# 6か月後、Aさんは長女に見守られ自宅で最期を迎えた。2週後、長女から「私なりに頑張りましたが、十分に介護してあげられなかった。もっとできることがあったのではと考えてしまいます」と訪問看護師に連絡があった。訪問看護師の長女への対応で適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=360151  
> language: ja  
> subject: 一般・状況設定問題

## 問題

6か月後、Aさんは長女に見守られ自宅で最期を迎えた。2週後、長女から「私なりに頑張りましたが、十分に介護してあげられなかった。もっとできることがあったのではと考えてしまいます」と訪問看護師に連絡があった。訪問看護師の長女への対応で適切なのはどれか。

Aさん(87歳、女性、要介護1)は1人暮らしで、長女(52歳、会社員)が同じマンションの隣の部屋に住んでいる。5年前に乳癌のため左乳房切除術を受けた。1年前に肺への転移が確認され、胸水の貯留への対症療法のため入退院を繰り返していた。退院後は、状態観察と体調管理のため大学病院の外来を月に2回受診し、訪問介護と訪問看護を週に1回ずつ利用して在宅療養を続け「これ以上の積極的な治療はせずに自宅で最期まで過ごしたい」と話している。ある日、長女から「最近、母は通院がつらそうで、先月は1回しか受診していません。医師の診察は大事だと思うので、受診を続けるために主治医に何を相談すればよいでしょうか」と訪問看護師に相談があった。

## 選択肢

1. 「もう少し仕事を休んで傍にいられたらよかったですね」
2. 「何をすればよかったのか一緒に考えましょう」
3. 「最期までよく介護していたと思いますよ」 **✔ 正解**
4. 「仕事に集中してみましょう」

**正解: 3**

## 解説

死別後の遺族は「もっと何かできたのではないか」という後悔や自責の念（グリーフ）を抱きやすいです。看護師は長女のこれまでの介護の努力を肯定し、「最期までよく介護していた」と労い、受容的に関わる（グリーフケア）ことが適切です。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、死別後の遺族ケア (Bereavement Care / Grief Care) における看護師の対応を問うています。特に、グリーフ (Grief)（死別後の悲嘆反応）のプロセスと、遺族が抱きやすい「罪悪感 (Guilt)」や「後悔 (Regret)」への適切な介入が問われています。
Aさんの長女は「十分に介護してあげられなかった」「もっとできることがあったのでは」と述べており、これは非常に典型的なグリーフ反応です。このような遺族に対して、看護師は 最重要！ まずは遺族のこれまでの努力や介護を **十分に認め、ねぎらい、受容的に関わる** ことが基本です。問題解決を急いだり、気をそらそうとする対応は、遺族の感情を否定することになりかねません。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

③「最期までよく介護していたと思いますよ」は、長女の介護の努力を 肯定的に評価 (Affirmation) し、ねぎらう言葉です。これは、遺族の自責の念を軽減し、グリーフを健全に乗り越えるための支援（グリーフケア）として適切です。看護師は遺族の語りを傾聴し、その感情を否定せずに受け止め、慰めと承認を与える役割を担います。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

①「もう少し仕事を休んで傍にいられたらよかったですね」：これは長女の「仕事を休めなかった」という 混同注意！ 潜在的な罪悪感をさらに強くする可能性があります。遺族の行動を「もっとこうすればよかった」と仮定する発言は、後悔をあおるため不適切です。

②「何をすればよかったのか一緒に考えましょう」：これは問題解決志向の対応です。グリーフの初期段階では、遺族は 感情の整理 (Emotional Processing) を優先する必要があり、「どうすればよかったか」という具体的な解決策を一緒に考える段階ではありません。まずは感情を受け止めることが優先されます。

④「仕事に集中してみましょう」：これは遺族の悲しみや後悔の感情を 混同注意！ 否定し、気をそらそうとする対応です。遺族の感情を十分に処理させないため、グリーフが長引いたり複雑化するリスクがあります。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

この問題の背景には グリーフワーク (Grief Work) と 死別体験 (Bereavement) の概念があります。遺族ケアでは、傾聴 (Active Listening)、共感 (Empathy)、承認 (Validation) の3つが基本となります。また、死別後の時期により適切な対応は異なり、急性期（死後数週間）は感情の受容とサポート、慢性期（数か月以降）は遺族の新たな適応を支援するなど、段階に応じたケアが重要です。

概念整理: グリーフケア (Grief Care) の基本原則：①遺族の感情を否定せず受け止める（受容）、②これまでの努力を認めねぎらう（承認）、③問題解決よりも傾聴と共感を優先する。特に自責の念（罪悪感）に対しては、「あなたのせいではない」「あなたはよくやった」というメッセージを伝えることが重要です。

一目で比較！:

| 対応の種類 | 適切な例 | 不適切な例 |
| --- | --- | --- |
| 受容・承認 | 「よく頑張りましたね」「お母さまも幸せだったと思います」 | 「もっとこうすればよかったですね」（後悔を強化） |
| 問題解決志向 | （グリーフの初期段階では避ける） | 「次はどうしますか？」「何をすればよかったか考えましょう」 |
| 気そらし | （グリーフの初期段階では避ける） | 「仕事に集中しましょう」「旅行にでも行ってみては？」 |

