7歳の女児が、手術後の創部痛を「5」と数値評価スケールで訴えている。看護師の対応として最も適切なのはどれか。 | MyMerci
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問題

7歳の女児が、手術後の創部痛を「5」と数値評価スケールで訴えている。看護師の対応として最も適切なのはどれか。

解説
7歳児が数値評価スケールで「5」と中等度以上の痛みを訴えているため、速やかに鎮痛薬の追加を医師に依頼する必要がある。小児の痛みは適切に緩和されるべきであり、「我慢させる」や「気をそらす」だけでは不十分である。

詳細解説

核心解説 この問題は、小児の術後疼痛管理 (Postoperative Pain Management in Children)における看護師の適切な対応を問うています。7歳児は 数値評価スケール (Numerical Rating Scale, NRS) を理解し、自分の痛みを適切に伝えることができる発達段階にあります。NRSで「5」は中等度から強い痛みを示し、放置すると術後の回復遅延、不穏、睡眠障害、血圧上昇など悪影響を及ぼすため、速やかな薬物的介入が必要です。小児の痛みは適切に緩和される権利があり、非薬物的介入(気をそらす)のみでは不十分です。 1. 核心概念の分析: この問題の核心は、小児の痛みの評価と鎮痛の優先順位です。7歳児は具体的な数字で痛みを表現できる認知発達段階にあり、「5」という評価は中等度以上の痛みを示します。小児の術後疼痛管理では、痛みのアセスメント → 薬物的介入(鎮痛薬投与)→ 非薬物的介入の併用が基本原則です。 2. 正解の根拠: NRS「5」の痛みは、最重要! 積極的な薬物的介入の適応です。看護師は速やかに医師に鎮痛薬の追加処方を依頼し、痛みを緩和する責任があります。小児は成人と同様に、またはそれ以上に痛みの影響を受けやすく、適切な鎮痛は術後回復促進と合併症予防に直結します。 3. 誤答の分析: 混同注意! - ①番: 気をそらすためのテレビは非薬物的介入として補助的に使用できますが、中等度以上の痛みに対する第一選択ではありません。鎮痛が優先です。 - ②番: 「我慢できる痛みですか」と確認することは、痛みを軽視し、子どもの訴えを否定する可能性があります。痛みの主観的評価を尊重し、即時対応すべきです。 - ③番: 「痛みはあって当たり前」という説明は不適切です。術後疼痛は予防・緩和可能であり、子どもに我慢を強いることは心理的トラウマになりえます。 - ⑤番: 痛みの原因を詳しく問いただすことは、原因検索として重要ですが、まずは痛みの緩和を優先すべきです。痛みが強い状態では子どもは詳しい説明が難しく、先に鎮痛を行ってから評価します。 4. 関連概念の整理: 小児の疼痛評価尺度には、NRSの他に FLACCスケール(乳幼児向け表情・脚の動き・活動・泣き・慰めやすさ)Faces Pain Scale-Revised (FPS-R) などがあります。7歳児にはNRSまたはFPS-Rが適切です。また、WHOラダー(疼痛治療のステップ)では、中等度の痛みには非オピオイド鎮痛薬(アセトアミノフェン、NSAIDs)を基本とし、必要に応じて弱オピオイドへステップアップします。
概念整理: 小児の術後疼痛管理の基本は、「適切な評価 → 迅速な薬物的介入 → 非薬物的介入の併用」です。痛みの放置は、血行動態の不安定化、呼吸抑制(浅呼吸による無気肺リスク)、不穏・せん妄、創部治癒遅延、長期的な痛みへの過敏性を引き起こします。7歳児は痛みを正確に伝えられる発達段階であり、その訴えを最大限尊重する必要があります。
一目で比較!:
状況NRSスコア対応
軽度の痛み1-3非薬物的介入(冷罨法、マッサージ、気そらし)+指示された鎮痛薬
中等度の痛み4-6速やかに鎮痛薬(アセトアミノフェン/NSAIDs)を投与。医師へ追加処方を依頼
強い痛み7-10即時医師報告。オピオイド鎮痛薬の検討。緊急対応

