# 膝蓋腱反射の低下で疑われる病態はどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=360053  
> language: ja  
> subject: 必修問題

## 問題

膝蓋腱反射の低下で疑われる病態はどれか。

## 選択肢

1. 脚気 **✔ 正解**
2. 壊血病
3. くる病
4. 夜盲症

**正解: 1**

## 解説

ビタミンB1の欠乏によって生じる「脚気（かっけ）」は、末梢神経障害を引き起こすため、膝蓋腱反射の低下（または消失）や下肢のしびれ、浮腫、心不全症状などを呈します。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、膝蓋腱反射 (Patellar Tendon Reflex) の低下から疑われる疾患の知識を問うています。膝蓋腱反射は、腰部脊髄（第2～第4腰髄節）を反射弓とする深部腱反射（DTR）の一つであり、この反射の低下や消失は、末梢神経障害 (Peripheral Neuropathy) や脊髄の前角細胞・後根神経節の障害を示唆します。

1. ****正解の根拠 (Answer Rationale)****: 最重要！ 脚気 (Beriberi) は ビタミンB1 (チアミン) 欠乏症 (Thiamine Deficiency) によって生じる疾患です。ビタミンB1は糖質代謝に必須であり、特にエネルギー要求量の高い神経組織で欠乏が生じやすくなります。これにより、主に下肢の末梢神経が障害され（湿性脚気では心不全も合併）、膝蓋腱反射の低下または消失、下腿のしびれ・知覚障害、筋力低下が特徴的に現れます。

2. ****誤答の分析 (Distractor Analysis)****:
- 混同注意！ ②番の 壊血病 (Scurvy) は ビタミンC (アスコルビン酸) 欠乏症 です。コラーゲン合成障害により、歯肉出血、皮下出血、創傷治癒遅延、骨膜下出血などが主症状であり、膝蓋腱反射の低下は典型的ではありません。
- ③番の くる病 (Rickets) は ビタミンD欠乏症 です。骨の石灰化障害により、骨軟化、変形（O脚、X脚）、成長障害、低カルシウム血症によるテタニーを呈しますが、深部腱反射の低下は主症状ではありません。
- ④番の 夜盲症 (Nyctalopia / Night Blindness) は ビタミンA (レチノール) 欠乏症 の初期症状です。網膜の杆体細胞（ロドプシン）の再合成にビタミンAが必要であり、その欠乏で暗順応が障害されます。神経反射には直接影響しません。

3. ****関連概念の整理 (Related Concepts)****: 混同注意！ ビタミン欠乏症は複数あり、それぞれの欠乏症状を比較整理することが国試対策の鍵です。特に神経症状を呈するのは主にビタミンB1（脚気、ウェルニッケ脳症）、ビタミンB12（巨赤芽球性貧血、脊髄後索障害・末梢神経障害）、ナイアシン（ペラグラ：皮膚炎、下痢、認知症）です。膝蓋腱反射低下は、脚気（ビタミンB1欠乏）のキーワードとして強く意識しましょう。

概念整理

| ビタミン | 欠乏症 | 主な症状 | 神経症状の有無 |
| --- | --- | --- | --- |
| ビタミンB1（チアミン） | 脚気 (Beriberi) | 末梢神経障害（下肢のしびれ、筋力低下、腱反射低下）、心不全（湿性脚気） | あり（特徴的） |
| ビタミンC（アスコルビン酸） | 壊血病 (Scurvy) | 歯肉出血、皮下出血、創傷治癒遅延、骨膜下出血 | なし |
| ビタミンD（カルシフェロール） | くる病 / 骨軟化症 | 骨軟化、骨変形、低Ca血症によるテタニー | なし（テタニーは神経筋接合部の興奮亢進） |
| ビタミンA（レチノール） | 夜盲症 | 暗順応障害、角膜乾燥症、皮膚角化亢進 | なし |

