悪性リンパ腫のうち、ホジキンリンパ腫に特徴的な細胞はどれか。 | MyMerci
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造血機能の障害
問題

悪性リンパ腫のうち、ホジキンリンパ腫に特徴的な細胞はどれか。

解説
ホジキンリンパ腫の診断には、リンパ節生検でライトシュテルンベルク(Reed-Sternberg)細胞を認めることが必須である。この大型の異型細胞は、鏡像核や核小体の明瞭な特徴を持ち、ホジキンリンパ腫の組織学的診断の根拠となる。非ホジキンリンパ腫では認められない。
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詳細解説

核心解説 この問題は、悪性リンパ腫 (Malignant Lymphoma) の分類、特に ホジキンリンパ腫 (Hodgkin Lymphoma, HL)非ホジキンリンパ腫 (Non-Hodgkin Lymphoma, NHL) の病理組織学的な鑑別を問うています。悪性リンパ腫はリンパ球の悪性増殖による疾患であり、その診断にはリンパ節生検による病理組織学的検査が必須です。この問題の核心は、ホジキンリンパ腫に特徴的な「腫瘍細胞」を覚えているかどうかにあります。 正解の根拠 (Answer Rationale) 最重要! 正解は③番の ライトシュテルンベルク細胞 (Reed-Sternberg Cell) です。ホジキンリンパ腫は、この RS細胞 と呼ばれる大型の異型細胞が、反応性の炎症細胞(リンパ球、好中球、好酸球、形質細胞など)に混在して増殖することを特徴とします。RS細胞は、鏡像核(双子核)や明瞭な核小体(核小体周囲に明量がみえる)を持ち、病理組織学的にこの細胞を確認することが、ホジキンリンパ腫の確定診断に不可欠です。 誤答の分析 (Distractor Analysis) ①番の形質細胞 (Plasma Cell) は、混同注意! 多発性骨髄腫 (Multiple Myeloma) の腫瘍細胞です。Bリンパ球が最終分化した細胞であり、形質細胞の悪性増殖が多発性骨髄腫です。 ②番の肥満細胞 (Mast Cell) は、アレルギー反応や炎症に関与する細胞で、肥満細胞症 (Mastocytosis) というまれな疾患の原因となります。 ④番の好中球 (Neutrophil) は、急性炎症の主体となる白血球で、悪性リンパ腫の診断マーカーではありません。ホジキンリンパ腫の腫瘍組織内には反応性に多数存在することがありますが、腫瘍細胞そのものではありません。 ⑤番の樹状細胞 (Dendritic Cell) は、抗原提示細胞であり、悪性リンパ腫の診断に用いられる細胞ではありません。 関連概念の整理 (Related Concepts) ホジキンリンパ腫は、RS細胞の有無とその表面マーカー(CD15+, CD30+)により非ホジキンリンパ腫と明確に区別されます。非ホジキンリンパ腫はリンパ球(B細胞、T細胞、NK細胞)の悪性増殖であり、RS細胞は認められません。また、ホジキンリンパ腫は比較的若年者に好発し、頸部リンパ節腫脹が初発症状となることが多く、非ホジキンリンパ腫よりも治療反応性が良好です。 概念整理 悪性リンパ腫の2大分類:
分類特徴的細胞主な発生源進行様式
ホジキンリンパ腫 (HL)ライトシュテルンベルク細胞 (RS細胞)B細胞由来(約95%)隣接リンパ節への連続的進展
非ホジキンリンパ腫 (NHL)リンパ芽球、各種リンパ球B細胞・T細胞・NK細胞非連続的進展、節外病変多い
一目で比較! 混同注意!
  • 多発性骨髄腫 → 形質細胞 (Plasma Cell)
  • ホジキンリンパ腫 → ライトシュテルンベルク細胞 (RS細胞)
  • 慢性骨髄性白血病 (CML) → フィラデルフィア染色体 (t(9;22))
  • 急性前骨髄球性白血病 (APL) → 15;17転座、t(15;17)
