# 創傷治癒の成熟期の状態はどれか。

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> language: ja  
> subject: 一般・状況設定問題

## 問題

創傷治癒の成熟期の状態はどれか。

## 選択肢

1. マクロファージが創内を清浄化する。
2. 基底細胞が創面を覆う。
3. 肉芽組織を形成する。
4. 瘢痕を形成する。 **✔ 正解**

**正解: 4**

## 解説

創傷治癒の「成熟期（再構築期）」は、増殖期に形成された肉芽組織のコラーゲンが再構築され、より強固な「瘢痕組織（はんこんそしき）を形成する」最終段階です。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、創傷治癒 (Wound Healing) の各段階を理解しているかを問うています。創傷治癒は、大きく分けて3つの段階に分類されます。
1. **炎症期 (Inflammatory Phase)**：出血の制御と創内の清掃が行われる。
2. **増殖期 (Proliferative Phase)**：新しい組織（肉芽組織、血管、上皮）が形成される。
3. **成熟期/再構築期 (Maturation/Remodeling Phase)**：形成されたコラーゲン線維が再構築され、創が収縮し、最終的に瘢痕組織 (Scar Tissue) となります。
最重要！ 成熟期の最終的な結果は、元の組織と完全には同じではない、強固で線維性の瘢痕形成です。この段階では、創の色が赤みを帯びた状態から、次第に白色化し、強度が増していきます（最終的に元の強度の約80%程度に達します）。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

選択肢④「瘢痕を形成する」が正解です。成熟期（再構築期）は、増殖期で形成された不規則なコラーゲン線維が、より規則正しく配列し直され、混同注意！ 成熟期はコラーゲンの産生が停止し、分解と再構築のバランスがとれた状態です。創の引っ張り強度（Tensile Strength）が増加し、最終的には瘢痕として治癒が完了します。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

① 混同注意！ 「マクロファージが創内を清浄化する」は炎症期の特徴です。マクロファージ (Macrophage) は、壊死組織や細菌を貪食（Phagocytosis）し、創傷治癒の準備を整えます。
② 「基底細胞が創面を覆う」は増殖期の後半、上皮化 (Epithelialization) のプロセスです。基底細胞が分裂・移動し、創傷面を新しい上皮で覆います。これは瘢痕形成よりも前の段階です。
③ 「肉芽組織を形成する」は増殖期の中心的なイベントです。線維芽細胞 (Fibroblast) と新生血管 (Angiogenesis) が創部を満たし、赤く湿った柔らかい組織（肉芽組織）を形成します。成熟期にはこの肉芽組織が成熟し、瘢痕へと変化します。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

創傷治癒の各段階と、そこで優位に働く細胞・現象をまとめると、以下のようになります。

| 段階 | 主な細胞/現象 | 特徴 |
| --- | --- | --- |
| 炎症期 | 好中球 (Neutrophil) / マクロファージ (Macrophage) | 止血・炎症反応・創の清浄化 |
| 増殖期 | 線維芽細胞 (Fibroblast) / 血管内皮細胞 (Endothelial Cell) / 基底細胞 (Basal Cell) | 肉芽組織形成・血管新生・上皮化 |
| 成熟期 | 線維芽細胞 / コラーゲン (Collagen) | コラーゲン再構築・瘢痕形成・創収縮 |

概念整理: 創傷治癒の3段階（炎症期・増殖期・成熟期）を時系列で捉え、各期の「目的」と「主な細胞・物質」をセットで覚えましょう。成熟期＝「瘢痕形成」と「創収縮」がキーワードです。

一目で比較！: 肉芽組織形成（増殖期）と瘢痕形成（成熟期）はしばしば混同されます。増殖期は「新しい組織を作る」、成熟期は「できた組織を強くする（再構築）」と覚えてください。

看護過程ポイント: 成熟期の看護では、瘢痕の成熟に伴う「そう痒感（Itching）」へのケアと、創の収縮による「拘縮（Contracture）」予防（特に関節部位の創傷）が重要です。保湿ケアと、関節可動域訓練（ROM訓練）を適切に計画します。

暗記のコツ: 「炎症（Inflammation）→ 増殖（Proliferation）→ 成熟（Maturation）」の頭文字「I→P→M」を「イイ感じの傷（IPM）」と覚えてみましょう。最終段階が瘢痕（Scar）です。

国試頻出ポイント: 創傷治癒の各段階と、その段階で行われる看護ケア（例：炎症期の湿潤環境保持、増殖期の栄養管理、成熟期の瘢痕管理）の組み合わせがよく出題されます。特に「瘢痕形成が完了するのはどの段階か」という問いは頻出です。

出題パターン注意！: 「術後〇日の創傷をアセスメントしなさい」といった状況設定問題で、各段階の特徴を問われることが多いです。例えば「術後3日目で発赤・腫脹が強い」→炎症期、「術後10日目で創がピンク色で柔らかい」→増殖期（肉芽形成）のように、経過日数と創の外観を結びつけて覚えましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
実際の病棟では、術後患者の創傷管理において、この知識は直接アセスメントに結びつきます。
- **臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 「70代女性、大腸癌手術後10日目。創部を観察すると、創縁は閉鎖しているが、創全体がやや隆起し、赤みがかったケロイド様の瘢痕を形成し始めている。患者さんは『傷がかゆくて仕方ない』と訴えています。」この状況はまさに創傷治癒の成熟期に入ったことを示しています。
- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: 最重要！ 成熟期の看護では、瘢痕の評価と症状コントロールが中心です。まず、創部に感染徴候（発赤の増悪、排膿、疼痛の増強）がないかを確認します（感染があれば治癒は進行しません）。次に、そう痒感に対しては、爪を短く切り、清潔を保ち、医師の指示があれば保湿剤や抗ヒスタミン薬の外用を検討します。瘢痕の成熟には個人差がありますが、通常6ヶ月から1年程度かかります。
- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 創部の過度な伸展や摩擦は瘢痕を増悪させるため、衣服の摩擦やテープかぶれに注意します。患者さんには「瘢痕の色が薄くなり、柔らかくなるまでには時間がかかること」を説明し、経過を気長に見守る姿勢を伝えることが重要です。

看護プロトコル: 創傷アセスメントは、大きさ、深さ、色調（瘢痕の色）、滲出液の有無、周囲皮膚の状態（発赤、硬結）、疼痛・そう痒感の有無を記録します。成熟期の創は、毎回の観察で変化が乏しいため、週1回程度の評価で経過を追うことが多いです。

先輩看護師の一言: 「創傷治癒の過程は、目に見える変化が少ないからこそ、看護師の観察力が試されます！『この創は今どの段階にあるのか？』『成熟期に必要なケアは何か？』を常に考えながら観察することで、異常の早期発見や患者さんの不安軽減につながります。国試の知識は、まさにこの現場での判断の土台になるんですよ。」

## 重要概念

- **炎症期** — 創傷治癒の最初の段階。止血と好中球・マクロファージによる創の清浄化が行われる。
- **増殖期** — 創傷治癒の第二段階。線維芽細胞による肉芽組織形成、血管新生、上皮化が進行する。
- **成熟期** — 創傷治癒の最終段階。コラーゲンが再構築され、瘢痕組織が形成される。
- **瘢痕** — 成熟期に形成される線維性の結合組織。元の組織とは構造が異なり、引っ張り強度は元の約80%に達する。
- **コラーゲン** — 創部の強度を支える線維性タンパク質。成熟期に再構築され、規則正しく配列する。

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