一目で比較！
- **膝蓋腱反射低下** → 末梢神経障害を示唆 → 脚気（ビタミンB1）、糖尿病性神経障害、ギラン・バレー症候群、脊柱管狭窄症
- **膝蓋腱反射亢進** → 上位運動ニューロン障害を示唆 → 脳血管障害（脳梗塞後遺症など）、脊髄損傷（上位）、多発性硬化症

看護過程ポイント
- **アセスメント (Assessment)**: 膝蓋腱反射の評価は、神経学的アセスメントの一環です。反射の程度（亢進、正常、減弱、消失）だけでなく、左右差の有無も確認します。
- **看護診断 (Nursing Diagnosis)**: 脚気が疑われる場合、「活動耐性低下 (Activity Intolerance)」や「歩行障害 (Impaired Walking)」に関連する転倒リスク、「末梢神経血管機能障害のリスク (Risk for Peripheral Neurovascular Dysfunction)」が挙げられます。
- **計画・介入 (Planning/Intervention)**: 食事摂取状況の評価（偏食、アルコール多飲歴）、ビタミンB1の経口・静脈内投与、転倒予防（環境整備、歩行補助具の使用）、浮腫や心不全徴候の観察が重要です。

暗記のコツ
- 「B1が欠けると、神経が1（いち）ばんやられる」と覚えましょう。ビタミンB1欠乏＝神経症状（腱反射低下）とセットで記憶。
- 他のビタミン欠乏症は「どこに症状が出るか」でイメージ化すると混乱しません。C＝コラーゲン（結合組織）、D＝骨（ドイツ語で骨はKnochen）、A＝網膜（暗順応）。

国試頻出ポイント
- ビタミン欠乏症の組み合わせ問題（症状→欠乏ビタミン名、またはビタミン名→欠乏症名）は毎年のように出題されます。
- 特に「神経症状」を伴うもの（脚気、ペラグラ、ビタミンB12欠乏症）と「骨・関節症状」を伴うもの（くる病、骨軟化症）の鑑別が問われやすい。
- 状況設定問題では「下肢のしびれと歩行障害を訴える患者のアセスメント」として、糖尿病性神経障害と共に脚気を想起できるかが鍵となります。

出題パターン注意！
- 単純な知識問題：「ビタミンB1欠乏で低下するのは？」→膝蓋腱反射
- 発展問題（事例）：「アルコール多飲歴のある50代男性。下肢のしびれと浮腫、労作時呼吸困難を訴えている。膝蓋腱反射は減弱。最も疑われるのは？」→脚気（特に湿性脚気による心不全の合併を見逃さない）

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 60代男性、一人暮らし。長期のアルコール多飲歴あり。最近、下肢のしびれと歩行時のふらつきが出現し、かかりつけ医から紹介され入院となりました。入院時の看護師による神経学的アセスメントで、膝蓋腱反射が両側とも減弱していることが確認されました。
- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1. **観察 (Observation)**: バイタルサイン（特に心拍数、血圧、呼吸状態）、意識レベル（ウェルニッケ脳症の可能性も考慮し、見当識障害や眼球運動障害の有無を確認）、下肢の浮腫の有無（湿性脚気の可能性）、心不全徴候（呼吸困難、頸静脈怒張、下腿浮腫の増悪）。
2. **アセスメント (Assessment)**: 膝蓋腱反射減弱 + 下肢のしびれ + アルコール多飲歴 → ビタミンB1欠乏による脚気 を強く疑います。特にアルコール多飲者はビタミンB1の吸収障害と需要増大があるため高リスクです。
3. **報告 (Report - SBAR)**: 「S（状況）: 60代男性、アルコール多飲歴のある患者様。膝蓋腱反射の減弱と下肢のしびれが確認されました。B（背景）: 入院時から歩行時のふらつきもあり、脚気が疑われます。A（アセスメント）: ビタミンB1欠乏による末梢神経障害と、湿性脚気への移行による心不全のリスクも考慮し、至急評価が必要と考えます。R（推奨）: ビタミンB1の補充（点滴または経口）開始と、心不全の評価（心エコー、BNP測定）をご検討ください。」
4. **介入 (Intervention)**: 医師の指示に基づき、ビタミンB1（フルスルチアミンなど）の投与を実施。転倒リスクが高いため、ベッド柵の使用、トイレまでの誘導、歩行補助具（歩行器）の準備、必要に応じてナースコールを手の届く位置に置きます。湿性脚気に備え、体重測定やI/Oバランス管理、呼吸状態のモニタリングを開始します。
5. **評価 (Evaluation)**: 数日～1週間以内に下肢のしびれや膝蓋腱反射の改善がみられるかを評価。症状が改善しない場合は、他の末梢神経障害（糖尿病性、アルコール性、ビタミンB12欠乏症など）の鑑別が必要です。
- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: アルコール離脱症状（振戦せん妄、痙攣）の出現に注意！ ビタミンB1投与開始前にブドウ糖を投与すると、残存ビタミンB1が消費され、ウェルニッケ脳症を誘発・悪化させるリスクがあります。必ずビタミンB1補充を先行または併用すること。