看護過程ポイント: アセスメント：遺族のグリーフの段階（ショック・否認 → 怒り → 取引 → 抑うつ → 受容）、社会的サポートの有無、身体的健康状態。看護診断：非効果的役割遂行 (Ineffective Role Performance)、悲嘆 (Grieving)（複雑性悲嘆のリスク含む）。介入：傾聴、感情の言語化支援、必要に応じて専門機関（グリーフケア外来、精神科）への紹介。

暗記のコツ: グリーフケアの3つの基本は「**聴**く（傾聴）」「**認**める（承認）」「**共**にいる（共感）」→「**聴・認・共**」と覚えましょう！問題解決は後回し！

国試頻出ポイント: 死別後の遺族対応は頻出テーマです。特に「自責の念を抱く遺族への声かけ」として、「ねぎらい・承認」と「問題解決の押し付け」の区別がよく問われます。事例問題では「長女の〇〇という発言に対する看護師の対応」として出題されやすいです。

出題パターン注意！: 単純な知識問題「グリーフケアで適切なのはどれか」から、事例問題「Aさんの長女に対して訪問看護師が最初に行うべき対応はどれか」へ発展します。状況をしっかり読み取り、遺族の感情の段階に合わせた対応を選べるようにしておきましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

あなたは訪問看護師です。がん終末期で在宅療養されていたAさん（87歳、女性）が、長女に見守られながら自宅で息を引き取られました。死後2週間が経ち、長女から「私なりに頑張りましたが、十分に介護してあげられなかった。もっとできることがあったのではと考えてしまいます」と電話がありました。長女はフルタイムで働いており、介護と仕事の両立に葛藤があったようです。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

1. **観察と傾聴**: まず長女の話を遮らず、じっくりと傾聴します。「そうでしたか、いろいろお考えになりますよね」と共感を示しながら、感情を表出できる安全な場を提供します。

2. **アセスメント**: この発言は正常なグリーフ反応の一部です。罪悪感や後悔は、特に介護者に多い感情です。長女が「自分は十分にできなかった」と感じている背景には、仕事と介護の両立困難があったと推察されます。

3. **介入**: 最重要！ 「お母さまの最期まで、本当によく頑張られましたね。お母さまもきっと感謝されていると思います」と、長女の介護努力をねぎらい、承認します。具体的なアドバイスや問題解決はせず、感情を受け止めることに徹します。

4. **評価と経過観察**: 数週間から数か月後、長女のグリーフが複雑化していないか（日常生活に支障をきたすほどの抑うつ、強い自責、社会的引きこもりなど）観察を続けます。必要に応じて、グリーフケア外来や精神科医への相談を提案することも考慮します。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

- 危険所見！ 遺族が「自分も死にたい」「生きている意味がない」と自殺念慮をほのめかす場合は、緊急で精神科医療機関への受診を勧めてください。
- グリーフケアは看護師だけで抱え込まず、多職種（ケアマネジャー、医療ソーシャルワーカー、精神科医）と連携することが重要です。
- 長女の身体的健康状態（睡眠不足、食欲不振、体重減少など）にも注意を払い、セルフケアを促すことも忘れずに。

看護プロトコル: 観察項目：遺族の感情の状態（罪悪感、怒り、抑うつ、無力感）、睡眠・食欲・体重などの身体症状、社会的サポートの有無、自殺念慮の有無。報告基準（SBAR）：S（状況）「Aさんの長女から自責の念の訴えあり」、B（背景）「死後2週間、介護と仕事の両立に葛藤」、A（アセスメント）「正常なグリーフ反応だが、感情の受容と承認が必要」、R（提案）「傾聴とねぎらいを継続、経過観察」。記録のポイント：長女の発言内容、看護師の対応、長女の反応を具体的に記録。

先輩看護師の一言: 「遺族の『もっとできたはず』という言葉は、愛する人を失った悲しみの裏返しです。私たち看護師ができることは、『あなたはよく頑張った』と認めてあげること。そして、悲しみを一人で抱え込ませないことです。国試では『正しい言葉かけ』を選ぶ問題が多いですが、現場では『黙ってそばにいる』ことも大切なケアですよ！」

## 重要概念

- **グリーフケア** — 死別後の遺族に対して、悲嘆（グリーフ）のプロセスを健全に進めるために行われる心理的・社会的支援。傾聴、共感、承認が基本となる。
- **グリーフワーク** — 遺族が死別の現実を受け入れ、故人との関係を再構築し、新たな生活に適応していく心理的な作業過程。
- **罪悪感（自責の念）** — 死別後に遺族が抱きやすい感情で、「もっと何かできたのではないか」「自分のせいで死なせてしまった」などと自分を責めること。
- **受容的態度** — 相手の感情や考えを批判せず、ありのままに受け入れる態度。グリーフケアでは最も重要な看護師の姿勢。
- **複雑性悲嘆** — 死別後、長期間にわたり悲嘆が続き、日常生活に支障をきたす状態。専門的な治療（心理療法など）が必要となる場合がある。

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