライラして拳を握りしめる様子が見られる。看護師が「どうしましたか？」と開かれた質問をすると、ますます焦ってしまい、コミュニケーションが成立しない。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1. 観察：患者の表情、動作、バイタルサイン、痛みや不快のサインを観察。
2. アセスメント：開かれた質問（「どうしましたか？」）は、ブローカ失語患者にとって負担が大きく、フラストレーションを高めている。
3. 報告：医師や言語聴覚士 (ST) にコミュニケーション方法の統一を提案。
4. 介入：最重要！ 「おしっこですか？」「痛いですか？」「横向きになりますか？」といった閉じた質問に切り替える。患者がうなずいたり、首を振ったりしたら、「そうですね」と確認しながら介入を進める。イライラが強い時は、一旦休憩を促し、クーリングダウンを図る。
5. 評価：閉じた質問に変更後、患者のうなずきや首振りで意思疎通がスムーズになり、イライラが軽減した。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:
危険所見！ 患者が強い焦燥感や激しいイライラを示す場合、せん妄 (Delirium) や 脳浮腫 (Brain Edema) の悪化を疑う必要があります。意識レベル (JCS/GCS) の変化、新しい神経症状（例えば、麻痺の進行）がないかを必ず確認してください。対応が難しい場合は、すぐに医師へ報告します。

看護プロトコル:
観察項目：発語の有無と質、言語理解度（簡単な指示に従えるか）、非言語的コミュニケーション能力、フラストレーションの程度、麻痺や感覚障害の有無。
報告基準（SBAR）：S「患者様が発語できずイライラしています」B「ブローカ失語のため」A「開かれた質問に答えられず焦っています」R「閉じた質問に変更して対応しました。言語聴覚士の評価を依頼します。」
記録のポイント：どのような質問でコミュニケーションが取れたか、患者の反応（表情、動作）、使用した補助具（絵カードなど）を具体的に記録する。

先輩看護師の一言:
「ブローカ失語の患者さんは、『言いたいことが言えない』もどかしさで、とても辛い思いをしています。国試では『閉じた質問』が正解ですが、現場では『はい/いいえ』だけでなく、表情やジェスチャーも含めたトータルなコミュニケーションが大切です。患者さんがうなずいたら、『それでいいんだね』と確認し、安心してもらいましょう。焦らず、ゆっくりと、患者さんのペースに合わせることが、信頼関係の第一歩です！」

## 重要概念

- **ブローカ失語** — 前頭葉のブローカ野損傷により発語が困難になる失語症。言語理解は比較的良好に保たれる。
- **閉じた質問** — 患者が「はい」「いいえ」で答えられる質問形式。ブローカ失語患者の意思確認に有効。
- **ウェルニッケ失語** — 側頭葉のウェルニッケ野損傷により言語理解が障害される失語症。発語は流暢だが内容が不明瞭。
- **非流暢性失語** — ブローカ失語の特徴で、発語量が少なく、ぎこちない話し方になる状態。
- **運動性失語** — ブローカ失語の別名。言語の運動プログラムの障害により、発話が困難になる。

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