間質性肺炎の患者が在宅酸素療法とリハビリテーションを開始した。看護師が患者の労作時呼吸困難を評価する指標として最も適切な… | MyMerci
MyMerci — 問題も詳しい解説もすべて無料 無料で始める
呼吸機能障害のある患者の看護
問題

間質性肺炎の患者が在宅酸素療法とリハビリテーションを開始した。看護師が患者の労作時呼吸困難を評価する指標として最も適切なのはどれか。

解説
mMRCは日常の動作に伴う息切れの程度を0~4の5段階で評価する簡便なスケールであり、患者の主観的な呼吸困難感を日常生活レベルで評価できる。6分間歩行試験は運動耐容能の客観的評価に用いられるが、より簡便に日常の息切れを評価するにはmMRCが適している。
同じテーマの次の問題慢性閉塞性肺疾患 (COPD) の患者が在宅酸素療法 (HOT) を導入することになった。看護師が患者に行う説明で適切なのはどれか。

詳細解説

核心解説 この問題は、間質性肺炎 (Interstitial Pneumonia) 患者の在宅酸素療法とリハビリテーション導入後における、労作時呼吸困難 (Exertional Dyspnea) の評価指標を問うています。患者の主観的な症状である「息切れ」を、日常生活の活動レベルで簡便かつ標準化して評価するスケールの理解が鍵となります。 1. 核心概念の分析 (Key Concept):
この問題の核心は、「患者自身が感じる息切れの程度」を、どのように評価するかという点です。間質性肺炎は肺の線維化により 肺拡散能 (DLCO) の低下拘束性換気障害 を来たし、労作時に重度の低酸素血症と呼吸困難を生じます。在宅酸素療法やリハビリテーションの効果を評価するには、客観的な検査値だけでなく、患者の日常生活における主観的な息切れの度合いを経時的に評価することが重要です。 2. 正解の根拠 (Answer Rationale):
正解は ④ 修正MRC息切れスケール (mMRC) です。
最重要! mMRCは、息切れのために日常生活動作 (ADL) がどの程度制限されているかを、0(息切れなし)から4(着替えや入浴でも息切れ)までの5段階で評価する、患者申告式の簡便なスケールです。特別な機器を必要とせず、短時間で評価でき、在宅での経過観察やリハビリテーションの効果判定に非常に有用です。この問題では、「労作時呼吸困難を評価する指標」として、患者の主観と日常生活動作を直接結びつけるmMRCが最も適切です。 3. 誤答の分析 (Distractor Analysis):
⚠️ この内容は (qn_ai_explain) 内に記述します。各選択肢は独立したUI領域ではありません。
1秒率 (FEV1.0%): これは主に 混同注意! COPD などの閉塞性換気障害の評価に用いる指標です。間質性肺炎は拘束性換気障害が主体であるため、評価の主目的とはなりません。
6分間歩行試験距離: 運動耐容能の客観的評価には優れていますが、労作時の息切れそのものを直接評価する指標ではなく、mMRCよりも実施に時間とスペースを要します。簡便に日常の息切れを評価する目的には、mMRCがより適しています。
動脈血酸素分圧 (PaO2): 酸素化の状態を示す客観的な検査値ですが、患者が感じる呼吸困難感と必ずしも一致するとは限りません。在宅酸素療法の導入基準や効果判定には重要ですが、「患者が自覚する息切れ」を評価する指標としては不適切です。
肺拡散能 (DLCO): 肺胞から血液へのガス交換効率を示す指標で、間質性肺炎の診断や病態評価には重要ですが、労作時の呼吸困難を直接評価するものではありません。 4. 関連概念の整理 (Related Concepts):
間質性肺炎の呼吸困難評価には、mMRCの他に Borgスケール(運動中の息切れの強さを評価)や、6分間歩行試験 (6MWT)(運動耐容能とSpO2低下の評価)を併用することがあります。mMRCはあくまで日常レベルの息切れ、Borgスケールは特定の運動負荷時の息切れ、6MWTは歩行能力と酸素飽和度の変化を評価する、という役割の違いを押さえましょう。
概念整理: 呼吸困難評価スケールの分類
指標評価対象主な用途
mMRC息切れスケール日常生活動作に伴う息切れ(主観的)COPD、間質性肺炎のADL制限評価、治療効果判定
Borgスケール運動中の息切れの強さ(主観的)運動負荷試験、リハビリテーション中の息切れ評価
6分間歩行試験 (6MWT)運動耐容能、歩行距離(客観的)呼吸リハビリの効果判定、予後評価