看護過程ポイント: - アセスメント: 小児に適した疼痛スケール(NRS/FPS-R)で評価。年齢・発達段階を考慮。痛みの部位、質、持続時間、増悪・軽減因子も同時に評価。 - 看護診断: 「急性疼痛 (Acute Pain)」が最優先。術後回復促進の阻害因子として「非効果的活動計画リスク状態」なども関連。 - 計画・実施: 医師へSBAR(Situation: NRS5の痛み、Background: 術後〇時間、Assessment: 中等度の痛み、Recommendation: 鎮痛薬追加)で報告。投与後30分で再評価。 - 評価: 鎮痛薬投与後、NRSが3以下になるか確認。副作用(悪心・嘔吐、呼吸抑制)のモニタリング。
暗記のコツ: 「小児の痛み=小さくない!」と覚えましょう。子どもは「我慢できる」と思われがちですが、実際は痛みの影響を強く受けます。NRSの数字は「4以上で医師に報告、6以上で緊急対応」と覚えると現場で役立ちます。
国試頻出ポイント: 小児の疼痛管理は、鎮痛薬の投与が最優先であるという基本原則が出題されやすいです。「気をそらす」「我慢させる」といった誤った対応を選ばせないようにする問題が頻出。また、疼痛スケールの種類と適応年齢も合わせて問われます。
出題パターン注意!: 「7歳児が手術後『痛い』と泣いている。看護師の対応は?」という単純な知識問題から、「NRS5の痛みを訴える患児に、看護師がまず行うことは?」という状況設定問題、さらに「鎮痛薬投与後の評価でNRSが2になった。次に看護師が行うべきことは?」と発展することがあります。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド - 臨床シナリオ: 7歳の女児、虫垂炎術後 (Post-Appendectomy) 2時間。麻酔から覚醒後、患児は顔をしかめて「お腹が痛い」と訴えています。NRSを説明すると「5」と指をさしました。バイタルサインは安定していますが、呼吸が浅く速くなっています。 - 看護介入と判断戦略: 最重要! まず患児に「痛いのを我慢しなくていいよ。お薬で楽になるからね」と声をかけ、安心させます。次に、医師へSBARで報告:「S: 患児がNRS5の腹痛を訴えています。B: 虫垂炎術後2時間です。A: バイタルサイン安定、呼吸が浅い。R: 鎮痛薬の追加処方をお願いします。」医師の指示でアセトアミノフェンの静脈内投与(体重換算)を実施。投与後30分で再評価し、NRSが2に低下したことを確認します。 - 患者安全・注意事項: 禁忌・注意 小児への鎮痛薬投与では、体重換算の適切な投与量計算が必須。アセトアミノフェンは肝障害、NSAIDsは腎障害や消化管出血に注意。オピオイド使用時は呼吸抑制モニタリング(SpO2、呼吸数)を実施。また、小児は痛みを「お腹が痛い」だけでなく「気持ち悪い」「変な感じ」と表現することもあるため、表情や姿勢などの非言語的サインも観察します。
看護プロトコル: - 観察項目: NRSスコア、バイタルサイン(特に呼吸数・SpO2)、表情、体動、創部の状態(出血・腫脹の有無)、鎮痛薬の副作用(悪心・嘔吐・傾眠)。 - 報告基準(SBAR): NRS4以上、または鎮痛薬投与後30分で効果不十分な場合。 - 記録のポイント: 疼痛評価スケールの種類とスコア、鎮痛薬の種類・用量・投与経路・投与時間、投与後の再評価結果(スコア、副作用の有無)。 - 家族への説明: 「お子さんが『5』と痛みを訴えていますので、今お薬を使って楽にしてあげます。痛みを我慢させると、回復が遅れたり、怖い思いをさせてしまうことがあります。お薬が効いたらまた様子をみますね。」と説明し、安心してもらいます。
先輩看護師の一言: 「子どもの痛みは、『まだ小さいから大丈夫』と思ってしまうかもしれませんが、実は大人以上に敏感で、恐怖も強いんです。『5』という数字が出たら、迷わず鎮痛です!気をそらすのは、薬が効いた後のサポートと考えてくださいね。国試でも現場でも、『子どもの痛み=即対応』が鉄則です!」

重要概念

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