看護過程ポイント ホジキンリンパ腫の患者への看護では、診断のためのリンパ節生検時の観察とケア、化学療法や放射線療法による副作用の管理(骨髄抑制、口内炎、易感染性、悪心・嘔吐など)が重要です。特に、感染予防(白血球減少時の無菌室管理、手洗い励行)と 倦怠感 (Fatigue) のアセスメント は優先度が高い看護介入です。 暗記のコツ 「ホジキン(Hodgkin)」という名前と「ライトシュテルンベルク(Reed-Sternberg)」の名前を関連付けて覚えましょう。ホジキン博士が最初に報告し、その後ライトとシュテルンベルクが詳細を報告したため、この細胞名がついています。「ホジキン=RS細胞」はゴロ合わせの鉄板です。 国試頻出ポイント 悪性リンパ腫の病理組織学的分類は毎年といっていいほど出題される頻出テーマです。選択肢に「ライトシュテルンベルク細胞」が出てきたら、まず「ホジキンリンパ腫」を疑うクセをつけましょう。また、非ホジキンリンパ腫と比較する問題や、臨床症状(無痛性リンパ節腫脹、発熱、盗汗、体重減少)と組み合わせた出題も多いです。 出題パターン注意! 事例問題で「若年女性が頸部リンパ節腫脹を主訴に受診。生検の結果、ホジキンリンパ腫と診断された。」という設定で、特徴的な細胞を問う問題や、化学療法の看護(副作用対策)を問う問題に発展します。病理細胞名を覚えるだけでなく、その疾患の看護全体を俯瞰しておくことが合格への近道です。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド この知識は、血液内科病棟での患者アセスメントに直結します。例えば、頸部リンパ節腫脹のある患者さんが生検を受ける際、看護師は「生検組織で何を調べるのか」を理解しておくことで、検査の目的や結果の解釈を医師から聞いた時に、患者さんに分かりやすく説明できます。「ライトシュテルンベルク細胞が見つかった場合、ホジキンリンパ腫という診断になります」と伝えることはありませんが(結果は医師が告知します)、病理報告書を読む際にこの知識は必須です。 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment) - 観察: リンパ節生検後の出血、腫脹、感染徴候の有無。 - アセスメント: 病理報告書でRS細胞が確認された場合、ホジキンリンパ腫の確定診断となる。病期分類(Ann Arbor分類)のための検査(CT、PET-CT、骨髄穿刺など)が予定される。 - 介入: 診断確定後、化学療法や放射線療法が開始される。看護師は副作用(悪心・嘔吐、骨髄抑制、口内炎、脱毛など)に対するケアを計画し、実施する。特に易感染状態への対策(バイタルサイン測定、感染徴候の早期発見、清潔ケア、栄養状態の評価)が重要。 - 評価: 治療による副作用が適切にコントロールされているか、患者のQOLが維持されているかを評価する。 看護プロトコル ホジキンリンパ腫患者の観察・報告基準(SBAR):
  • S (状況): 「XX病棟、担当患者の〇〇さん。ホジキンリンパ腫、化学療法後3日目です。発熱があり、体温38.5℃です。」
  • B (背景): 「好中球数が200/μLまで低下しています。昨日までは発熱はありませんでした。」
  • A (アセスメント): 「好中球減少に伴う発熱性好中球減少症(Febrile Neutropenia)の可能性が高いと考えます。感染症のリスクが高い状態です。」
  • R (提案): 「血液培養と喀痰培養の採取、および抗生剤の投与開始についてご指示をお願いします。」
先輩看護師の一言 「ホジキンリンパ腫は治療によく反応する予後良好なリンパ腫の一つです。患者さんは診断名に『悪性』とつくことで大きな不安を抱えています。病理細胞の名前を覚えることはもちろん大事ですが、『この細胞が見つかるとこういう治療方針になる、だからこの副作用に注意しなければ』と、診断から治療、看護までを一連の流れで理解しておくと、現場で患者さんに寄り添ったケアができますよ!」

重要概念

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