一目で比較!: 混同注意! mMRC vs. Borgスケール - mMRC: 「階段を上る時」「歩いている時」など、日常の具体的な場面での息切れを評価。0~4の5段階。簡便で経時的評価に最適。 - Borgスケール: 「今、どのくらい息切れがしますか?」を0~10の11段階で評価。より細かい強度を捉える。運動負荷中に使用。
看護過程ポイント: - アセスメント: 間質性肺炎患者の労作時呼吸困難は、低酸素血症と肺のコンプライアンス低下による呼吸筋疲労が原因。mMRCスコアを定期的に評価し、増悪傾向を早期に捉える。 - 看護診断: 「非効果的呼吸パターン」「活動耐容能低下」「セルフケア不足(息切れによる)」などが挙げられる。 - 計画・実施: mMRCスコアに基づき、酸素流量の調整、エネルギー節約法の指導(ペーシング、作業の簡略化)、リハビリテーションプログラムの修正を行う。 - 評価: mMRCスコアの改善、または現状維持(進行性疾患であることを考慮)を評価。患者の「息切れが軽くなった」という主観的報告も重要。
暗記のコツ: 「mMRC = 毎日の動作(日常生活)で息切れチェック」と覚えましょう。m (modified) M (Medical) R (Research) C (Council) の略ですが、ゴロ合わせではなく、**「日常生活動作の息切れ」** という概念で捉えると、Borgスケール(運動中の強度)や6MWT(歩行距離)との違いが明確になります。
国試頻出ポイント: mMRCは COPD の重症度分類や治療効果判定でも頻出です。間質性肺炎でも同様に用いられることを押さえておきましょう。また、Borgスケールと一緒に出題されることが多いので、使い分けを理解しておくことが重要です。
出題パターン注意!: 単純な知識問題(「mMRCは何を評価するか」)から、事例問題(「在宅酸素療法中の患者が、『最近階段を上るのが息苦しい』と訴えた。評価に用いるのはどれか」)へ発展します。患者の言葉を、適切な評価スケールに紐づける思考が求められます。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド - 臨床シナリオ (Clinical Scenario): 「70代女性、特発性肺線維症 (IPF) で在宅酸素療法導入後、初めての外来受診。看護師が『最近、家での生活はいかがですか?』と問うと、患者は『買い物に行くのに、途中で何度も立ち止まらないと息が切れてしまって…』と話しました。」この時、看護師はmMRCスケールを用いて、息切れの程度を具体的に評価します(「平坦な道を歩く時に、同年代の人より遅くなったり、立ち止まったりしますか?」→ mMRC Grade 2相当)。 - 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment):
観察:mMRCスコア、SpO2(安静時と歩行時)、呼吸パターン、咳嗽の有無。
アセスメント:mMRCスコアが前回より上昇していれば、疾患の進行や合併症(感染症、肺高血圧症)の可能性を考慮。
報告(SBAR):S「患者は最近、歩行時の息切れが増強しています。mMRC Grade 2から3に悪化しています。」 B「基礎疾患はIPFで在宅酸素療法 (2L/min) 中です。」 A「SpO2は安静時96%ですが、歩行後は88%に低下しました。」 R「酸素流量の増量や、リハビリテーション内容の見直しが必要と考えます。」
介入:医師の指示のもと、酸素流量を増量(例:安静時2L/分 → 労作時3L/分)。リハビリテーションスタッフと連携し、エネルギー節約法や呼吸法(口すぼめ呼吸、腹式呼吸)を再指導。 - 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions):
危険所見! mMRCスコアが短期間で急激に悪化した場合、急性増悪 (Acute Exacerbation) の可能性があるため、早急な医療機関受診を指示する。転倒予防の観点から、息切れによるふらつきに注意し、歩行補助具の使用を検討する。
看護プロトコル: 在宅酸素療法患者の外来フォロー時には、毎回mMRCスコアを確認し、カルテに記載する。6分間歩行試験(6MWT)は年1回、または症状増悪時に実施する。
先輩看護師の一言: 「国試では『客観的指標が正しい』と思いがちですが、呼吸困難は患者さんが感じる『主観』が最も大切です。mMRCはその主観を、私たち医療者が共有できる『共通言語』に変換してくれる、とても便利なツールなんですよ。『患者さんの言葉を、評価スケールに落とし込む』という視点を大事にしてくださいね!」

重要概念

成人看護学 800 問 · ログイン不要

MyMerciで看護師国家試験を完全対策

過去問と詳しい解説を無料で。弱点を分析し、進捗を管理してより効率的に学習しましょう。

無料で始める

学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。