看護プロトコル
- **観察項目**: 膝蓋腱反射（左右差）、アキレス腱反射、足関節クローヌス、下腿の知覚（触覚、痛覚、振動覚）、歩行状態（歩隔、ふらつき）、浮腫（下腿、仙骨部、全身）、心不全徴候（SpO2、呼吸音、体重増加）
- **報告基準（SBAR）**: 膝蓋腱反射の明らかな低下/消失、新たな下肢のしびれ出現、歩行障害の悪化、呼吸困難や浮腫の出現 → すぐに医師へ報告。
- **記録のポイント**: 膝蓋腱反射の程度（例：右±/左± と記載）、知覚障害の範囲（下腿外側～足背など）、歩行時の観察所見、ビタミンB1投与量と投与経路、転倒予防策の実施状況。

先輩看護師の一言
「膝蓋腱反射の評価は、神経学的アセスメントの基本です。反射の『低下』と『亢進』がそれぞれどんな病態を示すか、イメージしながら覚えてくださいね。特に脚気は、アルコール多飲者や偏食のある高齢者で見逃しやすいので、『下肢のしびれ』＋『腱反射低下』という組み合わせを見たら、すぐに脚気を疑うクセをつけましょう！国試でも臨床でも、この視点が患者さんを守る力になりますよ。」

## 重要概念

- **膝蓋腱反射 (Patellar Tendon Reflex)** — 腰部脊髄（L2-L4）の反射弓を介した深部腱反射。下肢の末梢神経障害や上位運動ニューロン障害の評価に用いる。
- **脚気** — ビタミンB1（チアミン）欠乏症。末梢神経障害（乾性脚気）と心不全症状（湿性脚気）を特徴とする。
- **ビタミンB1 (Thiamine / Vitamin B1)** — 糖質代謝に必須の水溶性ビタミン。欠乏すると神経組織や心筋でエネルギー産生が障害される。
- **末梢神経障害 (Peripheral Neuropathy)** — 末梢神経の機能障害。原因は多彩（糖尿病、ビタミン欠乏、アルコール、自己免疫など）。症状はしびれ、痛み、筋力低下、腱反射低下。
- **深部腱反射 (Deep Tendon Reflex / DTR)** — 骨格筋の腱を叩打することで生じる反射。反射弓の遠心路（運動神経）と求心路（感覚神経）の機能を評価する。

## 同じテーマの問題

- [感覚受容にリンパ液の動きが関与するのはどれか。2つ選べ。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=358146)
- [自閉症スペクトラム障害にみられるのはどれか。2つ選べ。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=358148)
- [平成30年(2018年)の日本の総人口に最も近いのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=359315)
- [平成29年(2017年)の患者調査における外来受療率(人口10万対)で最も多い傷病はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=359316)
- [大気汚染物質はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=359317)
- [要介護認定の申請先はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=359318)
- [看護師免許の付与における欠格事由として保健師助産師看護師法に規定されているのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=359319)
- [出生時からみられ、生後4か月ころに消失する反射はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=359320)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

